注目銘柄ダイジェスト(前場):しまむら、ビープラッツ、CCTなど

市況
2021年11月25日 12時00分

ANA<9202>:2464円(-156.5円)

大幅続落。ユーロ円建てCB1500億円を調達すると発表している。20年12月に公募増資3000億円弱を実施して以来の資金調達となる。調達資金はデジタル投資、新ブランド立ち上げ資金、CB償還資金などに充当のもよう。転換価額は2883円に決定、全て転換された場合は発行済み株式数が11.06%増加することになる。潜在的な株式価値の希薄化をネガティブ視する動きが優勢となっている。

ニトリHD<9843>:19375円(-860円)

大幅続落。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比6.7%減、客単価が同2.5%上昇した一方、客数が同9.0%減少し、7カ月連続のマイナス成長に。家具がマイナスとなっているほか、キッチンやダイニングなども伸び悩んだもよう。足元での円安進行もマイナスに響くと捉えられており、目先の業績に対する警戒感が先行する状況のようだ。

しまむら<8227>:10390円(+360円)

大幅続伸。前日に11月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比4.7%増で2カ月ぶりのプラス転換、客数が同2.3%増加したほか、客単価も同1.9%上昇している。一昨年対比では16.4%増の増加となっているようだ。気温の低下で冬物商品が売上を伸ばしたほか、トレンド商品やキャラクター商品なども好調のもよう。四半期ベースでも9-11月期はプラスに転じる格好へ。

神戸物産<3038>:4255円(+20円)

続伸。前日に10月の月次動向を発表している。単体売上高は前年同月比14.8%増、一方で営業利益は同78.4%増となっている。単体営業利益は上半期の前年同期比20.8%増に対して、下期も同20.4%増と同水準に。冷凍果物や冷凍野菜などが好調に推移したほか、飲食店の営業時間制限緩和に伴って、飲食店向け商材の需要も回復傾向となっているようだ。

アルコニックス<3036>:1312円(-269円)

大幅続落で下落率トップ。434万8000株の公募増資、並びに、65万2000株のオーバーアロットメントによる売出の実施を発表している。増加する株式数は最大で、発行済み株式数の19.2%の水準となる。株式価値の希薄化や目先の需給悪化を警戒する動きが優勢となっている。調達資金はグループの設備投資資金や買収資金借入の返済資金などに充当するようだ。

インパクト<6067>:3715円(+65円)

続伸。26年12月期の営業利益目標を60.00億円(21年12月期予想は16.00億円)とする中期経営計画を発表している。基本方針・基本戦略として、店舗DBを活用した販促の効率化などで企業のESG経営・SDGsに貢献する「SDGs販促」推進を掲げている。また、デジタルサイネージのオンライン化(IoT化)で非販促領域でのDX需要を取り込むほか、M&A及び事業提携を検討するとしている。

ビープラッツ<4381>:1691円(+185円)

急反発。日本ユニシス<8056>と再販パートナー基本契約を締結すると発表している。ビープラッツの主力製品であるサブスクリプション統合プラットフォーム「Bplats」の販売で日本ユニシスと連携する。Bplatsはサブスクリプション型のサービスをオンライン販売から管理まで一気通貫で行えるサービス。日本ユニシスのサポート体制や営業力を活かし、サブスクリプションビジネスへの転換を図る事業者を支援する。

CCT<4371>:9070円(-870円)

大幅続落。東証が25日から信用取引に関する規制措置を強化し、売買の重しになるとして嫌気されている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)に引き上げられた。日証金も増担保金徴収措置を実施している。規制強化に加え、12日に業績の上方修正を開示して以降、同社株は一時2倍以上も値上がりしたため、利益確定目的の売りも出ているようだ。

《NH》

提供:フィスコ

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