「パワー半導体」が13位にランク、CO2削減につながる主要デバイスとして関心高い<注目テーマ>
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みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「パワー半導体」が13位となっている。
ノベルクリスタルテクノロジー(埼玉県狭山市)は24日、酸化ガリウムを材料とする高電圧対応のパワー半導体ダイオードを開発したと発表。この成果の背景には、ノベルクリスタルテクノロジーの母体企業であるタムラ製作所<6768>がパワーデバイス向けの酸化ガリウムに関しての実用化を推し進めてきた経緯があり、27日には同社株がストップ高まで買われた。
また、Mipox<5381>は23日、次世代パワー半導体の受託研磨加工サービスの売上高が21年4~9月期に前年同期比で2.4倍になったと発表。堀場製作所<6856>は16日、中国でマスフローコントローラー(ガスや液体の流量を精密に計測・制御する機器)の生産体制を強化し、再生可能エネルギーやパワー半導体市場でのシェア拡大を目指すことを明らかにした。
こうした動きの背景には、パワー半導体が高耐圧・高耐熱などの優れた性能を持つほか、電気の無駄を極力少なくできることから、自動車や航空機の電動化促進や、送電インフラにおける電力損失低減など、二酸化炭素(CO2)排出量削減に大きく貢献する主要デバイスとして、更なる市場拡大が見込まれていることがある。
このほかの関連銘柄としては、SiC(シリコンカーバイド)基板などの高速切断を可能にする超音波カッティング装置を展開する高田工業所<1966>、パワー半導体製造装置の設計・製作・カスタマイズを手掛けるテクノアルファ<3089>、パワー半導体用レーザアニーラを製造するワイエイシイホールディングス<6298>、テストシステムを提供するテセック<6337>、SiC材料切断加工装置を扱うタカトリ<6338>、パワー半導体製品を販売する三社電機製作所<6882>などが挙げられる。