話題株ピックアップ【昼刊】:Pアンチエイ、田中化研、JSB

注目
2021年12月15日 11時40分

■Pアンチエイ <4934>  11,370円  +1,500 円 (+15.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

プレミアアンチエイジング<4934>はストップ高カイ気配。同社は14日取引終了後、22年7月期第1四半期(8~10月)連結営業利益は20億7400万円と発表した。上期計画26億円に対する進捗率は79.8%、通期計画60億円に対しては34.6%となっており、これが好感されているようだ。なお、同社は21年7月期第2四半期から連結財務諸表を作成しているため、前年との比較は記載されていない。営業利益は四半期ベースで過去最高を更新しており、ブラックバームとデュオ洗顔シリーズの躍進及び卸売販売の成長により、増収増益を継続。また、通信販売、卸売販売いずれも前年同期比で着実に成長しており、収益性が高い卸売販売が成長したこと及び広告投資が抑えられたことで収益性は大幅に改善したとしている。

■田中化学研究所 <4080>  1,828円  +228 円 (+14.3%)  11:30現在

田中化学研究所<4080>、戸田工業<4100>、ニッポン高度紙工業<3891>などリチウムイオン2次電池向け材料を手掛ける銘柄群への投資マネーの流入が顕著となっている。世界的に電気自動車(EV)シフトの動きが加速するなか、トヨタ自動車<7203>も電動化戦略を改めて練り直し、EVの販売目標を大幅に引き上げている。14日に発表した新たな計画ではEVの世界販売台数を2030年に350万台に設定。これまでは燃料電池車(FCV)と合わせ200万台としていただけに今回の修正はインパクトがあった。市場では「同日に、会社側から電池を含めたEVへの投資規模は4兆円とする方針が示されたことで、EV用電池を手掛ける企業群への恩恵も期待できる状況となった」(中堅証券ストラテジスト)としている。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,135円  +375 円 (+13.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位

ジェイ・エス・ビー<3480>は急反騰。14日の取引終了後、2023年10月期を最終年度とする中期経営計画の目標数値について、売上高を619億7300万円から622億5500万円へ、営業利益を60億7400万円から67億4300万円へ、純利益を38億600万円から43億5800万円へ上方修正したことが好感されている。主力の不動産賃貸事業で、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学生や大学など教育機関の動向を考慮し、全国各エリアにおいて一定の入居率の低下を見込んでいた。しかし、賃貸入居需要の繁忙期である2~4月の入居状況は好調で、その後も底堅く推移したことに加えて、運営効率化によるコスト圧縮も想定以上に進んだことから目標数値を引き上げるという。あわせて発表した22年10月期の業績予想は、売上高572億9000万円(前期比8.5%増)、営業利益58億8100万円(同10.2%増)、純利益38億1700万円(同17.4%増)となり、期末一括配当予想は前期比1円増の36円を見込むとしており、これも好材料視されている。なお、同時に発表した21年10月期連結決算は、売上高527億8700万円(前の期比9.8%増)、営業利益53億3700万円(同23.0%増)、純利益32億5200万円(同17.8%増)だった。

■日本電解 <5759>  4,250円  +220 円 (+5.5%) 一時ストップ高   11:30現在

日本電解<5759>が急反発している。この日の寄り前、米国市場向け車載電池用銅箔製品の供給能力を増強するために、米国子会社が新工場を建設すると発表しており、これが好感されている。米国子会社は現在、既存設備の改造による車載電池用銅箔製造を準備しており、22年度中には米国で初となる車載電池用銅箔を量産開始する予定となっている。新工場の建設はこの既存設備改造と合わせて、米国市場向けの製品供給体制を増強するのが狙いで、生産する製品は米国内の大手電池メーカーに供給する予定となっている。なお、設備投資額は約150億円としており、22年春に着工し23年夏に竣工する予定だ。

■三井ハイテック <6966>  10,920円  +410 円 (+3.9%)  11:30現在

三井ハイテック<6966>が大幅高で3連騰、連日の上場来高値更新と気を吐いている。今週明け13日に初の1万円大台乗せを達成したが、その後も目先筋の利益確定売りを吸収し上値指向を継続、1万円台乗せからわずか2日で1万1000円台に水準を切り上げる異彩の上昇トレンドを形成している。半導体リードフレームを手掛け、世界的に需給が逼迫する半導体関連の一角として好調な収益環境を享受しているほか、車載用モーターコアが高水準の伸びを示しており、業績を押し上げている。前週末に、期中3度目となる22年1月期業績予想の上方修正を発表、営業利益は前期比3.4倍の130億円と大幅な伸びを見込む。

