話題株ピックアップ【夕刊】(3):エスクロAJ、キャリア、ユニバンス

注目
2022年1月11日 15時22分

■REXT <7697>  359円  +80 円 (+28.7%) ストップ高   本日終値

REXT<7697>がストップ高。前週末7日の取引終了後、自社の株主をRIZAPグループ<2928>のみとし、株式を非公開化するための手続きとして株式併合を行うと発表。これに伴い、RIZAP以外の株主が保有するREXT株について、1株400円で買い取る予定にあることを明らかにしており、この価格にサヤ寄せする格好となったようだ。新型コロナウイルス感染拡大による厳しい経営環境の克服に向けて各施策を実施していくにあたり、株主に対して発生する可能性がある悪影響を回避し、中長期的な視点で抜本的かつ機動的な経営戦略を迅速に実践していきたい考え。これを受けて、東京証券取引所は7日付でREXTを監理銘柄(確認中)に指定した。同社は3月28日付で上場廃止となる予定。

■エスクロAJ <6093>  202円  +37 円 (+22.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>が急反騰。前週末7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算が、売上高27億500万円(前年同期比16.2%増)、営業利益5億6600万円(同38.2%増)、純利益3億8000万円(同25.7%増)と大幅増益となったことが好感された。新型コロナウイルス感染症による営業活動の制限が緩和されたことで、大型案件を含めたオークションによる決済件数が増加し不動産オークション事業が堅調だった。また、不動産事業者向け非対面決済サービス「H’OURS(アワーズ)」や建設事業者向けサービスも好調に推移した。  なお、22年2月期通期業績予想は、売上高35億1700万円(前期比14.5%増)、営業利益5億円(同1.6%増)、純利益3億3600万円(同7.6%減)の従来見通しを据え置いている。

■キャリア <6198>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値

キャリア<6198>がストップ高。きょう、政府が3回目の新型コロナワクチン接種の加速に向けて、自衛隊による大規模接種会場を再開させる方針を示したことが伝わった。Careerは昨年、同接種会場への看護師派遣事業を手掛けた経緯があることから、今回の報道を受けて思惑的な買いが向かったようだ。

■エクスモーション <4394>  1,146円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値

エクスモーション<4394>がストップ高。前週末7日の取引終了後、21年11月期決算を発表し、売上高は9億5700万円(前の期比9.2%増)、営業利益は1億4300万円(同61.1%増)で着地。続く22年11月期業績予想は売上高11億5300万円(前期比20.4%増)、営業利益2億円(同39.2%増)と、売上高・営業利益ともに3期ぶりに過去最高を更新する見通しを示しており、これを好感した買いが膨らんだようだ。前期は、組み込みソフトウェア開発のコンサルティングを行う主力事業においてCASE領域での受注が伸び、全体業績に寄与した。今期も同事業の受注拡大に取り組んでいくほか、実践型ナレッジ提供サービス「Eureka Box(ユーリカボックス)」の本格的な販売促進を図っていく方針。なお今期の配当予想は、前期から据え置きの15円を見込んでいる。

■ユニバンス <7254>  1,064円  +110 円 (+11.5%)  本日終値

ユニバンス<7254>が急速に切り返す動きをみせ、1000円大台に再浮上した。日産自動車<7201>を主要販売先とする自動車部品メーカーで、ミッションやアクスルなどを主力に展開するが、22年3月期は営業損益が30億円(前期実績は6億6100万円の赤字)と大幅黒字転換を予想、一気に14年ぶりの過去最高利益更新見通しにあることからマーケットでも脚光を浴びた経緯がある。自動車産業の電気自動車(EV)シフトの動きに早くから対応し、モーターやインバーター、車軸などをコンパクトに統合した駆動装置「eアクスル」で商機を捉えている。前週に増し担保規制が入り、いったん急反落を意義なくされたが、PERなど株価指標面から割高感に乏しく実態評価の買いを改めて呼び込んでいる。

■クラウディア <3607>  268円  +27 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

クラウディアホールディングス<3607>が大幅高。同社は7日取引終了後に、22年8月期第1四半期(21年9~11月)の連結決算を発表。営業損益が2億1600万円の黒字(前年同期は3億1100万円の赤字)となったことが好感されたようだ。売上高は前年同期比26.1%増の24億7800万円で着地。挙式関連サービス事業領域(BtoC)の開拓を推進したことが功を奏したほか、利益面では販管費の削減に努めたことが寄与した。なお、通期の業績予想は新型コロナウイルスの今後の状況が不透明だとして、引き続き非開示としている。

■日精樹脂工業 <6293>  1,128円  +106 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

日精樹脂工業<6293> は全体地合い悪のなかで強さを発揮。射出成形機メーカー国内最大手で世界的な自動車需要の回復で自動車向けに高水準の需要を獲得している。業績は好調を極め、22年3月期営業利益は前期比倍増の24億円を見込んでいる。電気自動車(EV)の普及に国策として注力する中国向けで同関連受注が伸びており、収益に反映されている。PER8倍台、PBR0.5倍台と割安顕著なほか、テクニカル的にも日足一目均衡表の雲抜けが目前に迫っている。

■宮入バルブ製作所 <6495>  110円  +10 円 (+10.0%)  本日終値

宮入バルブ製作所<6495>が後場急伸。同社はきょう、液体水素用バルブの本格出荷を開始したと発表しており、これが株価を刺激したもよう。同社はこれまでユーザーの事業所などで水素の製造・貯蔵設備や水素ステーション向け液体水素用バルブの試験運用を続けてきた経緯があり、今後もクリーンエネルギーの利用拡大につながる事業を積極的に進めていくとしている。

■メディア工房 <3815>  344円  +12 円 (+3.6%)  本日終値

メディア工房<3815>が大幅高。前週末7日の取引終了後、22年8月期第1四半期(21年9~11月)の決算を発表。売上高が5億6400万円(前年同期比26.0%増)、営業利益が6300万円(前年同期400万円)と増収増益で着地しており、これを好感した買いが入ったようだ。占い鑑定や女性向け記事コンテンツの運用強化が奏功したほか、ユーザーと占い師などを電話で直接結び付けるサービスも伸び、全体業績に貢献した。なお、通期の売上高は23億5000万円(前期比21.8%増)、営業利益は9000万円(同89.1%増)の見通し。

●ストップ高銘柄

川本産業 <3604>  1,694円  +300 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

太洋物産 <9941>  2,283円  +400 円 (+21.2%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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