田中化研、高度紙などEV電池関連が人気集める、トヨタのEV投資4兆円で恩恵期待
田中化学研究所<4080>、戸田工業<4100>、ニッポン高度紙工業<3891>などリチウムイオン2次電池向け材料を手掛ける銘柄群への投資マネーの流入が顕著となっている。世界的に電気自動車(EV)シフトの動きが加速するなか、トヨタ自動車<7203>も電動化戦略を改めて練り直し、EVの販売目標を大幅に引き上げている。14日に発表した新たな計画ではEVの世界販売台数を2030年に350万台に設定。これまでは燃料電池車(FCV)と合わせ200万台としていただけに今回の修正はインパクトがあった。市場では「同日に、会社側から電池を含めたEVへの投資規模は4兆円とする方針が示されたことで、EV用電池を手掛ける企業群への恩恵も期待できる状況となった」(中堅証券ストラテジスト)としている。