話題株ピックアップ【夕刊】(3):Sansan、メルカリ、コシダカHD

注目
2022年1月14日 15時21分

■Sansan <4443>  1,794円  -190 円 (-9.6%) 一時ストップ安   本日終値  東証1部 下落率6位

Sansan<4443>が急落。一時400円安はストップ安となる1584円まで売られ、昨年来安値を更新した。13日の取引終了後、22年5月期上期(6~11月)の決算を発表し、営業損益が1億3300万円の赤字(前年同期6億8600万円の黒字)となった。通期の営業損益予想が4億5000万~8億円の黒字見通しにあることから、業績の進捗遅れを懸念した売りが膨らんでいるようだ。中長期的な売上高の成長実現に向けた戦略を推し進めたことで、広告宣伝費や人件費が増加したことが要因。売上高については95億7700万円(前年同期比25.4%増)と引き続き高い伸びを示した。また投資有価証券売却益の計上により、純利益は5億7300万円(同47.8%増)と黒字での着地となっている。なお、通期見通しについて会社側では、期初に公表した内容から変更はないとしている。

■メルカリ <4385>  4,765円  -295 円 (-5.8%)  本日終値

東京株式市場は東証1部・2部・新興市場を問わずリスク回避目的の売りが顕著となっているが、そのなか東証マザーズ市場の地合い悪化が際立っている。きょうはマザーズ指数が一時4.5%安と急落する展開となっており、連日で昨年来安値を更新している。時価は2020年5月初旬以来約1年8カ月ぶりの安値水準に売り込まれている。前日の米国株市場では金利上昇懸念から高PERの成長株が多いナスダック市場の下げが目立つ状況にあり、これに連動しやすいマザーズ市場にとっても向かい風が強い。個人投資家の参加比率が高い市場で、信用買い残が高水準に積み上がり需給悪が意識されている。一部の銘柄は追い証回避の投げ売りも観測されている。指数寄与度の大きいマザーズ時価総額トップのメルカリ<4385>が5%を超える下げをみせているほか、時価総額第2位のフリー<4478>が10%の急落、第3位のビジョナル<4194>も5%前後の大幅安となっている。

■コシダカHD <2157>  582円  -35 円 (-5.7%)  本日終値

コシダカホールディングス<2157>は大幅に3日続落。同社は13日取引終了後、22年8月期第1四半期(9~11月)連結営業損益が11億3000万円の赤字(前年同期は9億8300万円の赤字)だったと発表しており、営業赤字の拡大が嫌気されたもよう。上期計画は2900万円(前年同期は26億4400万円の赤字)、通期計画は27億100万円(前期は76億2800万円の赤字)。温浴セグメントは前年同期に比べて損失額が増えたものの、カラオケセグメントでは10月の通常営業再開後は好調に推移しているとした。

■いちご <2337>  280円  -16 円 (-5.4%)  本日終値

13日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が54%減益で着地・9-11月期も84%減益」が嫌気された。

いちご <2337> が1月13日大引け後(15:00)に決算を発表。22年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比53.6%減の30.3億円に大きく落ち込み、通期計画の74.5億円に対する進捗率は40.7%にとどまり、5年平均の83.3%も下回った。

⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■松屋 <8237>  763円  -38 円 (-4.7%)  本日終値

松屋<8237>が大幅続落。同社は13日取引終了後、22年2月期連結業績予想について、売上高を680億円から650億円(前期比23.3%増)へ、営業損益を14億円の赤字から23億円の赤字(前期は39億400万円の赤字)へ、純損益を14億円の赤字から19億円の赤字(同44億1700万円の赤字)へ下方修正すると発表した。あわせて発表した22年2月期第3四半期累計(3~11月)連結営業損益は21億7200万円の赤字(前年同期は32億2100万円の赤字)だった。10月の緊急事態宣言解除後は業績が回復傾向にあるものの、海外では感染拡大が依然続いており、先行きが不透明な状況となっている。また、一部売場の臨時休業や営業時間短縮を余儀なくされたことなどの影響は大きく、期初の計画の達成は難しい見通しであるとした。

