話題株ピックアップ【夕刊】(2):アイドマHD、日立建機、ウエストHD
■アイドマHD <7373> 2,938円 +83 円 (+2.9%) 本日終値
アイドマ・ホールディングス<7373>が大幅高。法人向け営業戦略の立案・実行・検証などを一括して手掛けるほか、就労支援サイトの運営なども手掛ける。企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資需要を捉え、業績は好調に推移している。13日取引終了後に発表した22年8月期第1四半期(21年9~11月)決算は、営業利益が4億900万円と4億円台にのせて着地した。対通期進捗率は34%に達しており、これをポジティブ視する買いを呼び込んだ。
■不二越 <6474> 4,470円 +115 円 (+2.6%) 本日終値
不二越<6474>が4日続伸。13日の取引終了後に発表した22年11月期の連結業績予想で、売上高2500億円(前期比9.1%増)、営業利益170億円(同15.5%増)、純利益110億円(同10.1%増)と2ケタ営業増益を見込むことが好感された。機械工具事業で引き続き工具需要の回復や中国を中心としたロボット需要の拡大を見込むほか、部品事業で自動車・産業機械・建設機械・市販分野ともに需要回復の継続を見込む。なお、21年11月期決算は、売上高2291億1700万円(前の期比14.0%増)、営業利益147億1800万円(同2.1倍)、純利益99億9300万円(同4.1倍)だった。
■セプテニHD <4293> 455円 +5 円 (+1.1%) 本日終値
セプテーニ・ホールディングス<4293>が3日ぶりに反発。SMBC日興証券が13日付で投資評価「1」を継続し、目標株価を580円から620円へ引き上げたことが好材料視された。同証券によると、インターネット広告需要拡大や電通グループとの協業による従来からの成長要因に加えて、電通ダイレクトの子会社化、電通デジタルの持ち分法適用関連会社化による利益成長の取り込みにより、従来想定以上に力強い利益成長が可能となると評価。営業利益予想を22年9月期で41億5000万円から50億5000万円へ、23年9月期で44億2000万円から58億9000万円へ引き上げている。
■物語コーポレーション <3097> 6,120円 +50 円 (+0.8%) 本日終値
物語コーポレーション<3097>は反発。同社は13日取引終了後、12月度の月次売上高(速報値)を発表し、既存店売上高は前年同月比14.7%増となった。2カ月ぶりの上振れとなった。全店ベースでは同22.6%増だった。焼肉、ラーメン、お好み焼き、ゆず庵、専門店の全部門で前年同月を上振れた。
■オンワード <8016> 302円 +1 円 (+0.3%) 本日終値
オンワードホールディングス<8016>は反発。同社は13日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業損益が9億4800万円の赤字(前年同期は102億6200万円の赤字)、純利益は80億8200万円(同145億9600万円の赤字)と発表しており、営業赤字縮小や最終黒字への転換が好感されたようだ。通期計画の営業利益10億円(前期は212億3000万円の赤字)、純利益82億円(同231億8100万円の赤字)は据え置かれた。アパレル関連事業において、国内のオンワード樫山の営業黒字化、アイランドでの営業損益改善、また、海外の不採算事業からの撤退効果が寄与したとしている。
■コーナン商事 <7516> 3,400円 +10 円 (+0.3%) 本日終値
コーナン商事<7516>は小幅高でしっかり。岩井コスモ証券は13日、同社株の投資判断「A」と目標株価4600円を継続した。同社は11日に22年2月期の連結営業利益を従来予想の274億円から255億円(前期比17.5%減)に下方修正した。積極的な新規出店で販管費が膨らんだことなどが響く。ただ、同社の事業はコロナ前と比較すると園芸やペット用品、DIY商品、リフォームなどの売り上げが堅調で業績は堅調に推移している。同社の強みであるプロ店舗の出店を加速して更なる差別化も目指している。同証券では今期の同利益は258億円と試算しており、一株当たり利益は525円と予測。株価の連結PERは6倍程度と下値余地は小さく、中期的な成長も期待できる、とみている。
■日立建機 <6305> 2,976円 -609 円 (-17.0%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
日立建機<6305>が急落。親会社である日立製作所<6501>は保有する日立建機の株式の約半分を売却する方針を固めた、と複数のメディアが報じた。伊藤忠商事<8001>と投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)に売却される見通し。売却額は2000億円規模とみられている。日立による株式売却に伴う需給悪化が警戒されている。
■ウエストHD <1407> 3,695円 -700 円 (-15.9%) ストップ安 本日終値
ウエストホールディングス<1407>はストップ安。同社はきょう午前9時に、22年8月期第1四半期(9~11月)連結営業利益は4億8300万円(前年同期比72.0%減)と発表した。上期計画39億7800万円(前年同期比18.5%増)に対する進捗率は12.1%、通期計画116億7200万円(前期比15.0%増)に対する進捗率は4.1%。再生可能エネルギー事業において、パワコンを中心に資材の納入が遅れ気味となりつつあるとした。
■メディアドゥ <3678> 3,165円 -475 円 (-13.1%) 本日終値 東証1部 下落率4位
メディアドゥ<3678>は大幅続落となり、昨年来安値を更新。同社は13日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は22億5000万円(前年同期比4.6%増)、純利益は10億9600万円(同13.3%減)と発表したが、最終減益が嫌気されたようだ。電子書籍流通事業のセグメント利益は前年同期比1.8%減となったが、連結業績の実績は堅調に推移しているとして、通期計画の営業利益30億円(前期比12.6%増)、純利益16億円(同5.3%増)は据え置かれた。
■久光製薬 <4530> 3,635円 -405 円 (-10.0%) 本日終値 東証1部 下落率5位
久光製薬<4530>は大幅続落となり、昨年来安値を更新。同社は13日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業利益は69億7300万円(前年同期比14.2%減)と発表した。通期計画107億円(前期比0.3%増)に対する進捗率は65.2%。売上原価率の増加に加えて、販売費及び一般管理費の増加が影響した。一方、連結純利益は62億1800万円(前年同期比8.7%増)だった。通期計画99億円(前期比7.0%増)に対する進捗率は62.8%。投資有価証券売却益を計上したためとしている。
株探ニュース