富田隆弥の【CHART CLUB】 「新春上昇を想定して押し目買い」
◆年内も残すところ4日間の立ち会いを残すのみとなった。年の瀬になっても乱高下が続く株式市場だが、日経平均株価のチャートを見れば8月から描く三角保ち合いの中の動きであることがわかわる。現在、保ち合いの上値は2万9500円近辺に、下値は2万7700円近辺にあり、新春はこの保ち合いからどちらに放れるのか、その方向が一つの焦点になる。
◆日足と週足の各移動平均線が2万8800円前後に集まっていて、日経平均株価は保ち合いの中で居心地のよい水準にある。ただ、12月20日に2万7893円の安値をつけて保ち合いの下限に近付き、そこから切り返している直近の動きは悪くない。騰落レシオ(25日線)は70%台から直近85%へと浮上の構えを見せており、需給懸念の12月後半を乗り切ることで新春は保ち合いからの上放れを試すことも想定される。
◆12月22日から出来高が8億株台に減少し、外国人投資家がクリスマス休暇に入ったことがうかがえる。年末年始は薄商いの中を乱高下するだろうが、日経平均株価が2万9500円を抜くなら新春は今年(2021年)の春と同じく上昇に弾みが付いてもおかしくない。
◆2022年の相場展望と注目株は次回で紹介するが、この年末年始は新春相場に備えて「押し目買い」で対応してみたい。
(12月23日 記、毎週土曜日に更新)
情報提供:富田隆弥のチャートクラブ
株探ニュース