話題株ピックアップ【夕刊】(1):HENNGE、武田、すかいらーく

注目
2022年1月11日 15時14分

■IJTT <7315>  699円  +40 円 (+6.1%)  本日終値

IJTT<7315>が全般下げ相場に抗して急動意。いすゞ自動車<7202>系列の自動車部品メーカーで、いすゞとトヨタ自動車<7203>の資本・業務提携に伴い、同社にも収益機会が広がることへの期待がある。電動駆動システムの開発など電気自動車(EV)市場の拡大をにらんだ布石も入念だ。22年3月期業績は営業利益が前期比5.7倍の73億円予想と急拡大するほか、PER6倍、PBR0.4倍とバリュー株としての素地も強みとなっている。

■愛三工業 <7283>  861円  +45 円 (+5.5%)  本日終値

愛三工業<7283>が大幅高に買われたほか、大豊工業<6470>も上値指向が鮮明。トヨタ自動車<7203>を筆頭株主に置く自動車部品メーカーへの買いの勢いが強い。愛三工は燃料ポンプや燃料噴射システムなど燃料系及び吸排気系を主力とするが、電動車制御システムの事業化に注力し、燃料電池車(FCV)用水素インジェクタや電気自動車(EV)インバータ用冷却ポンプなどで高い独自技術を持っている。また、軸受けやアルミダイカスト製品を手掛ける大豊工業は、バッテリーやモーター、パワーコントロールユニットなど電動化製品に傾注し、トヨタの燃料電池車「新型ミライ」向けでも同社のアルミダイカスト製品が使用されている。トヨタは世界の動きを勘案して、ここにきて電動化戦略におけるEVのウエートを高めており、その流れに乗る系列自動車部品会社に投資資金の攻勢が顕著だ。

■HENNGE <4475>  1,871円  +77 円 (+4.3%)  本日終値

HENNGE<4475>は3日続伸。SBI証券が7日付で、新規に投資判断「買い」、目標株価3200円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同社は「2023年から2024年にかけて全ユーザの利用料を新プラン価格に統一する」という方針を掲げており、同証券では新旧顧客の価格統一によるARPU(1ユーザー当たり平均売上高)の上昇を主な要因として22年9月期から24年9月期にかけて増収率が加速すると予想している。

■マークラインズ <3901>  2,700円  +70 円 (+2.7%)  本日終値

マークラインズ<3901>が続伸。前週末7日の取引終了後に発表した12月度の「情報プラットフォーム」契約企業数が前月比33社増の4208社と、順調に増加していることが好感された。

■武田薬品工業 <4502>  3,275円  +79 円 (+2.5%)  本日終値

武田薬品工業<4502>、大正製薬ホールディングス<4581>など医薬品株が総じて強い動き。米長期金利の上昇を背景に日米ともに半導体などハイテクセクターに利益確定の売り圧力が顕在化しており、きょうも日経平均株価は下値模索の動きを強いられている。景気敏感株も新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大が加速するなか、上値が重く、足もとではディフェンシブ銘柄である薬品セクターへの投資資金シフトがみられる。

■ソフトクリエ <3371>  3,990円  +90 円 (+2.3%)  本日終値

ソフトクリエイトホールディングス<3371>が4日ぶりに反発。前週末7日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を12万5000株(発行済み株数の1.00%)、または5億円としており、取得期間は1月11日から3月11日まで。株主還元水準の向上を図るとともに、経営環境の変化に応じて機動的な資本政策を遂行することが目的という。

■ベルク <9974>  5,640円  +120 円 (+2.2%)  本日終値

ベルク<9974>が4日ぶりに反発。7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高2229億3500万円(前年同期比6.2%増)、営業利益101億500万円(同9.2%増)、純利益71億8800万円(同3.1%増)と増収増益だったことが好感された。21年7月に埼玉県戸田市に「戸田氷川町店」、10月に群馬県太田市に「フォルテ太田店」、11月に神奈川県相模原市に「相模原宮下本町店」を新規出店したほか、既存店5店舗の改装を実施し、惣菜及び簡便商品の拡充などを行ったことが寄与した。なお、22年2月期通期業績予想は、売上高2835億9700万円(前期比0.3%減)、営業利益113億800万円(同5.2%減)、純利益80億3100万円(同9.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■前田工繊 <7821>  3,755円  +75 円 (+2.0%)  本日終値

前田工繊<7821>が大幅高で3日ぶりに反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で「自動車レースの最高峰「F1(フォーミュラワン)」や米国の代表的レース「NASCAR(ナスカー)」が初導入する車の統一ホイールに、日本製品が採用されることが10日、わかった」と報じられており、同社グループが22年からそれぞれ4年間、3年間にわたり独占供給するとあることが好材料視された。記事によると、14日開幕の東京オートサロンで発表するとあり、過去に多くのF1チームに製品を供給してきた実績が評価されたもよう。また、軽量で耐久力のあるレース用ホイールは、EV向けの需要が高まると期待されているようだ。

■すかいらーく <3197>  1,494円  +24 円 (+1.6%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>が4日ぶりに反発。前週末7日の取引終了後に発表した12月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比14.4%増と5カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。約2年ぶりにテレビCMを再開したことに加えて、7ブランドで実施したアルコール99円キャンペーンなどによりガストやバーミヤンで売り上げが回復した。

■日本製鋼所 <5631>  4,150円  +60 円 (+1.5%)  本日終値

日本製鋼所<5631>の頑強な値動きが目立っている。全体相場は下値模索の動きを強いられているが、同社株は昨年12月下旬を境に5日移動平均線をサポートラインとする強力な上昇トレンドを形成している。大型鋳鍛鋼で世界屈指の実力を持ち、火力のほか原子力発電所向けで抜群の実績を持つ。EUの欧州委員会が原子力と天然ガスを脱炭素に貢献するエネルギーに位置づける方針を発表しており、これは同社にとって原子力向けビジネスチャンス拡大につながる追い風材料だ。また樹脂加工機も幅広く手掛けており、世界的な電気自動車(EV)シフトが進んでいることを背景に、圧倒的商品シェアを誇るEV用フィルム・シート製造装置の需要増加もポジティブ視されているもようだ。

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