トーカロは4連騰で10カ月ぶり上場来高値、半導体装置向け部品加工が好調で最高益へ
トーカロ<3433>が全体軟調地合いにあって4日続伸と気を吐き、一時1638円まで買われた。今年1月14日につけた1634円を10カ月ぶりに上回り、株式分割考慮で実質上場来高値更新となった。世界的な半導体需給が逼迫するなか、東京市場では主力どころに比べ株価が出遅れていた半導体製造装置関連の中小型株に物色資金が流れ込んでいる。同社は半導体製造装置部品向けなどを中心に表面処理加工を手掛けているが、業績は前期に続き好調が続いており、22年3月期の営業利益は前期比17%増の101億円予想と同社初となる100億円大台乗せを果たす公算が大きい。株価は11月中旬以降、急速に下値を切り上げているが、PERや配当利回りなど株価指標面で割高感はなく、機関投資家とみられる実需買いが継続しているもよう。