クシム---21年10月期減収なるも、「収益力の大幅向上」に向けて業態のトランスフォームを推進

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2021年12月15日 17時03分

クシム<2345>は14日、2021年10月期連結決算を発表した。売上高が前期比12.8%減の16.21億円、EBITDAがマイナス0.39億円(前期は1.25億円)、営業損失が1.34億円(同0.34億円の利益)、経常損失が1.14億円(同0.40億円の利益)、親会社株主に帰属する当期純損失が3.62億円(同1.54億円の利益)となった。

中期経営計画における「収益力の大幅向上」に向けて引き続き業態のトランスフォームを推進する方針を掲げており、当年度においても中期経営計画を羅針盤に事業を推進した。

Eラーニング事業の売上高は前期比0.30億円減の9.07億円、EBITDAは同1.14億円減の1.16億円、セグメント利益は同1.16億円減の0.88億円となった。法人向け学習管理システム「iStudy LMS」及び「SLAP」は、新型コロナウイルスの影響により景況感の不安から、導入延期が続いたことにより売上が減少したものの、新型コロナウイルスの蔓延が落ち着いたことにより、eラーニングを改めて導入検討する企業が増加している。eラーニングコンテンツのうち、IT基礎教育、コンプライアンス、IT資格系のコンテンツについては堅調な売上を上げている。コンテンツ制作サービスは、オーダーメイドeラーニングコンテンツの制作案件が堅調に推移している。イーフロンティアは、メールマガジン会員30万人に向けて、「iStudy LMS」及び「SLAP」を販売展開している。イーフロンティアはeコマース販売のみならず、法人販売、店頭販売も全国的に展開し、近年ではソフトウェアのみならず、パソコン周辺機器の販売にも注力を行っている。この7月には新たにソフトウェア3製品の販売を開始している。

アカデミー事業の売上高は前期比0.23億円減の6.67億円、EBITDAは同0.51億円増の0.65億円、セグメント利益は0.06億円(前期は0.47億円の損失)となった。通期において毎月黒字を達成し年間黒字となった。クシムソフトにおけるSES事業は、平均96.44%の稼働率となり目標を上回った(目標稼働率は96%)。受託開発もグループシナジーを活かした案件獲得の中でも先端分野(AIやブロックチェーンを活用したシステム)に対する画面等の開発実現と、会計パッケージのカスタマイズ案件の開発が遅滞なく納品完了している。また過去に受託開発したシステムのバージョンアップ対応等、順調に案件レコードの追加をした結果、部門黒字となった。ケア・ダイナミクスでは、介護事業者向けASPサービスを中心に、介護業界にIT技術を導入することで成長をしている。ASPサービス「Care Online」は、2006年にサービスを開始以来、多くのユーザーに利用されている。また、保守運営(一次受け)をクシムソフト島根事業所開発センターに移管したことで、一部外注していたメンテナンス業務を自社内で完結できるようになるなど、経営効率の改善を図った。

インキュベーション事業の売上高は前期比1.76億円減の0.83億円、EBITDAは同0.44億円減の0.17億円、セグメント利益は同0.46億円減の0.10億円となった。第4四半期においては、NFTマーケットプレイスの開発に引き続き着手している。アート・サブカルチャー・IP(知的財産)などを含む日本の文化をNFT化し、ユーザー間で売買できるフロントエンドアプリケーションの開発を目指すとしている。

《ST》

提供:フィスコ

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