話題株ピックアップ【夕刊】(3):JMDC、ブリヂストン、NTT
■JMDC <4483> 8,010円 +200 円 (+2.6%) 本日終値
JMDC<4483>が反発。6日の取引終了後、12の検査項目でカラダの健康状態が分かる指標「健康年齢」を保険薬局向けに提供を開始すると発表しており、これが好感された。「健康年齢」は、JMDCが保有する約160万人の匿名化された健診データと医療費をもとにモデル開発を行い、地域の健康サポートや健康増進など医療現場のさまざまな取り組みで利用されているサービス。この「健康年齢」のレポートを、薬局で行う健康サポート業務と合わせて活用することで、科学的根拠に基づいたより細かな支援を実現して、地域の人々の日常生活や生活習慣病予防、受診などの意識・行動変容につなげる役割を果たすとしている。なお、提供は子会社ユニケソフトウェアリサーチが行う。
■北越コーポレーション <3865> 812円 +20 円 (+2.5%) 本日終値
北越コーポレーション<3865>が3日続伸。6日の取引終了後、22年1月21日出荷分から印刷・情報用紙、特殊紙、白板紙を値上げすると発表しており、これが好材料視された。値上げ幅は15%以上。コロナ禍で印刷・情報用紙の需要は約2割減少し、生産数量の減少による固定費負担の増大をもたらしていることに加えて、直近の原燃料価格の急騰及び物流費の高騰により、企業の自助努力だけでは再生産可能な収益を確保することが困難な状況となったことが要因としている。
■ブリヂストン <5108> 4,933円 +114 円 (+2.4%) 本日終値
ブリヂストン<5108>が高い。午後1時ごろ、中国におけるトラック・バス用タイヤの生産拠点を遼寧省瀋陽市の工場に集約すると発表しており、これが好材料視された。広東省恵州市のトラック・バス用タイヤ工場は12月末で閉鎖する。今年2月に発表した中期事業計画の一環で、中国国内の供給体制の最適化や競争力維持を図るのが狙い。なお、同件が21年12月期業績に与える影響は軽微としている。
■日本電信電話 <9432> 3,150円 +70 円 (+2.3%) 本日終値
日本電信電話<9432>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が6日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3650円から3850円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、グローバル事業(GB)やITサービスの損益改善に伴う緩やかな成長を評価。株式相場の方向感が定まらないなか、リスクリワードで魅力ある銘柄との見方を継続している。また、23年3月期に政府保有株(オーバーハング分)の売り出し及び同社による自社株買いの可能性があるほか、追加の自社株買いも考えられるとしている。業績予想は、データ通信、地域通信を中心に営業利益予想を引き上げており、22年3月期を17億4500万円から18億1000万円へ、23年3月期を17億9000万円から18億8000万円へ増額した。
■ヤマトホールディングス <9064> 2,664円 +54 円 (+2.1%) 本日終値
ヤマトホールディングス<9064>が高い。子会社ヤマト運輸が6日に発表した11月度の小口貨物取扱実績(宅配便)が前年同月比9.8%増の1億9494万個となり、22カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。小型荷物「ネコポス」が18.3%増と大幅に伸長したことが牽引した。また、宅急便・宅急便コンパクト・EAZYも同8.2%増だった。
■三菱UFJ <8306> 635.1円 +12.5 円 (+2.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクや第一生命ホールディングス<8750>など生保株が堅調な値動き。前日の米国株市場ではオミクロン株への過度な不安心理が後退したことを背景に景気敏感株中心に買い戻しが活発化したが、一方でインフレへの警戒ムードが再び意識され、米長期金利が急反発に転じた。前日終値ベースで1.433%と1.4%台を大きく回復しており、これを背景にゴールドマン・サックス<GS>やJPモルガン<JPM>など大手金融株に買いが流入する形となった。
■クラレ <3405> 1,004円 +17 円 (+1.7%) 本日終値
クラレ<3405>は5日続伸。6日の取引終了後、人工皮革クラリーノを来年1月出荷分から10~15%値上げすると発表しており、採算改善への期待から買われた。またこの日の午前、不織布(クラフレックス)も来年1月出荷分より価格を10%以上値上げすると発表した。対象製品の主要原材料や燃料・物流費の高騰に伴うコストの上昇が、自助努力によるコスト吸収の範囲を超えるためとしている。
■マクドナルド <2702> 5,050円 +55 円 (+1.1%) 本日終値
日本マクドナルドホールディングス<2702>は小幅反発。6日の取引終了後に発表した11月度の月次IRニュースで、既存店売上高は前年同月比5.4%増と17カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。期間限定メニュー「辛ダブチ」「濃厚白ダブチ」「はみトリチ」「ダブチソーセージマフィン」を販売し好評だったほか、「チキンマックナゲット15ピース」を2種類の期間限定ソースをともに特別価格390円で販売したことなども寄与した。
■アイホン <6718> 2,028円 -206 円 (-9.2%) 本日終値 東証1部 下落率2位
アイホン<6718>は5日ぶりの大幅反落。同社は6日取引終了後、88万3800株の売り出しを行うと発表した。売出人と売出株式数は筆頭株主であるイチカワ(名古屋市瑞穂区)が66万7500株、電響社<8144>が10万株、リョーサン<8140>が6万3300株、菱電商事<8084>が3万3000株、大真空<6962>が2万株。応募の状況によっては、野村証券を売出人とする上限13万2500株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売出価格は14日から20日までのいずれかの日に決める。株式の分布状況の改善及び流動性向上とともに、コーポレートガバナンス強化による株主価値向上が目的としている。
■福井コン <9790> 3,475円 -320 円 (-8.4%) 一時ストップ安 本日終値 東証1部 下落率3位
福井コンピュータホールディングス<9790>は急落。同社は6日取引終了後、主要株主であるLIXIL(東京都江東区)を売出人とする200万株の売り出しを行うと発表した。応募の状況によっては、大和証券を売出人として上限30万株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う。売出価格は14日から17日までのいずれかの日に決める。株式の分布状況の改善と流動性向上を目的としたもので、LIXILは230万株(議決権割合11.13%)の第2位株主から、株式売り出し後は30万株(同1.45%)を保有する第5位株主に変更となる見通し。
●ストップ高銘柄
理経 <8226> 376円 +80 円 (+27.0%) ストップ高 本日終値
SIホールディングス <7070> 460円 +80 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
CINC <4378> 3,020円 +500 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値
ウチダエスコ <4699> 3,160円 +500 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値
東京ソワール <8040> 965円 +150 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
など、9銘柄
●ストップ安銘柄
関西スーパーマーケット <9919> 1,384円 -400 円 (-22.4%) ストップ安 本日終値
グローバルウェイ <3936> 556円 -100 円 (-15.2%) ストップ安 本日終値
以上、2銘柄
株探ニュース