【投資部門別売買動向】信託銀と投信が売り越す一方、海外勢は2988億円買い越す (1月第1週)

市況
2022年1月14日 20時00分

●信託銀と投信が売り越す一方、海外勢は2988億円買い越す

東証が14日に発表した1月第1週(4日~7日)の投資部門別売買動向(現物)によると、米国株市場の動向に振り回され乱高下となった日経平均株価が前週末比313円安の2万8478円と5週ぶりに反落したこの週は、年金基金の売買動向を映すとされる信託銀行が2週連続で売り越した。売越額は572億円と前週の455億円から拡大した。投資信託も2週連続で売り越し、売越額は337億円と前週の294億円から増加した。個人投資家は5週連続で売り越したものの、売越額は3億円にとどまり前週の1174億円から急減した。

一方、海外投資家が3週連続で買い越し、買越額は2988億円と前週の1022億円から急拡大した。海外投資家は先物の投資部門別売買動向でも日経225先物、TOPIX先物、ミニ日経225先物、ミニTOPIX先物の合計では5週連続で買い越し、買越額は434億円だった。現物と先物の合算でも3週連続で買い越し、買越額は3423億円と前週の1356億円から拡大した。自社株買いが中心とみられる事業法人は2週ぶりに買い越し、買越額は317億円だった。前週は101億円の売り越しだった。

日経平均が5週ぶりに反落する中、信託銀行と投資信託が売り越す一方、海外投資家は2988億円を買い越した。

■投資部門別売買代金差額 (1月4日~7日)

東証・名証2市場の1・2部と新興企業向け市場の合計[総合証券ベース(全51社)]

※単位:億円(億円未満切り捨て) ▲は売り越し

  海外投資家 信託銀行 個人合計 [  現金  信用 ] 日経平均 ( 前週比 )

1月 ―――

第1週     2,988   ▲572    ▲3 [  ▲735   731 ] 28,478円 ( -313 円)

12月 ―――

第5週     1,022   ▲455  ▲1,174 [ ▲1,610   436 ] 28,791円 (  +9 円)

第4週      540    217  ▲2,278 [ ▲2,242  ▲35 ] 28,782円 ( +236 円)

第3週    ▲4,660   3,691  ▲1,799 [ ▲1,917   118 ] 28,545円 ( +107 円)

第2週    ▲2,733   2,540   ▲976 [ ▲1,122   145 ] 28,437円 ( +408 円)

第1週    ▲1,201   3,444   2,039 [  1,470   568 ] 28,029円 ( -722 円)

11月 ―――

第4週    ▲2,483    73   4,100 [  2,123  1,976 ] 28,751円 ( -994 円)

第3週    ▲1,475   1,310   1,281 [  ▲529  1,810 ] 29,745円 ( +135 円)

第2週     ▲372    652   ▲541 [  ▲863   322 ] 29,609円 (  -1 円)

第1週     1,453   2,181  ▲3,386 [ ▲2,880  ▲505 ] 29,611円 ( +718 円)

10月 ―――

第4週    ▲1,414    646    188 [ ▲1,168  1,356 ] 28,892円 ( +87 円)

第3週    ▲1,089    546    416 [  ▲703  1,120 ] 28,804円 ( -263 円)

第2週     4,788  ▲2,569  ▲1,605 [ ▲1,761   155 ] 29,068円 ( +1019 円)

第1週     4,653  ▲1,610   2,159 [  1,283   876 ] 28,048円 ( -722 円)

9月 ―――

第5週    ▲4,889  ▲3,475   5,516 [  2,736  2,779 ] 28,771円 ( -1477 円)

第4週    ▲2,691  ▲2,501   ▲163 [  ▲748   584 ] 30,248円 ( -251 円)

第3週     ▲500  ▲3,775   ▲520 [ ▲1,560  1,039 ] 30,500円 ( +118 円)

第2週     3,010  ▲2,120  ▲5,805 [ ▲5,815    9 ] 30,381円 ( +1253 円)

第1週     3,669   ▲292  ▲4,917 [ ▲4,404  ▲513 ] 29,128円 ( +1486 円)

※「信託銀行」は年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など年金基金の売買動向を映すとされる部門。「個人・現金」は個人投資家による現物取引の売買動向、「個人・信用」は個人投資家による信用取引の売買動向。

※日銀が金融緩和策の一環として実施しているETF(上場投資信託)の買い入れは、ETFを組成する証券会社の自己売買部門を通じて買い入れているとみられる。

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