東京株式(前引け)=大幅続伸、オミクロン株への過度な懸念後退
8日前引けの日経平均株価は前営業日比318円45銭高の2万8774円05銭と続伸。前場の東証1部の売買高概算は5億9788万株、売買代金概算は1兆5521億円。値上がり銘柄数は1199、対して値下がり銘柄数は844、変わらずは139銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は主力株を中心に幅広く買いが入り、日経平均株価は大幅続伸した。前日の欧米株市場が総じて大幅高に買われたことを受け、リスクを取る動きが活発化している。新型コロナウイルスの変異株であるオミクロン株の感染が拡大するなかも、重症化リスクが低いとの見方が強まり、経済へのマイナスの影響は限られるとの見方が全体強気の地合いを後押ししている。米株価指数先物が堅調な値動きを示していることも買い安心感につながっているようだ。ただ、値上がり銘柄数は全体の55%にとどまっており、前日のような全面高の様相とはなっていない。
個別では売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が売り買い拮抗となったが、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>などの半導体製造装置大手は買いが優勢。任天堂<7974>も高い。ソニーグループ<6758>、キーエンス<6861>なども上昇した。NCホールディングス<6236>が値上がり率トップに買われ、中外製薬<4519>も物色人気。半面、日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>などが利食われ、トヨタ自動車<7203>、日立製作所<6501>なども冴えない。三井不動産<8801>も売られた。日本ハウスホールディングス<1873>が急落、ファーマフーズ<2929>も値を下げた。