■ユアテック <1934>  657円  +20 円 (+3.1%)  11:30現在

ユアテック<1934>が3日ぶりに反発している。14日の取引終了後、10円を予定していた22年3月期の期末配当予想を14円に引き上げると発表しており、これが好感されている。中間配当と合わせた年間配当は24円となり、前期実績に対しては4円の増配になる予定だ。

■トヨタ自動車 <7203>  2,100円  +55 円 (+2.7%)  11:30現在

トヨタ自動車<7203>が続伸、全体相場が前日終値近辺で方向感なくもみ合うなか、70円を超える上昇で2100円台に歩を進め、11月17日につけた上場来高値2188円も視野に入ってきた。足もとで米長期金利の上昇を背景に外国為替市場でドルを買う動きが優勢となり、1ドル=113円80銭近辺まで円安が進んでいる。輸出採算向上への期待がプラスの思惑を呼んでいる。一方、同社の電動化戦略が注目されるなか、14日に電気自動車(EV)の世界販売台数を2030年に350万台とする目標を新たに発表、従来目標から大幅に引き上げたことも、海外投資家などの買いを誘導している。

■上組 <9364>  2,208円  +40 円 (+1.9%)  11:30現在

上組<9364>は続伸している。14日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。上限を157万株(発行済み株数の1.35%)、または33億円としており、取得期間は21年12月15日から22年3月24日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■日本製鉄 <5401>  1,883.5円  +31.5 円 (+1.7%)  11:30現在

日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ鉄鋼株に買いが優勢。東証1部の業種別騰落率でも「鉄鋼」は値上がり上位に食い込んでいる。景気敏感セクターの側面から、新型コロナウイルスの変異株で世界的に感染が拡大しているオミクロン株の影響は警戒されているものの、今年度の粗鋼生産量はコロナ禍で落ち込んだ昨年度から大きく回復する見通しにあることで、足もと見直し買い機運にある。日本製鉄はPERが3倍台でPBR0.5倍台、またJFEはPERが3倍台でPBRは0.4倍台といずれも株価指標面から割安さが際立っており、金利上昇局面で相対的にディフェンシブ性を発揮しやすい強みも指摘されている。

■第一生命HD <8750>  2,476.5円  +34 円 (+1.4%)  11:30現在

第一生命ホールディングス<8750>が全体軟調地合いのなか頑強な値動き。きょうで5日続伸と上値追い基調を強めており、日経平均とは異なった波動を示している。前日の米国株市場では、FOMCの結果発表を前に長期金利が上昇したことなどが追い風となり、大手金融株が堅調な値動きをみせた。米10年債利回りだけではなく30年債利回りも上昇に転じていることで、同社のように長期運用を手掛ける大手生保にとっては株価にポジティブに働いている。また、同社は来年4月に「クオンツ」と呼ばれるアクティブな運用手法に特化した独自の運用会社を設立する方針であることが一部で報じられており、これも株価の刺激材料となっているもようだ。

■エニグモ <3665>  757円  -244 円 (-24.4%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

エニグモ<3665>は急落。同社は14日取引終了後、22年1月期単独業績予想について、売上高を81億3900万円から88億4600万円までのレンジに対して75億2100万円(前期比6.3%増)へ、営業利益を30億6300万円から35億1900万円までのレンジに対して28億円(同7.7%減)へ、純利益を21億1700万円から24億3500万円までのレンジに対して19億2000万円(同8.5%減)へ、それぞれ下方修正すると発表した。緊急事態宣言の長期化による消費活動の低迷や、気温上昇による秋冬アイテム需要の初動が鈍かったことなどの影響を受けたため。あわせて発表した22年1月期第3四半期累計(2~10月)単独営業利益は19億7400万円(前年同期比4.9%増)だった。緊急事態宣言長期化による消費低迷、気温上昇による秋冬物の初動が鈍いなど外部環境は厳しいが、成長領域であるGLOBAL BUYMAやライフスタイル分野への積極的なコスト投下は継続し、両事業ともに高成長を続けているとした。

■関西スーパーマーケット <9919>  1,094円  -295 円 (-21.2%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

関西スーパーマーケット<9919>が急落している。最高裁判所が14日、同社とエイチ・ツー・オー リテイリング<8242>傘下の食品スーパー2社との経営統合を巡り、統合手続きの差し止めを求めていたオーケー(横浜市西区)の許可抗告を棄却する決定をした。決定を受けてオーケーは同日、関西スーパーの買収を断念すると発表した。また、これを受けて東京証券取引所は14日、関西スーパ株式を15日から25年3月31日まで合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄に指定した。12月15日付でイズミヤ(非上場)及び阪急オアシス(非上場)を同社の完全子会社とする株式交換を行った場合、関西スーパは実質的な存続会社でないと認められるとし、株式交換実施日から猶予期間に入るとしている。関西スーパはオーケーによる買収思惑などから急騰していたが、買収思惑がなくなったことに加えて、東証による合併等による実質的存続性の喪失に係る猶予期間入り銘柄への指定が嫌気されている。

