東京株式(前引け)=反発、急落の反動で買い戻し優勢
25日前引けの日経平均株価は前営業日比197円91銭高の2万9500円57銭と反発。前場の東証1部の売買高概算は5億1030万株、売買代金概算は1兆1153億円。値上がり銘柄数は1091、対して値下がり銘柄数は925、変わらずは167銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は、前日の米国株市場が高安まちまちの展開だったことから不安心理が後退、前日に日経平均が先物主導で大幅安に売られた反動で広範囲に買いが優勢となった。外国為替市場で1ドル=115円40銭前後までドル高・円安が進んでいることも輸出セクターに追い風となっている。日本時間今晩の米国株市場は休場だが、米株価指数先物が堅調な値動きを示していることも買い安心感につながっている。業種別では33業種中24業種が上昇し、そのなか証券株や資源関連銘柄に買いが目立つ。ただ個別では値下がり銘柄数も900を超えており、高安入り混じっている状況。
個別ではソフトバンクグループ<9984>がしっかり、ソニーグループ<6758>も買いが優勢。ファーストリテイリング<9983>が上昇し、塩野義製薬<4507>も値を上げた。三井住友フィナンシャルグループ<8316>も堅調。東洋電機製造<6505>がストップ高に買われ、マーケットエンタープライズ<3135>も値を飛ばした。低位ではFIG<4392>が大幅高。半面、突出した売買代金をこなすレーザーテック<6920>はやや売り物に押され、ANAホールディングス<9202>も安い。リクルートホールディングス<6098>も軟調。アルコニックス<3036>が急落、OKK<6205>はストップ安に売られた。サインポスト<3996>、ペッパーフードサービス<3053>などの下げも目立つ。