株価指数先物【寄り前コメント】 NTショートによるスプレッド狙いとし、日経225先物の75日線水準での底堅さを確認したい

市況
2022年1月6日 8時14分

大阪3月限ナイトセッション

日経225先物 29010 -260 (-0.88%)

TOPIX先物 2027.5 -10.0 (-0.49%)

シカゴ日経平均先物 29000 -270

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

5日の米国市場はNYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が大幅に下落。12月のADP雇用統計が7カ月ぶりの大幅増となったことを受け、朝方は景気敏感株を中心に買われ、NYダウは日中取引で最高値を更新。ただし、午後に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を受けて下げに転じた。FOMC議事要旨では米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を前倒しで進めるとの見方が強まり、米長期金利が1.7%台に上昇するなか、ナスダックは3%を超える下落となった。S&P500業種別指数は電気通信サービス、食品・飲料・タバコのみが上昇する一方で、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディアの下落が目立った。

シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は日中大阪比270円安の2万9000円で取引を終えた。日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万9290円で始まり、2万9240円~2万9290円での保ち合いを継続するなか、米国市場の取引開始後には一時2万9340円まで上昇する場面も見られた。ただし、FOMC議事要旨を受けた米国市場下落に連動する格好から下げに転じると、取引終盤にかけて下落幅を広げ、2万9010円とナイトセッションの安値で取引を終えた。

日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップスタートで始まることになろう。インデックス売りが集中することでイレギュラー的に下げてくる可能性はあるが、まずは節目の2万9000円のほか、75日移動平均線が位置する2万8900円辺りで下げ渋る動きを見せてくるかを見極めたいところであろう。FOMC議事要旨の内容は、それほどサプライズはないとの見方はあるものの、米国市場が3月の利上げを織り込む格好でベアトレードの動きとなったことから、東京市場においてもヘッジ対応のショートが入りやすい。

また、VIX指数は19.73に上昇し、一時20.17まで上げ幅を広げた。75日線を捉えてきたため、今後25日線が位置する20.55辺りを上回ってくるようだとリスクオフに向かわせやすい。ADR市場の日本株は指数インパクトの大きい値がさ株が総じて軟調だったこともあり、NT倍率は低下が見込まれるため、NTショート(日経225先物売り・TOPIX先物買い)によるスプレッド狙いとし、日経225先物の75日線水準での底堅さを確認したい。

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