三井松島HDが逆行高、信用買い残の整理進捗と空売り増加で需給に変化
三井松島ホールディングス<1518>が全般軟調地合いに逆行し大幅高で3日続伸、きょうは一時6.6%高の1466円まで上値を伸ばすなど上げ足に勢いがついている。石炭の輸入販売を手掛けるが豪州に権益を持つ炭鉱を保有しており、石炭市況の上昇に伴う収益メリットを享受している。石炭価格は上昇が一服しここ1カ月ほどは軟化しているが、直近ではバイデン米政権の石油備蓄放出などで原油市況に市場の関心が集まるなか、今後の値動きが注目される。同社株はPERやPBRなど指標面の割安さに加え、元お笑い芸人の著名投資家が大株主に浮上したことで話題となり、一時そうした思惑も影響して人気化。10月18日には1785円の年初来高値を形成する場面もあったが、信用買い残の急増などで上値の重さが意識され、その後は調整局面に移行していた。しかし、直近では信用買い残が大幅に減少したほか、一方で外資経由の空売りが増加するなどで需給関係の変化が観測され、株価を改めて刺激する背景となっている。