話題株ピックアップ【昼刊】:そーせい、INPEX、JMDC

注目
2021年11月24日 11時39分

■関西スーパーマーケット <9919>  1,904円  +400 円 (+26.6%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ

関西スーパーマーケット<9919>がストップ高の1904円水準でカイ気配となっている。神戸地方裁判所がオーケー(横浜市西区)による仮処分命令の申し立てを認め、関西スーパとエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>グループとの経営統合の手続きを差し止める仮処分を決定した。オーケーは17日、申し立てが認められ経営統合が中止された場合は、関西スーパに対するTOBに乗り出すと発表しており、その際のTOB価格を2250円としていることから、これを意識した展開となっているようだ。

■そーせいグループ <4565>  2,123円  +400 円 (+23.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

そーせいグループ<4565>がストップ高カイ気配となっている。同社は22日取引終了後、米バイオ医薬品会社のニューロクライン・バイオサイエンシズと統合失調症及びその他の精神神経疾患を対象とした新規ムスカリン受容体作動薬に関する治療薬開発で提携(ライセンス契約締結)したことを発表、これを材料視する形で投資資金が流入した。今回の提携に伴い、そーせいは契約一時金として1億ドル(約115億円)を受領することも発表しており、収益急拡大に対する思惑から物色人気が集中する格好となっている。

■クックパッド <2193>  295円  +25 円 (+9.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位

クックパッド<2193>が商いを伴い上値指向を強めている。今週明け22日に急動意し11%高に買われる人気となったが、きょうも目先筋の売りを吸収し強調展開を継続。業績悪で6年前につけた最高値(修正後株価で2880円)から10分の1以下になったが、売りが出尽くしたところで物言う株主として有名なアルファレオが5%超の株主として登場した。市場では「今後も買い増す可能性が意識され、(アルファレオが)乾汽船<9308>の急騰局面でも話題を呼んだアクティビストでもあるだけに存在感がある。株価が200円台という値ごろ感も考慮すれば、当分の間は短期筋の注目を浴びる可能性が高い」(国内証券ストラテジスト)という見方がでている。

■INPEX <1605>  953円  +33 円 (+3.6%)  11:30現在

INPEX<1605>、石油資源開発<1662>が急反発。バイデン米政権は23日、日本や中国、インドなどと協調し、戦略石油備蓄を放出すると発表した。石油価格の抑制を目的としており、米国は5000万バレルを放出する。ただ、この発表を受け、23日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の12月限が前日比1.75ドル高の1バレル=78.50ドルと上昇した。市場には、備蓄放出規模は予想に比べて小さいとの見方も出ており、材料出尽くし感から原油価格は上伸。これを受け、INPEXなど石油関連株には買いが優勢となっている。

■JMDC <4483>  9,280円  +300 円 (+3.3%)  11:30現在

JMDC<4483>は続伸している。22日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、11月29日付で東証マザーズから東証1部へ市場変更されることになったと発表しており、TYOPIX連動ファンドなどによる買い需要発生を先取りする形で買いが入っている。同社は、健康保険組合が保有する医療関連データを収集・分析し健康増進・医療費抑制ソリューションを提供するほか、匿名加工データをデータベース化し製薬企業、研究機関、生損保企業などに提供するヘルスビッグデータ事業が主力。また遠隔医療や調剤薬局支援事業なども展開する。22年3月期連結業績予想は、売上高215億5000万円(前期比28.5%増)、純利益32億5000万円(同31.3%増)を見込む。

■西松屋チェーン <7545>  1,562円  +45 円 (+3.0%)  11:30現在

西松屋チェーン<7545>が3日続伸している。22日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比10.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。来店客数が大きく伸び、トレーナーや肌着、パジャマ、寝具などの秋冬物の売り上げが好調だったことに加えて、育児・服飾雑貨も好調に推移した。なお、全店売上高は同13.4%増だった。

■住友金属鉱山 <5713>  4,542円  +130 円 (+3.0%)  11:30現在

住友金属鉱山<5713>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で「電気自動車(EV)用の電池に含まれるレアメタル(希少金属)の再利用を始める」と報じられており、これを好材料視した買いが入っている。記事によると、銅の製錬ノウハウを生かし、調達した車載電池を砕いた電池粉を加熱して、銅とニッケル、コバルト、リチウムを鉱石からの抽出と同等の品質かつ低コストで取り出す世界初の技術を確立したという。EV電池の安定生産に向けて、希少資源が国内で循環する流れを確保することが狙いとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,141円  +36 円 (+1.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株が全体軟調地合いに抗して売り物をこなし頑強な値動きとなっている。前日にパウエルFRB議長が再任される見通しとなったことで米10年債利回りが1.6%台後半まで急上昇、これを背景に日米金利差拡大の思惑から外国為替市場ではドル買い・円売りの動きが活発化した。足もとでは1ドル=115円台前半まで円安が進行、2017年3月以来、約4年8カ月ぶりの円安水準となったことから、輸出セクターのなかでも特に為替感応度の高い自動車株に物色の矛先が向いている。トヨタ、ホンダいずれも22年3月期の通期想定為替レートを当初設定からは円安方向に修正しているが、それでも両社ともに1ドル=110円と実勢から5円以上のカイ離がある。