■ヤーマン <6630>  943円  -61 円 (-6.1%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

ヤーマン<6630>は大幅続落となり、年初来安値を更新。同社は14日取引終了後、22年4月期第2四半期累計(5~10月)連結営業利益が39億2500万円(前年同期比2.5%減)だったと発表した。通期計画64億円(前期比4.6%増)に対する進捗率は61.3%となったが、業績予想が据え置かれたため、これが嫌気されているようだ。店販部門の売り上げが回復したことや、海外部門が好調を維持したことが業績に寄与した。また、中国国内市場では同社ブランドの認知が高まってきており、中国最大のネットセールスデーである「独身の日」に向けた売り上げはおおむね第2四半期に計上されるが、今年も電子美容機器部門における販売実績及び売上シェアで第1位を記録し、連続記録を6年に伸ばしたとしている。

■コーセル <6905>  913円  -32 円 (-3.4%)  11:30現在

コーセル<6905>が下げ幅を拡大している。午前11時ごろ、22年5月期の連結業績予想について、売上高を292億円から265億円(前期比1.9%減)へ、営業利益を36億9600万円から23億3000万円(同22.9%減)へ、純利益を26億7200万円から15億円(同39.2%増)へ下方修正し、期末配当予想を14円から11円へ引き下げたことが嫌気されている。半導体製造装置関連を中心に継続需要が期待できるものの、部品材料の入手難や取引価格高騰の影響が続いていることが売上高・利益を押し下げるとしている。なお、年間配当予想は24円(前期17円)となる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(5月21日~11月20日)決算は、売上高138億1400万円(前年同期比2.4%増)、営業利益15億3800万円(同11.3%減)、純利益9億4800万円(同26.7%減)だった。

■神戸物産 <3038>  3,845円  -50 円 (-1.3%)  11:30現在

神戸物産<3038>は売り買い交錯。同社は14日取引終了後、22年10月期連結業績予想について、売上高3800億円(前期比5.0%増)、営業利益288億円(同5.4%増)、純利益198億円(同1.1%増)、年間配当21円(前期は20円)と開示した。状況に応じた販売戦略の見直しやコスト削減努力によって目標達成を目指すとし、出店目標については60店舗の純増としている。あわせて、24年10月期までの3カ年を対象とする中期経営計画を策定した。PB商品の強化や中食事業の拡大を基本方針に掲げており、最終年度の目標は売上高4100億円(21年10月期実績は3620億6400万円)、営業利益320億円(同273億1100万円)、ROEは毎期20%以上(同29.2%)としている。

■アシロ <7378>  708円  +100 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在

アシロ<7378>がストップ高。同社はITを活用したリーガルメディア事業を展開しており、法律事務所の紹介及び相談サイトの運営などを主力に手掛けている。弁護士事務所の掲載料収入が新規開拓数の拡大に伴い好調な伸びを示しているほか、コロナ禍で悪影響を受けていた派生メディアの回復も会社側の想定以上に進んでいる。同社が14日取引終了後に発表した21年10月期の営業利益は前の期比8.5%増の3億6100万円と増益を確保、続く22年10月期については前期比12.4%増の4億600万円を見込んでおり、これを好感する形で買いを呼び込んでいる。今年7月20日に東証マザーズ市場に上場した新興企業だが、株価は公開価格1160円を320円上回る1480円の初値を形成したが、その後はセカンダリーで下落基調を続けていた。時価は公募価格の半値近辺まで水準を切り下げていたこともあり、値ごろ感から投資資金を誘導している。

■ジオマテック <6907>  719円  +100 円 (+16.2%) ストップ高買い気配   11:30現在

ジオマテック<6907>はストップ高カイ気配。同社は14日取引終了後、三井金属<5706>が事業化を推進し、ジオマテックが薄膜を提供している次世代半導体チップ実装用特殊ガラスキャリア「HRDP」について、海外のICチップ実装デバイスメーカー向けの量産出荷が始まったと発表した。今回の出荷は量産採用の第2弾であるとし、海外のICチップ実装デバイスメーカーでは「HRDP」を用いて、SiP(System In Package)モジュールを5G市場向けや、その他のさまざまな先端用途向けで製造し、拡販していくことが計画されているとした。

●ストップ高銘柄

ステムリム <4599>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

マクビープラ <7095>  7,640円  -1,500 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在

ANAP <3189>  566円  -100 円 (-15.0%) ストップ安   11:30現在

以上、2銘柄

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