東京株式(前引け)=続落、一時400円近い下落も終盤下げ渋る
11日前引けの日経平均株価は前営業日比247円25銭安の2万8231円31銭と続落。前場の東証1部の売買高概算は6億1146万株、売買代金概算は1兆5255億円。値上がり銘柄数は609、対して値下がり銘柄数は1461、変わらずは112銘柄だった。
3連休明けとなったきょう前場の東京株式市場は、前日の欧米株安を受けリスク回避の売り圧力が強まり、日経平均株価が大きく下値を探る展開となった。一時400円近い下げで2万8000円トビ台まで売り込まれた。12月の米雇用統計発表を受け、FRBによる金融引き締めの前倒しが警戒され、ハイテク系グロース株に売り圧力が強まった。外国為替市場では円買いの動きが強まり、これまでの円安基調にストップがかかったことも輸出セクターに逆風となっている。ただ、下値では押し目買いの動きもみられ、日経平均は前引けにかけ下げ渋っている。
個別ではレーザーテック<6920>、キーエンス<6861>、東京エレクトロン<8035>など値がさ株大きく売られ、ソフトバンクグループ<9984>も値を下げた。ファーストリテイリング<9983>が安く、資生堂<4911>の下げも目立つ。日本ペイントホールディングス<4612>が急落したほか、レノバ<9519>も下げ止まらない。半面、任天堂<7974>がしっかり。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも底堅さ発揮。武田薬品工業<4502>も買い優勢。ダブル・スコープ<6619>が大幅上昇した。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が急騰、クボテック<7709>も大幅高となった。