注目銘柄ダイジェスト(前場):ソニーG、レーザーテック、村田製など

市況
2022年1月19日 11時59分

パーク24<4666>:1675円(+59円)

大幅続伸。前日に12月の月次動向を発表している。売上高は前年同月比7.0%増と2カ月連続でのプラス成長、売上総利益は同63.6%増と大幅に拡大している。コロナ禍前の一昨年との比較では、売上高は2.0%減だが、売上総利益は8.4%増と増益に転じている。コロナ禍前との比較での増益は昨年10月に続く2度目となる。業績回復傾向が鮮明化しつつあるとの見方が優勢となってきているようだ。

トヨタ自<7203>:2351円(-72.5円)

大幅反落。2月の世界生産を前年同月比1割増の70万台強にすると伝わっている。東南アジアにおける半導体調達の滞りなどを背景に、21年末までにサプライヤーに通知した従来計画の90万台規模に2割届かない水準となるようだ。通期の世界生産計画900万台の達成ハードルは高まったとの見方になっている。新型コロナウイルス感染再拡大の影響とみられるが、半導体調達不足の想定以上の長期化をネガティブ視する動きが優勢に。

レーザーテック<6920>:28395円(-1835円)

大幅反落。前日の米国株式市場は、10年債利回りが20年1月以来の水準に上昇するなど、長期金利の上昇などを嫌気してほぼ全面安の展開になっている。とりわけ、半導体関連の下げがきつく、アプライドマテリアルズが9%近い下落となるなど、SOX指数が4.4%の大幅安となっている。同社のほか、東京エレクやアドバンテストなど国内半導体製造装置大手も米半導体関連株安につれ安する状況に。

村田製<6981>:8594円(-546円)

大幅反落。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も12700円から9900円に引き下げている。自動車用MLCCの業績を押し上げた顧客のBCP在庫積み上げ需要の剥落が予想されること、PC向けMLCCにおける巣ごもり需要減速が予想されること、MLCC需給緩和に伴いバリュエーションを変更したことなどを格下げの背景としている。なお、SMBC日興証券では太陽誘電の投資判断も同様に格下げしている。

ソニーG<6758>:12885円(-1345円)

大幅続落で下落率トップ。米マイクロソフトが、ゲーム大手のアクティビジョン・ブリザードを687億ドルで買収すると発表している。マイクロソフトにとっては過去最大のM&Aとなるようだ。有力ソフトを取り込むことによるゲーム事業の拡大を図っていく計画。競争激化への懸念につながっているほか、アクティビジョンはPSにもソフトを提供していることで、同社業績への直接的な影響も警戒される状況のようだ。

バーチャレク<6193>:1367円 カ -

ストップ高買い気配。22年3月期の営業利益を従来予想の3.00億円から4.80億円(前期実績1.64億円)に上方修正している。各事業セグメントでプロジェクト利益率が向上したことに加え、販管費を含む経費削減などが寄与する見込み。バーチャレクス・ホールディングスは昨年10月4日にもプロジェクト利益率の向上などを理由に業績を上方修正している。相次ぐ会社計画の引き上げが投資家から好感されているようだ。

アピリッツ<4174>:707円 カ -

ストップ高買い気配。従来未定としていた22年1月期の期末配当予想を5.00円(前期末実績は無配)と発表している。業績や財務状況を総合的に勘案した結果、復配することとした。年間配当予想は同額。また、22年1月期第4四半期から連結決算に移行する。22年1月期の営業利益予想は2.43億円。併せて単体ベースの営業利益予想を0.86億円から2.43億円(前期実績2.29億円)に上方修正した。原価低減で利益が押し上げられる見通し。

シックHD<7365>:610円 カ -

ストップ高買い気配。親会社の光通信<9435>子会社HCMAアルファ(東京都豊島区)が株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表している。TOB価格は1株につき730円で、期間は19日から3月3日まで。完全子会社化を企図しており、シック・ホールディングス株は上場廃止となる見込み。同社は賛同の意見を表明している。TOB価格が前日終値(510円)を大きく上回っていることから、サヤ寄せする動きが広がっているようだ。

《ST》

提供:フィスコ

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