話題株ピックアップ【夕刊】(1):フロンテオ、新生銀、グリー

注目
2021年12月22日 15時15分

■FPG <7148>  655円  +95 円 (+17.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率3位

FPG<7148>が急騰。独立系金融サービス企業で、投資家から資金を集めてリース案件を組成(オペレーティング・リース)する事業を主力としている。21日取引終了後、脱炭素社会への移行に貢献する「トランジション・ファイナンス」の一環として、コンテナ船18隻を対象とした総額約2500億円のリースファンド事業案件を受注したことを発表、これを材料視する形で投資資金が攻勢をかけた。なお、会社側では現時点でこの案件による22年9月期の業績予想の修正は行っていないが、今後修正が必要と判断される場合は速やかに開示するとしている。

■FRONTEO <2158>  2,645円  +215 円 (+8.9%)  本日終値

FRONTEO<2158>が大幅に3日続伸。同社は21日、金融機関向けコラボレーションプラットフォームを提供している米シンフォニー・コミュニケーション・サービスとの協業を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社はシンフォニーが提供する金融のインフラ、テクノロジープラットフォーム「Symphony」との連携APIを開発し、メール&チャット監査システム「Communication Meter」によって金融機関のメッセージの監視、コンプライアンス面での対応を担うことで、プラットフォームサービスの導入をよりスムーズに検討することが可能になるとしている。

■JBR <2453>  1,033円  +69 円 (+7.2%)  本日終値

ジャパンベストレスキューシステム<2453>が急伸。午前10時ごろ、伊藤忠商事<8001>と資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これが好材料視された。12月28日付で伊藤忠がJBR株式を取得する予定で、出資額などは非開示。今回の提携により、JBRの主力事業である会員・保険ビジネスの契約獲得や事業拡大が加速することに加えて、カスタマーサポートの品質向上・効率改善やデータ活用における新たなサービス開発も推進できると見込む。

■日本電波工業 <6779>  1,658円  +102 円 (+6.6%)  本日終値

日本電波工業<6779>が大幅続伸。水晶デバイスの専業メーカーで商品シェアは世界屈指。高速通信規格5Gの普及を背景に水晶振動子や水晶機器の需要が高水準となっているほか、車載向けも収益貢献の度合いが高まっている。22年3月期業績は従来予想を大幅増額し、営業利益段階で29億円から49億円(前期比72.3%増)に20億円も上乗せされ市場の注目を集めた経緯がある。直近では外資系証券経由の空売りが急増した一方、三井住友信託やりそな銀行などが政策投資の目的で大量保有もしくは買い増ししていることが判明、株式需給面でも思惑が生じている。

■新生銀行 <8303>  1,907円  +107 円 (+5.9%)  本日終値

新生銀行<8303>が5日ぶり反発。きょう昼ごろ、SBIホールディングス<8473>の北尾吉孝社長が記者会見で新生銀の非上場化について言及したことが複数のメディアで報じられた。これを受けて同社株は思惑的な物色を集め、一時10%高の1980円まで上昇する場面があった。

■NEXT 原油ブル <2038>  688円  +29 円 (+4.4%)  本日終値

NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN<2038>が続伸。前日はWTI原油先物価格が2ドル51セント高の1バレル=71ドル12セントと急反発に転じた。前日の米国株市場ではシェブロン<CVX>やエクソン・モービル<XOM>などのエネルギー関連株が上昇し全体指数の押し上げに貢献した。東京市場でも原油価格に連動しやすい銘柄に投資マネーが向かっているが、そのなか原油先Wブルは原油市況に連動する仕組みで組成されたETNでボラティリティの高さが特徴となっており、物色人気が盛り上がっている。

■BEENOS <3328>  2,456円  +98 円 (+4.2%)  本日終値

BEENOS<3328>は9日ぶりに反発。同社はきょう正午に、子会社のBEENOS Entertainmentがエンターテインメント特化型ネットショップ作成サービス「Groobee(グルービー)」に、顧客が目的に合わせた配送オプションや発送方法を選択できる「配送選択機能」、及びECオーナー側が商品ごとに特典付与の有無が設定できる「特典管理機能」を追加したと発表した。「配送選択機能」により、ポストカード同梱やラッピングなどの荷物に対して付加価値を提供できるオプションや、同じショップで複数商品を購入した顧客向けの「おまとめ発送機能」が追加された。また、「特典管理機能」は商品に付属する特典をECオーナー側で自由に設定でき、特典の付与条件を細かく設定できるため、さまざまな条件で特典を付与する設定も可能であるとした。

■KADOKAWA <9468>  6,070円  +210 円 (+3.6%)  本日終値

KADOKAWA<9468>が続伸。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は7300円に設定した。同社は、「IP(知的財産)創出力」「IT技術力」が強みのコアファンが多い特色を持つ総合エンターテインメント企業。電子書籍の拡大や権利許諾収入、返品率の改善、海外展開などによる利益成長が期待されている。通信制高校のN高、S高の教育事業も好調に推移しているほか、同社のメタバースへの取り組みにも注目が集まる、とみている。

■グリー <3632>  776円  +25 円 (+3.3%)  本日終値

グリー<3632>が続伸。21日の取引終了後、12月28日付で6250万株(発行済み株数の25.80%)の自社株を消却すると発表しており、これが好感されたようだ。なお、消却後の発行済み株数は1億7974万9700株となる予定だ。

■ビジョナル <4194>  9,970円  +270 円 (+2.8%)  本日終値

東証マザーズ指数が切り返し急となっている。ここ個人の投資マインドが冷え込むなか同指数は1000大台を割り込み、週明け20日には終値で948.28まで売り込まれ年初来安値をつけたばかりだったが、足もと自律反発狙いの買いが優勢となっている。市場では「今月はIPOラッシュということもあり、マザーズ市場から資金が吸収され需給悪に陥るとの思惑が強まっていた。しかしフタを開けてみるとIPO銘柄の人気離散が激しく、その反動でマザーズの時価総額上位銘柄を中心にリバウンドを取りに行く動きが反映された」(ネット証券マーケットアナリスト)という。きょうは6社が新規公開されたが、そのうち4社が公開価格割れという状況。セカンダリー狙いの投資マネーがビジョナル<4194>やJTOWER<4485>、プラスアルファ・コンサルティング<4071>、セーフィー<4375>、弁護士ドットコム<6027>といった銘柄にシフトされ、マザーズ指数の上昇に反映されている。ただ、テクニカル的には自律反発の領域に過ぎず、「1100近辺に位置する75日移動平均線までの戻りは期待できない」(同)との見方が示されていた。

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