話題株ピックアップ【昼刊】:フューチャー、塩野義、フロンテオ
■フューチャー <4722> 4,310円 +315 円 (+7.9%) 11:30現在 東証1部 上昇率6位
フューチャー<4722>が大幅反発している。24日の取引終了後に、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。
■しまむら <8227> 10,390円 +360 円 (+3.6%) 11:30現在
しまむら<8227>は4日続伸している。24日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。月度上旬と下旬の冷え込みで冬物が売り上げを伸ばしたほか、チラシで打ち出したトレンド商品やキャラクター商品も好調だった。また、ミセス・シニア向け商品の売れ行きもアウター衣料や靴・バックで復調傾向になった。なお、全店売上高は同4.2%増だった。
■塩野義製薬 <4507> 8,350円 +281 円 (+3.5%) 11:30現在
塩野義製薬<4507>が大幅反発し、年初来高値を更新している。同社はきょう取引開始前に、ベトナム保健省と新型コロナウイルス感染症を含む感染症対策に関する基本合意書を締結したと発表しており、これを材料視した買いも入っているようだ。基本合意に基づき、ベトナム保健省などと新型コロナを含む感染症対策に関する協力体制について協議を進める方針。当面の課題である新型コロナ対策においては、塩野義が開発中のワクチンや経口治療薬のベトナムでの臨床試験促進、及び塩野義によるベトナムへのワクチンの製造技術移管への協力などについて具体的な協議を行うとしている。
■FRONTEO <2158> 4,580円 +135 円 (+3.0%) 11:30現在
FRONTEO<2158>が大幅に3日続伸しており、年初来高値を更新している。同社は24日取引終了後に「事業計画及び成長可能性に関する事項」を発表し、その中で人工知能(AI)関連の拡大などによって連結売上高300億円(22年3月期の計画は112億円)、連結営業利益60億円(同18億円)への成長イメージを示しており、意欲的と好感されているようだ。同社ではAIサービス売上高は着実に成長すると想定。4月より臨床試験を開始した会話型認知症診断支援AIプログラムについては22年3月に臨床試験の終了、23年4月に製造承認を得て、23年5月の販売開始を計画。また、看護記録から骨折発生の可能性のある患者を3日前に予測する「骨折スクリーニングAIプログラム」については医療機器としての承認・上市を目指しており、25年4月の販売開始を見込むとしている。
■芝浦メカトロニクス <6590> 8,930円 +170 円 (+1.9%) 11:30現在
芝浦メカトロニクス<6590>が切り返し上場来高値更新。初の9000円大台に乗せる場面があった。半導体向けエッチング装置やチップボンダーなどで高い商品競争力に定評がある。ロジックファウンドリー向け、メモリー向けいずれもメーカーの生産設備増強の動きが商機拡大につながっており、22年3月期営業利益は前期比44%増益を見込む。半導体関連の高成長企業にしてPERは15倍台で割高感に乏しく、テクニカル的にも11月中旬以降はチャートの陽線の多さが目立ち、機関投資家とみられる継続的な実需買いが入っていることを示唆している。
■エイベックス <7860> 1,866円 +30 円 (+1.6%) 11:30現在
エイベックス<7860>が続伸し、年初来高値を更新している。同社子会社のエイベックス・エンタテイメントは午前11時ごろ、スマートフォンの位置情報と音声コンテンツを組み合わせた音声ARアプリ「SARF(サーフ)」が福岡市の観光ガイドに採用されたと発表し、株価は一段高となっている。福岡市では博多を訪れる観光客向けに、歴史的に重要な寺社仏閣が多く連なる博多旧市街を周遊してもらうことを目的に「SARF」を導入した。福岡市とエイベックスが連携して制作したオリジナルコンテンツ「博多流(はかたながれ)」を含む3つの街歩きコンテンツをきょうから「SARF」で公開するとし、エイベックス所属でNHK連続テレビ小説「エール」に出演した福岡市出身の俳優である坪根悠仁氏が声優を務めるとしている。
■イマジカG <6879> 847円 +13 円 (+1.6%) 11:30現在