■三菱UFJ <8306>  634.3円  +5 円 (+0.8%)  11:30現在

三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンク各社や、第一生命ホールディングス<8750>などが堅調な値動き。米国ではパウエルFRB議長が再任の方向となったことで10年債利回りが急上昇、終値ベースで1.67%まで水準を切り上げた。前日の米国株市場では長期金利上昇による運用環境の改善を材料にゴールドマン・サックス<GS>やバンカメ<BAC>がいずれも2.6%高と値を飛ばしたほか、他の銀行株も軒並み高となった。これを受け、東京市場でも米国事業を手掛けるメガバンクや大手生保株などに買いが優勢となっている。

■フェローテク <6890>  3,850円  -580 円 (-13.1%)  11:30現在

フェローテックホールディングス<6890>が急落している。22日の取引終了後、国内外で485万8300株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限72万8700株の第三者割当増資を実施すると発表しており、株主価値の希薄化などを懸念した売りが出ているようだ。払込期日は12月7日から13日までのいずれかの日で、発行価格は12月1日から7日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金約222億5600万円は常山工場(中国衢州市)や石川第2工場(石川県白山市)、東台工場(中国江蘇市)などの設備投資に当てる予定だ。

■ラクーンHD <3031>  1,620円  -62 円 (-3.7%)  11:30現在

ラクーンホールディングス<3031>は続落している。22日取引終了後、弁護士ドットコム<6027>と業務提携を行うと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。ラクーングループでEC事業を展開するラクーンコマース、決済・保証事業を展開するラクーンフィナンシャル、居住用・事業用家賃保証事業を展開するラクーンレントの3社のサービスと、弁護士COMが運営する「税理士ドットコム」で顧客を相互に紹介する。

■ソフトバンクグループ <9984>  6,655円  -167 円 (-2.5%)  11:30現在

ソフトバンクグループ<9984>が4日続落、下げ幅こそ限定的ながら、前週後半を境に下値模索の動きとなっている。マーケットの注目度は依然として高く、朝方から商いが膨らみ売買代金は全上場企業を通じてトップとなっている。足もと米国株市場ではハイテク株に利益確定の売りが出てナスダック総合指数は目先上昇一服感が台頭、米ハイテク株に積極的に投資する同社株への追い風がやや弱まった。また、中国の景気減速懸念と政府当局の中国テック企業への統制強化の動きが引き続き警戒されている。特に注目されるのが、同社が出資する電子商取引大手アリババ集団<BABA>の株価であり、米国株市場で18日にマドを開けて下落したが、その後も下値を切り下げる展開となっており、今後の動向にマーケットの関心が高まっている。

■東京エレクトロン <8035>  62,350円  -690 円 (-1.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>がいずれも一時1000円を超える下げとなったほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置の主力銘柄が軒並み売りに押される展開を強いられている。前日の米国株市場では米長期金利の急上昇を嫌気してグロース株に売りがかさむ展開となり、半導体関連株もその流れのなか値を下げるものが目立った。この流れが、東京市場にも波及しているほか、きょうは半導体設備向け部品を手掛けるフェローテックホールディングス<6890>が最大200億円を超える公募増資を発表したことで大きく売られており、これも影響する形となっている。ただ、下値では買い向かう動きも観測され、東エレクは足もと500円安前後まで下げ幅を縮小するなど、朝方の売り一巡後は下げ渋る動きをみせている。

■サンウッド <8903>  629円  +100 円 (+18.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

サンウッド<8903>はストップ高の629円水準でカイ気配となっている。22日取引終了後、京王電鉄<9008>と資本・業務提携を締結すると発表したことが好感されている。あわせて、タカラレーベン<8897>と13年11月に結んだ資本・業務提携を解消することも発表しており、京王がタカラレーベンの保有するサンウッドの100万株を市場外での相対取引により取得し、保有割合21.31%の筆頭株主となる。タカラレーベンとは提携から約8年が経過し、相互に一定の成果を得たとの認識に至ったことなどを理由に、解消に至ったとしている。また、新たな提携先を探す中で、サンウッドの強みである都心部の富裕層向けを中心とした新築分譲事業を中心とする不動産開発事業に関し、企画・事業ノウハウなどを事業に生かせるとして京王との新たな提携に合意したとしている。

●ストップ高銘柄

ジェイテック <2479>  363円  +80 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在

東京ソワール <8040>  1,362円  +300 円 (+28.3%) ストップ高   11:30現在

光陽社 <7946>  2,062円  +400 円 (+24.1%) ストップ高   11:30現在

ホープ <6195>  481円  +80 円 (+20.0%) ストップ高買い気配   11:30現在

リボミック <4591>  513円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在

など、12銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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