【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安やコロナ変異種の影響を懸念し売り優勢 (12月2日)

市況
2021年12月2日 18時11分

日経平均株価

始値  27716.20

高値  27938.55(09:31)

安値  27644.96(09:03)

大引け 27753.37(前日比 -182.25 、 -0.65% )

売買高  13億4849万株 (東証1部概算)

売買代金  3兆1477億円 (東証1部概算)

-----------------------------------------------------------------

■本日のポイント

1.日経平均は反落、一時下げ渋るも買いの勢いは続かず

2.前日の米株市場が乱高下、主力株中心にリスク回避の動き

3.新型コロナ変異種のオミクロン株が経済に与える影響懸念

4.業種では海運の上昇が目立つ一方、資源関連や空運が軟調

5.後場終盤に手仕舞い売りで下げ拡大、売買代金は高水準に

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前日比461ドル安と続落した。米国で新型コロナウイルス「オミクロン型」の感染者が初めて確認され、感染拡大を警戒した売りが優勢となった。

東京市場では、前日の米国株市場で主要株指数が安かったことを受け、主力株中心に値を下げるものが目立ち日経平均株価が反落した。

2日の東京市場は、売りに押される展開。前日の欧州株市場は軒並み高だったが、米国株市場ではNYダウナスダック総合指数が終盤波乱含みに値を崩したことを受け、主力株中心にリスク回避の動きが優勢となり、日経平均は下値を試す展開を強いられた。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染拡大による経済への影響が警戒され、上値を重くしている。日経平均は朝方に2万7600円台まで売られたが、その後いったん持ち直してプラス圏に浮上する場面もあった。ただ、買いは続かず下値抵抗力は発揮したものの、後場終盤に手仕舞い売りが出て再び下げ幅を広げた。業種別では海運株の上昇が際立つ一方、資源関連や空運株の下げが目立った。なお、東証1部の売買代金は3兆円を上回り活況だった。

個別では、売買代金トップとなったソフトバンクグループ<9984>が大幅安、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ソニーグループ<6758>なども下値を探った。村田製作所<6981>も安い。ストライク<6196>、グリー<3632>が急落、マネックスグループ<8698>が売られ、三菱ケミカルホールディングス<4188>も大きく値を下げた。クロスキャット<2307>、ジェイリース<7187>、デジタルハーツホールディングス<3676>なども大幅安。

半面、日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>の大手海運3社が大幅に水準を切り上げたほか、任天堂<7974>が上昇、キーエンス<6861>、ダイキン工業<6367>も堅調。ダイビル<8806>、Gunosy<6047>、宇徳<9358>がストップ高に買われたほか、ペプチドリーム<4587>が上昇。ドリームインキュベータ<4310>が急騰、アドウェイズ<2489>も物色人気となった。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はダイキン <6367> 、バンナムHD <7832> 、任天堂 <7974> 、花王 <4452> 、アステラス <4503> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約26円。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はSBG <9984> 、TDK <6762> 、エムスリー <2413> 、東エレク <8035> 、ソニーG <6758> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約117円。うち64円はSBG1銘柄によるもの。

東証33業種のうち上昇は12業種。上昇率の上位5業種は(1)海運業、(2)電気・ガス業、(3)ゴム製品、(4)倉庫運輸関連、(5)その他製品。一方、下落率の上位5業種は(1)鉱業、(2)空運業、(3)精密機器、(4)陸運業、(5)情報・通信業。

■個別材料株

△北陸電工 <1930>

光通信が大株主浮上で思惑。

△日ハム <2282>

ソーセージや加工食品などを値上げ。

△アドウェイズ <2489>

上限600万株の自己株取得枠を設定。

△テリロジー <3356> [JQ]

菱地所子会社と医療機関に多言語サービス提案開始。

△メドレックス <4586> [東証M]

応募した事業が中小企業庁の補助金に採択。

△Gunosy <6047>

インドのカードサービス会社をグループ化。

△小森 <6349>

150万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△日ケミコン <6997>

三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を引き上げ。

△郵船 <9101> 、商船三井 <9104>

バルチック3000大台復帰と目標株価引き上げの動きを好感。

△東ガス <9531>

SBI証券が投資判断を新規に買い推奨。

▼伊藤園 <2593>

今後の原料高の影響懸念など拭えず。

▼チャットW <4448> [東証M]

海外公募による希薄化懸念。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ダイビル <8806> 、(2)Gunosy <6047> 、(3)宇徳 <9358> 、(4)ドリームI <4310> 、(5)川崎汽 <9107> 、(6)北陸電工 <1930> 、(7)商船三井 <9104> 、(8)アドウェイズ <2489> 、(9)マーケットE <3135> 、(10)ペプドリ <4587>

値下がり率上位10傑は(1)OKK <6205> 、(2)テノ.HD <7037> 、(3)ストライク <6196> 、(4)グリー <3632> 、(5)フューチャー <4722> 、(6)KNTCT <9726> 、(7)KeePer <6036> 、(8)三菱ケミHD <4188> 、(9)デジハHD <3676> 、(10)マネックスG <8698>

【大引け】

日経平均は前日比182.25円(0.65%)安の2万7753.37円。TOPIXは前日比10.37(0.54%)安の1926.37。出来高は概算で13億4849万株。東証1部の値上がり銘柄数は667、値下がり銘柄数は1431となった。日経ジャスダック平均は3835.54円(44.99円安)。

[2021年12月2日]

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.