話題株ピックアップ【夕刊】(1):ローツェ、ネクステージ、日本製鉄

注目
2022年1月13日 15時13分

■OSG <6136>  2,051円  +199 円 (+10.8%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

OSG<6136>は急騰。同社は12日取引終了後、22年11月期連結業績予想について、売上高1350億円(前期比7.0%増)、営業利益202億円(同25.4%増)、純利益136億円(同23.8%増)、年間配当予想を49円(前期は36円)と開示した。今期開始の新中期経営計画に基づいて収益性及び事業効率の改善を図り、自動車関連産業、航空機関連産業のみならず、微細精密加工やエネルギー産業、医療など成長が見込まれる市場において販路拡大を目指す方針。21年11月期連結営業利益は161億500万円(前の期比91.8%増)だった。また、350万株(発行済み株式総数に対する割合3.58%)もしくは60億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。取得期間は1月13日から10月14日までで、同社では資本効率の向上を目的に、手元資金や投資予算、株価水準などを総合的に勘案し、機動的に自己株式を取得するとした。

■ローツェ <6323>  13,370円  +1,160 円 (+9.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ローツェ<6323>が3連騰、上場来高値を更新した。12日の取引終了後に発表した22年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結業績は、売上高465億9100万円(前年同期比22.0%増)、経常利益119億6500万円(同72.9%増)となり、これを好感する買いが入った。データ社会への移行や自動車の自動運転などの次世代技術の発展を背景に半導体需要が高まるなか、半導体関連装置の販売が引き続き好調だった。米アプライド・マテリアルズ<AMAT>を中心に旺盛な需要を取り込んだ。また、ベトナム生産工場での生産効率の改善に加え、為替の円安進行も利益面でプラスに働いた。

■ネクステージ <3186>  3,085円  +263 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位

ネクステージ<3186>が急反発し、上場来高値を更新した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を据え置き、目標株価を前回の2800円から4000円に引き上げたことが好材料視された。レポートでは、24年11月期に営業利益300億円(21年11月期実績は136億3700万円)を目標に掲げる新中期経営計画に死角は見当たらないと評価。計画達成のポイントは、毎期20店程度の大型総合店出店と営業利益率改善と指摘し、出店は採用が順調で店舗マニュアル化も進んでおり十分に達成可能とみている。利益率改善については、店舗経過年数が増すほど整備や車検などのサービス収益が増加するため、利益率が高まる傾向がみえているとし、従来通り着実にストック顧客を増やすことにより十分可能であると報告している。

■ヒトコムHD <4433>  2,289円  +178 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス<4433>が急伸。12日の取引終了後に発表した22年8月期第1四半期(9~11月)の連結経常利益は前年同期比30.3%増の19億9400万円に拡大しており、これが好材料視された。東京オリンピック・パラリンピックをはじめ各種大規模スポーツ大会におけるイベント運営業務が好調に推移したほか、ワクチン接種受付コールセンターや接種会場の運営支援などの新型コロナウイルス感染拡大対策の関連業務を受託したことが業績を牽引した。なお、売上高は前年同期比17.7%減の169億6800万円となったが、これは収益認識会計基準などの適用が主な要因としている。

■USENHD <9418>  3,100円  +228 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は大きく買われ4日続伸。12日の取引終了後、22年8月期第1四半期(9~11月)の決算を発表。営業利益が前年同期比15.4%増の47億2200万円となり、四半期ベースでの過去最高を更新したことが好感されたようだ。売上高も同10.9%増の554億8700万円と好調だった。コンテンツ配信事業が伸長したほか、音楽配信をはじめとする店舗ソリューションの提供を行う店舗サービス事業やブロードバンドインターネット回線の販売などを手掛ける通信事業など、各事業とも順調に推移した。なお、純利益については特別損益の入り繰りによる影響で、同0.5%減の23億6200万円とほぼ横ばいでの着地となった。

■住友金属鉱山 <5713>  5,048円  +275 円 (+5.8%)  本日終値

住友金属鉱山<5713>や大平洋金属<5541>が急伸。12日のロンドン金属取引所(LME)でニッケル価格が一時、1トン=2万2700ドル台まで上昇し11年8月以来、10年ぶりの水準に値を上げたと伝わった。ニッケルは電気自動車(EV)向け電池需要の拡大期待が強いほか、在庫も低水準にあり需給逼迫の観測が出ている。また、銅価格も昨年10月以来の1万ドル台に乗せている。このニッケルや銅価格の上昇を受け住友鉱や大平金が買われた。

■日本製鉄 <5401>  2,166.5円  +104.5 円 (+5.1%)  本日終値

日本製鉄<5401>、神戸製鋼所<5406>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>など大手をはじめ鉄鋼株が軒並み高。株式市場全般は前日の反動もあり、日経平均株価など主要指数が反落しているが、投資指標面で割安感のあるバリュー株への買いは根強い。低PER・PBR銘柄の宝庫である鉄鋼株はその象徴的セクターとして、資金シフトの動きがみられる。収益環境面では、コロナ禍でも財政投入によるインフラ整備需要が見込めるほか、鋼材価格の引き上げなどが利益採算面でプラスに働くとの思惑が強い。

■トランザクション <7818>  1,088円  +52 円 (+5.0%)  本日終値

トランザクション<7818>は4日ぶり大幅反発。同社は12日取引終了後、22年8月期第1四半期(9~11月)連結営業利益は7億8700万円(前年同期比11.2%減)と発表した。上期計画14億8200万円(前年同期比8.0%減)に対する進捗率は53.1%、通期計画31億3000万円(前期比11.0%増)に対しては25.1%となっており、順調な進捗が好感されているようだ。第1四半期は新製品開発を強化したほか、eコマース事業において新サービスの展開を進め、リアルとeコマースを融合したハイブリッド型の営業活動を強化、推進したとしている。

■三菱商事 <8058>  3,918円  +104 円 (+2.7%)  本日終値

大手商社株が高い。三菱商事<8058>や三井物産<8031>、丸紅<8002>などがそろって昨年来高値を更新している。足もとで原油価格のほか銅やニッケルなど非鉄価格も上昇しており、資源価格の値上がりが大手商社の業績には追い風になるとの期待が出ている。また、三菱商の配当利回りは3.6%、三井物は3.2%、丸紅は4.2%と高水準にあり、バリュー株物色の流れにも乗っている。

■ベル24HD <6183>  1,272円  +29 円 (+2.3%)  本日終値

ベルシステム24ホールディングス<6183>が高い。同社は12日取引終了後、22年2月期の年間配当予想を48円から54円(前期は42円)へ上方修正すると発表した。今期業績が期初の見通しを上回り、上場来最高益となる見通しであるため。あわせて発表した22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は106億6900万円(前年同期比5.1%増)だった。通期計画122億円(前期比3.4%増)に対する進捗率は87.5%。CRM事業では前期に続き、今期においても新型コロナウイルス関連スポット業務が大きく貢献したとしている。

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