話題株ピックアップ【夕刊】(1):アスクル、三菱ケミHD、SUBARU

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2021年12月17日 15時11分

■アスクル <2678>  1,523円  +70 円 (+4.8%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

アスクル<2678>は続伸。同社は16日取引終了後、22年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)連結営業利益は66億9600万円(前年同期比13.0%増)と発表した。通期計画140億円(前期比0.5%増)に対する進捗率は47.8%。上期業績はほぼ計画線の着地であるとし、営業利益は過去最高を更新。BtoBは感染対策商品の反動減に加え、オフィス用品の需要低迷の影響を受けたもののプラス成長を確保しており、コストコントロールが奏功した。また、「LOHACO」は親会社のZホールディングス<4689>と連携した新本店の機能追加により成長が回復しているとし、来期黒字化に向けて、下期はさらなる収益改善に取り組むとしている。

■日総工産 <6569>  874円  +18 円 (+2.1%)  本日終値

日総工産<6569>は高い。同社は16日取引終了後、毎年3月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主を対象に、株主優待制度を導入すると発表した。22年3月31日時点での株主から対象となり、食品、電化製品など4000種類以上の商品と交換可能なポイントを保有株数に応じて贈呈する。株主優待ポイントは1ポイントにつき1円相当で6段階となっており、保有株式数300株~499株で3000ポイント、2000株以上ならば5万ポイントとなる。

■三菱ケミHD <4188>  851.5円  +13.8 円 (+1.7%)  本日終値

三菱ケミカルホールディングス<4188>は続伸。同社はきょう、グループの田辺三菱製薬の子会社であるカナダのメディカゴ社(ケベック市)が、新型コロナウイルス感染症の予防を目指して開発している植物由来のウイルス様粒子(VLP)ワクチン「MT-2766」の承認申請をカナダで行ったと発表した。「MT-2766」はカナダにおいて4月からローリングサブミッション(段階的承認申請)の審査が開始されており、7日に発表した第2/3相臨床試験の第3相パートでの良好な結果をもとに、申請資料の最終部分として第3相パートのデータを提出した。メディカゴ社は「MT-2766」の18歳以上の健康成人に対する審査と承認を求めており、カナダで承認されれば、ヒト用VLPワクチンや新型コロナウイルスワクチンとして、世界初の植物由来ワクチンになる。ワクチンは冷蔵での保存・流通が可能としている。

■SUBARU <7270>  2,078円  +22.5 円 (+1.1%)  本日終値

SUBARU<7270>が3日続伸。SMBC日興証券が16日付で、投資評価を「2」から「1」とし、目標株価を2100円から3100円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、グローバル自動車市場の購買意欲は引き続き旺盛だが、なかでも米国市場の需要は強く、他市場に対しても優位と指摘。同社の米国へのエクスポージャーは販売台数ベースで60~70%と日系自動車メーカーのなかで最も大きく、同社は米国市場の需要回復の恩恵を最も享受できるメーカーとしている。

■三井物産 <8031>  2,650円  +26.5 円 (+1.0%)  本日終値

三井物産<8031>が全般軟調地合いのなかで頑強な値動きをみせている。前日にWTI原油先物価格が1ドル51セント高の1バレル=72ドル38セントと大幅続伸したが、資源開発関連事業を手掛ける総合商社は原油市況の上昇による収益メリットが期待される業態で、株価にはポジティブ材料として働く。また、同社は16日取引終了後、発行済み株式数の1.8%にあたる3000万株、500億円を上限とする自社株買いの実施を発表(買い付け期間は12月17日から22年3月24日まで)しており、これも株価の下支え材料となっている。

■INPEX <1605>  1,019円  +8 円 (+0.8%)  本日終値

INPEX<1605>は3日続伸し、年初来高値を更新。原油価格の高止まりに加えて、同社は16日取引終了後に、地熱事業を目的とする子会社として設立したINPEX地熱開発を通じ、インドネシアにおけるムアララボ地熱発電事業に参画したと発表しており、これを材料視した買いも入ったようだ。この事業は同国西スマトラ州南ソロク県に位置するムアララボ地熱鉱区において、欧州大手総合エネルギー企業のENGIEなどと共同で実施しているもの。INPEX地熱開発を通じ、事業権益の30%を保有するPT Supreme Energy Sumateraの33.333%の株式を取得し、事業に参入するとした。

■鶴見製作所 <6351>  1,615円  +12 円 (+0.8%)  本日終値

鶴見製作所<6351>がしっかり。16日の取引終了後、21円を予定していた22年3月期の期末配当予想を23円に引き上げると発表しており、これが好感されている。米子工場の新大型ポンプ生産棟の竣工を記念し、記念配当2円を実施する。なお、年間配当は40円となり、前期実績に対しては4円の増配になる予定だ。

■三井金属 <5706>  3,065円  +20 円 (+0.7%)  本日終値

三井金属<5706>、住友金属鉱山<5713>、東邦亜鉛<5707>など非鉄株に買いが集まっている。コモディティ市況の上昇を背景に非鉄各社による製品値上げの動きが相次いでいる。非鉄セクターはコスト上昇に対して世界的な需要拡大を背景とした価格転嫁の恩恵が見込めることから、業績面でのアドバンテージを期待した買いが関連銘柄に流れ込んでいる。きょうはハイテク株が総じて売られており、インフレ警戒ムードのなか非鉄株への資金シフトが起こりやすい。

■メディキット <7749>  2,743円  +15 円 (+0.6%)  本日終値

メディキット<7749>が5日ぶりに反発。16日の取引終了後、上限を14万4000株(発行済み株数の0.86%)、または4億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好感された。取得期間は21年12月17日から22年6月30日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や資本効率の向上及び株主還元策の一環として実施するという。同時に、26年3月期に売上高270億~300億円(21年3月期193億1200万円)、営業利益率20%程度を目指す中期経営計画を発表しており、これも好材料視されている。治療領域に特化した自社製品の開発を進めるほか、欧米市場に加えて中国市場への比重を高めるとしている。

■ネットプロ <7383>  1,152円  -238 円 (-17.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

ネットプロテクションズホールディングス<7383>は急落。米消費者金融保護局(CFPB)が16日、後払いサービス(BNPL)」を提供するアファーム・ホールディングス<AFRM>やペイパル・ホールディングス<PYPL>など5社を一斉に調査すると発表。これを受けて米国やオーストラリアなどでBNPL関連株が下落していることから、連想的に売られたようだ。なお、ネットプロをはじめ、日本でBNPL各社に対して同様の動きを行うことは確認されていない。

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