注目銘柄ダイジェスト(前場):JエスコムHD、エフ・コード、田中化研など

市況
2021年12月30日 12時01分

RSテクノ<3445>:6780円(+390円)

大幅続伸。海外子会社である有研半導体硅材料股フン公司の科創板市場での上場に向けた準備の一環として、上海証券取引所へ上場申請書類を提出し、申請が受理されたと発表している。5月には上場準備の一環として第三者割当増資を実施しているように、想定線の流れとはみられるが、上場に向けた前進としてポジティブ視されているもよう。含み益の拡大などが期待される形に。

ERI HD<6083>:1372円(-71円)

大幅続落で下落率トップ。28日の上半期決算発表後は利食い売りに押される展開となっている。足元の業績は急回復だが、12月21日に上方修正を発表しており、その後の高値まで31%の株価上昇となっていることから、当面の出尽くし感が優勢となっている。なお、足元の業績は住宅着工の回復基調が続いていることで確認検査事業、住宅性能事業などが好調に推移している。

レノバ<9519>:2076円(+12円)

4日ぶり反発。秋田県由利本荘市の洋上風力発電事業に選定されなかったことがネガティブサプライズとなり、今週3日間で株価は55%の急落となっているが、年末年始休暇を控えて本日は買い戻しが優勢の展開に。なお、野村證券やみずほ証券に続いて、本日はゴールドマン・サックス証券でも投資判断を売り推奨に格下げ、目標株価を1850円にまで引き下げているもよう。

ハイデ日高<7611>:1698円(+26円)

3日続伸。前日に第3四半期決算を発表、累計経常損益は11.7億円の黒字で前年同期比32.4億円の損益改善となっている。また、通期予想は従来の13億円の黒字から27億円の黒字に上方修正している。食材購入単価などの上昇で営業損益は下振れとなるものの、時短営業協力金等57億円を営業外収益に計上することが背景のもよう。経済活動再開による来年度の業績回復期待も高い中、業績上振れをストレートに評価する動きが先行。

明和産<8103>:988円(+70円)

大幅続伸。蓄電池の利活用に取り組む事業者・団体25者によって新規設立された「神戸関西圏電池リユース・リサイクル協議会」に参画したと27日に発表しており、電池分野における事業拡大期待が足元で強まってきているもよう。また、22年3月期末には71円、年間配当金118円を計画しており、12%を超える配当利回り水準をあらためて意識するような流れにもなっているとみられる。

エフ・コード<9211>:8500円(+1500円)

ストップ高。新たな買い材料は特に出ていないが、上場2営業日目の27日に公開価格(2020円)の約3.0倍となる6000円で初値を付けた後、28、29日と連続でストップ高を付けている。12月に入って新規株式公開(IPO)が相次ぐ中、21年12月期の営業利益予想が前期比397.6%増の1.57億円と業績見通しが良いことに加え、DX関連銘柄としてテーマ性があることが選好され、投資資金の流入が続いているようだ。

JエスコムHD<3779>:153円(+50円)

ストップ高で年初来高値。韓国のITマーケティング企業マフィンの株式を取得し、子会社化すると発表している。取得価額は0.90億円で、異動後の議決権所有割合は100%。同社はリワード広告プラットフォーム事業を、100%子会社のスマートコンはデジタルギフト事業をそれぞれ展開している。子会社化により日本でデジタルギフト事業を展開するほか、クライアントの相互紹介などを検討するとしている。

田中化研<4080>:2362円(+320円)

年初来高値。スウェーデンのノースボルトがリチウムイオン電池セルの生産を開始したと発表し、買い材料視されている。欧州電池メーカーが設計・開発・組み立てを大型工場で行った初めての事例という。22年には商用顧客向けに最初の納入が行われる予定。田中化学研究所は前駆体製造技術のライセンス・技術支援などの契約をノースボルトと締結しており、技術支援の進捗に応じてライセンス・技術支援料を受領する。

《ST》

提供:フィスコ

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