IMAGICA GROUP<6879>が続伸し、年初来高値を連日更新している。24日の取引終了後、東京eスポーツゲート(東京都港区)への出資を決定し、グループのIMAGICA EEXが映像デジタルテクノロジーを活用した新しいライブエンターテインメントビジネスで業務提携したと発表しており、これを好感する買いが入っている。東京eスポーツゲートは来年4月オープン予定の日本最大級のesportsパーク「RED° TOKYO TOWER」の開発を手掛けるなど、esportsを軸としたエンタメ領域で多角的に事業を展開している。今回の提携を通じ、同施設のメインアリーナをメタバース(仮想空間)などリアルとバーチャルが融合した新しいライブ・エンターテインメントの発信拠点となることを目指すという。eスポーツテーマパーク事業への進出に期待が高まっているようだ。
■INPEX <1605> 969円 +14 円 (+1.5%) 11:30現在
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が続伸。原油価格の抑制を目的にバイデン米政権は23日、戦略石油備蓄を放出すると発表した。日本政府も石油の国家備蓄を放出する方針を明らかにした。ただ、この石油備蓄放出に対しては「放出規模が小さい」などの見方もあり、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格は下げ止まりから上値を試す動きも見せている。特に、12月2日にはサウジアラビアなど石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどで構成される「OPECプラス」の閣僚級会合が開催される。同会合では石油消費国への対抗策として、増産方針が見直される可能性があるとの見方もあり、原油相場は思惑が錯綜する展開となっている。
■TIS <3626> 3,565円 +35 円 (+1.0%) 11:30現在
TIS<3626>が反発し、年初来高値を更新。同社は24日取引終了後、UPDATER(東京都世田谷区、旧・みんなの電力)と資本・業務提携を締結し、両社が業界で培った知見と技術力に基づくシステム・サービスの提供によって脱炭素社会の実現を目指すと発表しており、材料視されているようだ。TISがエネルギー業界で培った知見に基づくシステム・サービスの提供力と、UPDATERのブロックチェーン技術による「顔の見える電力」をはじめとした再生可能エネルギー事業におけるシステム・サービス創出力などの融合で、脱炭素社会を実現するソリューション開発・事業に共同で取り組む。今回の協業をきっかけに、企業・団体・個人が環境に配慮した行動を選択できる施策を支援・企画・推進していくとしている。
■神戸物産 <3038> 4,255円 +20 円 (+0.5%) 11:30現在
神戸物産<3038>が続伸。今週明け22日に利食い急ぎの動きが表面化し株価は大陰線を引いたが、下値では大口の買いが受けとめる形で25日移動平均線を足場に切り返しが鮮明だ。低価格を売り物とする食材販売の「業務スーパー」を展開し、コロナ禍でも業績は大幅増収増益基調を続けている。月次ベースでの売り上げも好調だ。24日取引終了後に発表した、10月の単体売上高は前年同月比14.8%増の337億円と6カ月連続で前年同月を上回った。これが株価の戻り足を後押しする形となっている。
■アルコニックス <3036> 1,312円 -269 円 (-17.0%) 11:30現在 東証1部 下落率トップ
アルコニックス<3036>は急落。24日の取引終了後、国内外で434万8000株の公募とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限65万2000株の第三者割当増資を実施すると発表しており、1株利益の希薄化や需給悪化を懸念した売りが膨らんでいるようだ。発行価格は12月1日から7日までのいずれかの日に決定する予定。調達資金約76億円は、設備投資資金や傘下のコーポレートベンチャーキャピタルファンドへの投資などに充てるとしている。
■CCT <4371> 9,070円 -870 円 (-8.8%) 11:30現在
24日に発表した「東証が信用規制」が売り材料。
東証と日証金が25日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。
■ANAホールディングス <9202> 2,464円 -156.5 円 (-6.0%) 11:30現在 東証1部 下落率9位
