話題株ピックアップ【夕刊】(2):SHIFT、ソニーG、JAL

注目
2021年12月22日 15時18分

■SHIFT <3697>  24,040円  +650 円 (+2.8%)  本日終値

SHIFT<3697>は3日続伸。同社はきょう正午に、ソフトウェア開発支援製品を提供するSider(東京都港区)のAIバグ監視ソフト「Sider Scan」に関し、販売代理店業務を請け負うと発表した。「Sider Scan」は独自のアルゴリズムを活用したバグ監視ツール。これを活用することで、エンジニアはソースコードを記述しながら、同時に、ソースコードからバグの原因となりやすい重複コードを検知することができる。SHIFTでは大型案件やマイグレーションプロジェクトを推進している顧客を特に多く有していることから、「Sider Scan」の親和性が高いと考え、今回の契約締結に至ったとしている。

■ソニーグループ <6758>  13,930円  +375 円 (+2.8%)  本日終値

ソニーグループ<6758>が続伸。きょうは主力輸出株に安いものが目立っているが、同社株には根強い買いが流入している。群を抜く世界シェアを有するCMOSイメージセンサーは、多眼化が進むスマートフォン向けや車載向けで今後も一段の需要獲得が見込まれている。また、ゲームや音楽、映画といったコンテンツビジネスでも存在感を示していることで海外投資家の評価が高い。TSMC<TSM> の日本での半導体工場建設でソニーGは協業体制にあることも注目を集めている。これは国策の後押しが鮮明であり、今月20日の参院本会議で先端半導体工場の新増設を支援する改正法が与党などの賛成多数で可決している。今後半導体の生産設備の拡充はさまざまな回路線幅の製品で必要となり、今回のTSMCの工場建設が呼び水となる可能性がマーケットでは意識されている。

■日本航空 <9201>  2,147円  +56 円 (+2.7%)  本日終値

日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも続伸。「空運」は東証1部33業種中で値上がり率首位となった。世界的に新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が警戒されているが、日本国内では今のところ感染状況は軽微にとどまっている。JALとANAHDが発表した年末年始期間の予約状況では、福岡空港を発着する国内線について、新型コロナウイルス感染拡大前の19年度と比較して8割前後の水準まで回復したことが分かり、株価の見直し人気につながっている。

■JMDC <4483>  7,670円  +190 円 (+2.5%)  本日終値

JMDC<4483>は3日続伸。同社はきょう寄り付き前に、健康保険組合向けに「健保財政予測支援サービス」の提供を開始すると発表した。新サービスは、過去の加入者数や給付の推移をもとに将来の健康保険組合の収支を予測し、適正な保険料率や事業予算などの検討を支援するコンサルティングを行う。同社のアクチュアリー(保険数理のスペシャリスト)が約1000万人分のデータを用いて構築した医療費予測統計モデルを使用しており、次年度以降の事業計画策定時や予算編成時、保険料率の変更検討時に、健康保険組合の理事会や組合会などにおいて活用できるとした。

■アルコニックス <3036>  1,269円  +28 円 (+2.3%)  本日終値

アルコニックス<3036>は3日ぶりに反発。同社は21日取引終了後、電子部品材料メーカーのジュピター工業(岩手県宮古市)の発行済み全株式を22年4月20日に取得し、連結子会社化すると発表した。取得価格は非公表。ジュピター工業は精密コネクター金属端子部品のプレス加工、及びプレス金型の設計や製作を主に展開している。アルコニックスの金属加工セグメントと親和性が高いことから、グループ内での連携及び技術交流の推進によるシナジーが期待されるとした。

■弁護士ドットコム <6027>  6,320円  +130 円 (+2.1%)  本日終値

弁護士ドットコム<6027>は続伸。同社は21日取引終了後、Web完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」が、電子契約サービスとして初めて「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)」において、政府が求めるセキュリティー要求を満たしているサービスに認定されたと発表した。ISMAPは政府が求めるセキュリティー要求を満たすクラウドサービスをあらかじめ評価・登録することにより、政府の利用するクラウドサービスの調達を円滑にするための制度。ISMAPクラウドサービスリストに登録されたことで、今後、官公庁をはじめとしたより多くの行政機関への導入を推進していくとしている。

■カネカ <4118>  3,770円  +75 円 (+2.0%)  本日終値

カネカ<4118>は続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が21日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を5900円から6400円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。マテリアル・ソリューション事業の営業利益が従来予想を上回るペースで推移すると見込むほか、ヘルスケア事業もコロナワクチンの受託生産が始まっている模様であり同証券予想を引き上げており、22年3月期の営業利益予想を435億円から465億円へ、23年3月期の営業利益予想を440億円から470億円へそれぞれ引き上げた。

■ポールHD <3657>  971円  +14 円 (+1.5%)  本日終値

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス<3657>が続伸。21日の取引終了後、サイバーセキュリティー事業を行うNinjastars(東京都品川区)株式の70%を22年1月21日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好感された。今回の子会社化によりBPOサービスにNinjastarsのセキュリティー診断を加えることで、ゲームデバッグにおいてデバッグ業務とセキュリティー診断を融合したサービスを展開する。また、ゲーム以外のシステム開発企業に対してもテストによる不具合発見のほか、セキュリティー向上の観点を加えることで、顧客企業が開発するアプリやシステムの総合的な品質向上に貢献するとしている。取得価額は非開示。なお、同件による業績に与える影響は軽微としている。

■日本通運 <9062>  6,900円  +80 円 (+1.2%)  本日終値

日本通運<9062>が続伸。21日の取引終了後、東京都港区の旧本社事務所の土地・建物を22年4月15日に売却し、22年12月期に固定資産売却益約530億円を特別利益として計上すると発表しており、これが好材料視された。売却先はミネベアミツミ<6479>で、キャッシュの創出やバランスシートのスリム化を図るのが狙いという。

■東京海上 <8766>  6,375円  +68 円 (+1.1%)  本日終値

東京海上ホールディングス<8766>は続伸。同社は21日取引終了後、機動的な資本政策を遂行するため、1000万株(発行済み株式総数に対する割合1.5%)もしくは400億円を上限とする自己株式の取得枠を設定すると発表した。取得期間は21年12月22日から22年4月28日までとしている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.