■レーザーテック <6920>  30,000円  -810 円 (-2.6%)  本日終値

レーザーテック<6920>は続落。年初から下値模索の動きが続き、足もとでは3万円大台を巡る攻防となっている。前日の米国株市場ではインフレ警戒感が高まるなかハイテク株への売り圧力が強まり、ナスダック総合株価指数が大幅安となった。半導体関連株もエヌビディア<NVDA>が5%強の下げとなったのをはじめ総じて売りがかさむ展開で、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%安と4日ぶりに反落した。足もと外国為替市場で1ドル=114円台前半の推移と円高が進んでいることもあって、東京市場でも半導体セクターには向かい風が意識されている。ただ、13日に発表された半導体受託生産大手のTSMC<TSM>の21年10~12月期決算は、売上高が前年同期比で2割伸びて四半期ベースで過去最高を記録。また、同社の22年の設備投資額が前年比4割強増加し過去最大となるとの見通しを発表したことは、レーザーテクをはじめ日本の半導体製造装置メーカーにとってポジティブ材料となる。

■ティーケーピー <3479>  1,287円  -26 円 (-2.0%)  本日終値

ティーケーピー<3479>は大幅続落となり、昨年来安値を更新した。同社は13日取引終了後、22年2月期第3四半期累計(3~11月)営業損益が11億1400万円の赤字(前年同期は19億1900万円の赤字)だったと発表した。通期計画19億円の赤字(前期は24億9700万円の赤字)は据え置かれた。TKP単体は貸会議室事業の受注が社会経済活動の緩やかな正常化に伴い、10月以降徐々に回復。一方で、日本リージャスは継続的な大型施設出店や既存施設の増床、オープン前施設における費用発生により原価が増加しており、費用増加に対して稼働初期の拠点が多いため、利益率は前年同期・前四半期比ともに低下しているとした。

■TIS <3626>  3,085円  -5 円 (-0.2%)  本日終値

TIS<3626>は底堅い動き。この日午前中、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)と、ITを活用し患者の潜在的な症状をデータとして抽出するための共同研究を開始したと発表。今回行われる共同研究では、患者自身が表現しきれない潜在的な症状の訴えを抽出し、そのデータをモニタリングすることで、患者の苦痛をスクリーニングし、患者―医師間のコミュニケーション改善の効果を検証するとしている。

■オリックス <8591>  2,555円  -1.5 円 (-0.1%)  本日終値

オリックス<8591>は5日ぶりに反落。ただ、朝方に一時2570円まで買われ昨年来高値を更新するなど堅調な値動きを続けている。東海東京証券は13日、同社株のレーティングの「アウトパフォーム」を継続するとともに目標株価を2300円から3000円に引き上げた。同社は昨年12月17日に22年3月期純利益を2500億円から3100億円(前期比61.1%増)に修正した。孫会社「弥生」の株式譲渡に伴う特別利益の計上などが寄与するが、同証券では第2四半期までのベース利益の堅調な推移を織り込み、今期純利益は3300億円と一段の上乗せを予想。23年3月期以降もベース利益は堅調に推移するとみており、目標株価を引き上げている。

■ミクニ <7247>  468円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

ミクニ<7247>が急反発。同社は13日、電動オイルポンプ(EOP)の新たな生産ラインを中国・上海に設置すると発表しており、これが材料視されたようだ。同社のEOPは、電子制御によりモーターを駆動しオイルを吐出するポンプで、電動車の各種部品の冷却、潤滑を目的に開発された製品。既に国内で生産しているが、上海に設ける生産ラインは受注している日系電動車メーカーへの納入分を生産するのに加えて、中国系のEアクスル(電動車駆動ユニット)メーカーからの需要にも応じるもので、将来的には中国から他地域に向けて輸出することも想定している。

■ナルミヤ <9275>  1,093円  +150 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値

ナルミヤ・インターナショナル<9275>はストップ高。筆頭株主であるワールド<3612>が13日の取引終了後、同社の連結子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格1230円にサヤ寄せする格好となった。ワールドは現在、ナルミヤ株式を25.00%所有し持ち分法適用関連会社としているが、連結子会社化することで子供服事業を強化するほか、仕入・調達や情報システム・物流面でのシナジーを図るのが狙い。買付予定数は269万930株(下限202万4600株・上限269万930株)で、買付期間は1月14日から2月14日まで。TOB成立後、ワールドの所有割合は51.58%になる予定で、ナルミヤは上場を維持する方針だ。

●ストップ高銘柄

キャンバス <4575>  239円  +50 円 (+26.5%) ストップ高   本日終値

アーキテクツ <6085>  752円  +101 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、4銘柄

●ストップ安銘柄

エフ・コード <9211>  5,520円  -1,500 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値

アステナHD <8095>  411円  -80 円 (-16.3%) ストップ安   本日終値

オキサイド <6521>  5,700円  -1,000 円 (-14.9%) ストップ安   本日終値

など、4銘柄

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