話題株ピックアップ【夕刊】(3):アトラG、ミタチ産業、シンクレイヤ

注目
2021年12月27日 15時19分

■アトラグループ <6029>  333円  +46 円 (+16.0%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

アトラグループ<6029>が急騰。同社は鍼灸接骨院を独自の開発支援システムを活用してフランチャイズ展開する。加盟院の増加基調が継続しており、21年12月期は小幅ながら営業黒字転換が予想され、22年12月期も増収効果を反映し利益成長が期待できる。24日取引終了後、伊藤忠商事<8001>とオンライントレーニング用デバイス「Fitness Mirror」の業務委託契約を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。伊藤忠が代理店となるほか、伊藤忠が拡販を進めるAIサービスをFitness Mirrorに搭載することで業容拡大効果を見込む。

■ミタチ産業 <3321>  1,106円  +142 円 (+14.7%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位

ミタチ産業<3321>は年初来高値更新。前週末24日の取引終了後、22年5月期上期(6~11月)の決算を発表。売上高が214億5300万円(前年同期比35.2%増)、営業利益が10億2400万円(同3.5倍)と大幅増収増益で着地したことが好感されたようだ。自動車分野向けの半導体・電子部品、ITや自動車関連の工作機械が伸びたほか、アミューズメント分野での受注増加などが業績を押し上げた。なお、通期見通しの売上高390億円(前期比15.1%増)、営業利益13億円(同40.6%増)は据え置いている。

■シンクレイヤ <1724>  1,151円  +141 円 (+14.0%)  本日終値

シンクレイヤ<1724>が大幅続伸。前週末24日の取引終了後、21年12月期の連結業績予想について、売上高を129億円から132億円(前期比21.2%増)へ、営業利益を9億7000万円から11億6000万円(同51.6%増)へ、純利益を7億3000万円から8億5000万円(同60.7%増)へ上方修正したことが好感された。引き続き通信事業者向け機器販売が好調に推移したほか、ケーブルテレビ事業者向けFTTH関連工事が順調に進捗したことなどが要因。また、販売管理費抑制や為替差益の発生なども寄与する。

■ヘリオスTH <6927>  304円  +28 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

ヘリオス テクノ ホールディング<6927>は急伸。前週末24日の取引終了後、連結子会社ナカンテクノが「配向膜印刷装置」の大型受注を獲得したと発表しており、これを好感した買いが流入した。受注先は従来から取引のあるメーカーで、受注金額は約20億円。23年3月期に売り上げ計上する予定としている。なお、22年3月期業績に与える影響はないとしている。

■佐鳥電機 <7420>  1,061円  +96 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

佐鳥電機<7420>が急騰。900円台半ばのもみ合いを経て一気に4ケタ大台乗せを果たした。NEC製品などの取り扱いウエートの高いエレクトロニクス商社だが、自社オリジナル製品の設計開発及び量産を行っていることで業績成長期待が強い。半導体製造装置用の制御機器や車載用センサーICなども好調で、22年5月期業績予想は期初予想を大幅上方修正、営業利益段階で14億5000万円(前期比61%増)見込みにある。タムラ製作所<6768>傘下のベンチャー企業ノベルクリスタルテクノロジーは酸化ガリウムウエハーの開発及び製造販売を手掛けているが、佐鳥電機も出資している。ノベルクリスタルは24日取引終了後に酸化ガリウムを材料とする高電圧対応のパワー半導体ダイオードの開発を発表しており、これも株価の押し上げ材料となっている。

■アジャイル <6573>  460円  +38 円 (+9.0%)  本日終値

アジャイルメディア・ネットワーク<6573>が急反騰。前週末24日の取引終了後、YouTuber/インフルエンサー事務所と連携し、クリエイターとファンのつながりを生かしてキャンペーンの成果を最大化する独自ソリューション「ファン参加型クリエイタータイアップ」の提供を開始すると発表しており、これが好感された。同ソリューションは、インフルエンサーとファンのつながりを重視して両者を盛り上げ、アジャイル独自のテクノロジーを融合させることで、他社にはないクリエイタータイアップの提供を目指すもの。人気クリエイターのファン参加型企画と、同社のこれまでのファンマーケティング支援の実績及び独自分析ツールを組み合わせることで、質の高いインフルエンサーマーケティングの実現が可能となるとしている。

■スローガン <9253>  1,121円  +86 円 (+8.3%)  本日終値

スローガン<9253>が3日ぶりに反発。この日の寄り前、新たな事業として社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービス「Goodfind 3(スリー)」(通称「G3」)を22年1月11日に開始すると発表しており、これが好感された。「G3」はキャリア戦略の構築からオファー獲得まで、社会人3年目までのハイポテンシャル人材向けキャリア支援サービス。社会人3年目までの若手優秀層採用に積極的なスタートアップ、ベンチャー企業、プロフェッショナルファームなどを厳選したリストの掲載や、キャリアに関するセミナー・イベントの開催などで新たなマッチングを創出するとしている。なお、同件が22年2月期業績に与える影響は軽微としている。

■アステリア <3853>  1,032円  +79 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

アステリア<3853>の上値追いが止まらない。マド開け後3陽連で4ケタ大台に乗せた。ブロックチェーン分野に早くから取り組み、同分野では国内で草分けといってもよい企業。足もとの業績もデータ関連ソフトウェアの拡販が奏功し22年3月期は営業2割増益で初の10億円大台を見込む。しかも社側予想は依然として保守的との見方で増額含みとみられている。同社が筆頭株主となっている台湾企業で人工知能(AI)開発を手掛けるゴリラ・テクノロジー・グループがSPACとの合併を経てナスダック市場に上場することを発表しており、これによる含み益拡大や技術連携による業容拡大効果への期待が物色人気を増幅させている。

■キューブシステム <2335>  1,050円  +73 円 (+7.5%)  本日終値  東証1部 上昇率10位

キューブシステム<2335>がマドを開けて大幅高に買われ、11月17日以来約1カ月半ぶりにフシ目の4ケタ大台ラインを突破した。金融や通信、流通向けでシステム構築を手掛け官民を問わず実績が高い。人工知能(AI)分野も深耕し、「AI顔認証タッチレス決済サービス」の特許を取得するなど実力をいかんなく発揮している。足もとの業績も好調で新型コロナウイルスの感染拡大で喚起された巣ごもり需要を背景に、流通業界向けオンライン案件が伸長して収益に貢献している。22年3月期営業利益は14億円と前期比2割の伸びを見込んでいる。株式需給面では信用買い残が少なく、上値が軽い。

■ユーザーローカル <3984>  1,750円  +113 円 (+6.9%)  本日終値

ユーザーローカル<3984>が反発。同社はきょう、香川県丸亀市に人工知能(AI)を活用した自動応答システム「サポートチャットボット」の提供を開始したと発表。更なる提供先の拡大などが期待されているようだ。サポートチャットボットは、ユーザーからの質問に対して独自のAI技術を活用してスムーズに自動応答することが可能。JTB(東京都品川区)や厚生労働省など、数多くの企業や官公庁が導入している。

●ストップ高銘柄

ハイブリッド <4260>  939円  +150 円 (+19.0%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

サイエンスアーツ <4412>  8,100円  -1,500 円 (-15.6%) ストップ安   本日終値

オンコリス <4588>  541円  -100 円 (-15.6%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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