ANAホールディングス<9202>が急落。24日の取引終了後、1500億円のユーロ円建転換社債(CB)型新株予約権付社債を発行すると発表しており、CBの株式転換による1株当たり利益の希薄化を懸念する売りが出ている。同債は満期償還日が2031年12月の10年債。転換価格は前日終値を10.02%上回る2883円で決まった。潜在株式による希薄化率は11.06%となる。調達資金は、事業構造改革のための成長投資や22年9月に満期を迎えるユーロ円CBの償還資金、長期債務の返済資金などに充てる。
■ニトリホールディングス <9843> 19,375円 -860 円 (-4.3%) 11:30現在
ニトリホールディングス<9843>が続落している。24日の取引終了後に発表した11月度(10月21日~11月20日)の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比6.7%減と7カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されている。テレビCMの効果や気温の低下などにより、季節寝具寝装品の売り上げが好調に推移した。ただ、前年は同13.5%増と好調でハードルが高かったことなどが影響した。なお、全店売上高は同4.0%減だった。
■レーザーテック <6920> 30,250円 -310 円 (-1.0%) 11:30現在
レーザーテック<6920>は売り買い交錯のなか3万円大台攻防の様相をみせている。株価はやや売りに押される展開で一時2万9000円台に沈む場面もあったが、押し目買いでその後は下げ渋っている。注目されるのは同社の売買代金で午前11時過ぎの時点で既に800億円を超え、全市場を通じ断トツの水準をこなしている。前日の米国株市場では米長期金利の上昇が一服したことで、ハイテクセクターには追い風となり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も3日ぶりに反発に転じた。世界的な半導体不足が取り沙汰されるなかも、ここ最近はDRAMスポット価格が下落基調にあるなど需給面の緩みも意識されるが、アナログやパワー半導体需要は依然として旺盛な需要を背景に供給不足の状態が継続しており、目先強弱観が対立している。
■ポート <7047> 1,566円 +300 円 (+23.7%) ストップ高買い気配 11:30現在
ポート<7047>がストップ高カイ気配。同社は24日取引終了後、「エネチョイス」などのマッチングDXメディアを運営するINE(東京都豊島区)を子会社化すると発表しており、材料視されている。光通信<9435>などから発行済み株式数の50.91%を20億6800万円で取得する。「エネチョイス」は新電力への切り替えに際して見積もりや取次業務を代行するマッチングメディア。より安価な電力へのニーズが高まり、新電力への切り替えが進んでいくとみられる中、新電力切替市場におけるマッチングサービスの介在価値はより高まるものと判断したとしている。なお、今回の株式取得に際して三菱UFJ銀行から20億3600万円を借り入れる。INEは22年3月期第4四半期より連結化される予定で、現時点で業績への影響は精査中としている。
■東洋電機製造 <6505> 1,148円 +150 円 (+15.0%) ストップ高 11:30現在
東洋電機製造<6505>が急速人気化。鉄道車両用を中心とした重電メーカーで、コロナ禍で業績面も厳しい状況にあったが22年5月期は売上高・営業利益ともに底入れに転じる見込み。きょうは朝方から大口の買い注文が入りマドを開けて値を飛ばしているが、市場では「一部メディアが、同社が慶大発のベンチャーなどと来年夏をめどに循環型の波力揚水発電を実用化すると伝えたことが物色人気の背景となった。これまで業績面の厳しさから下値模索が続いていたが、実需売りのニーズは枯れた状態。有配企業にしてPBR0.4倍台は材料不在でも水準訂正余地がある」(準大手証券ストラテジスト)としていた。
●ストップ高銘柄
光陽社 <7946> 2,562円 +500 円 (+24.3%) ストップ高 11:30現在
など、3銘柄
●ストップ安銘柄
ジェイテック <2479> 283円 -80 円 (-22.0%) ストップ安 11:30現在
ホープ <6195> 401円 -80 円 (-16.6%) ストップ安 11:30現在
OKK <6205> 770円 -150 円 (-16.3%) ストップ安 11:30現在
以上、3銘柄
株探ニュース