関西スーパが急落、東証が合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄に指定
関西スーパーマーケット<9919>が急落している。最高裁判所が14日、同社とエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>傘下の食品スーパー2社との経営統合を巡り、統合手続きの差し止めを求めていたオーケー(横浜市西区)の許可抗告を棄却する決定をした。決定を受けてオーケーは同日、関西スーパーの買収を断念すると発表した。
また、これを受けて東京証券取引所は14日、関西スーパ株式を15日から25年3月31日まで合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄に指定した。12月15日付でイズミヤ(非上場)及び阪急オアシス(非上場)を同社の完全子会社とする株式交換を行った場合、関西スーパは実質的な存続会社でないと認められるとし、株式交換実施日から猶予期間に入るとしている。
関西スーパはオーケーによる買収思惑などから急騰していたが、買収思惑がなくなったことに加えて、東証による合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄への指定が嫌気されている。