話題株ピックアップ【夕刊】(3):INPEX、アイビー、VIX短先物

注目
2022年1月25日 15時21分

■バンドー化学 <5195>  879円  -2 円 (-0.2%)  本日終値

バンドー化学<5195>は反落。24日の取引終了後、4月1日受注分からコンベヤベルト関連製品などを値上げすると発表したが、全般安のなかこれを好材料視する動きは限定的となった。値上げ幅は10%。天然ゴムをはじめ合成ゴムなどの石油化学系原材料や運搬周辺製品の原材料である鋼材関連の価格高騰が続いており、企業努力だけで吸収できる水準を超える厳しい状況と判断したという。

■INPEX <1605>  1,097円  -2 円 (-0.2%)  本日終値

INPEX<1605>が底堅い動き。24日の取引終了後、保有する自社株の全株にあたる7565万6433株(発行済み株数の5.17%)を2月8日付で消却すると発表。なお、消却後の発行済み株数は13億8666万7167株となる予定だ。

■アイビー化粧品 <4918>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

アイビー化粧品<4918>がストップ高。24日の取引終了後、「JAK阻害剤」の発明について特許査定を受領したと発表しており、これを材料視した買いが膨らんだ。JAK(ヤヌスキナーゼ)とは、細胞内の免疫活性化シグナル伝達に重要な役割を担う酵素のことで、この酵素活性を阻害することで疾患の発症や増悪を抑制する方法が近年注目されているという。会社側では、同特許技術を活用できる市場は大きいとしており、今回査定を得られたことは大変有益なこととしている。

■ゼネテック <4492>  1,008円  +149 円 (+17.4%) 一時ストップ高   本日終値

ゼネテック<4492>は一時ストップ高。同社は24日取引終了後、アプリケーション事業、システム事業を展開するバート(さいたま市見沼区)の全株式を取得すると発表した。取得価格は非公表としたが、直前連結会計年度の末日における連結純資産の15%未満としている。バートは世界で最も有名なERPのひとつであるSAPの導入コンサルティング事業を展開しており、大手企業から継続的に案件を受注している。バートが蓄積したSAP導入及び人材育成に関するノウハウはゼネテックのデジタルファクトリー推進や強化に大きく貢献するものであると判断し、子会社化を決めたとしている。

■Gセキュリ <4417>  2,407円  +232 円 (+10.7%)  本日終値

グローバルセキュリティエキスパート<4417>が大幅続伸。ITインフラエンジニアの育成に力を入れるアイエスエフネット(東京都港区)と共同で、セキュリティ人材を育成するための「セキュリティエンジニア育成プロジェクト」を開始したと発表しており、これが好材料視された。Gセキュリが提供するオリジナルの教育講座「セキュリスト(SecuriST)シリーズ」や「EC-Councilセキュリティエンジニア養成講座」を活用。プロジェクトを通じ、アイエスエフネットは認定脆弱性診断士をはじめとしたセキュリティ関連資格の取得やセキュリティの現場を通じて、3年間で300人のセキュリティエンジニア育成を目指す一方、Gセキュリはアイエスエフネットの技術者に対して認定脆弱性診断士及び「CND」「CEH」などの資格取得をサポートするとしている。

■VIX短先物 <1552>  2,246円  +209 円 (+10.3%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。24日の米VIX指数は前日に比べ1.05(3.64%)ポイント高の29.90に上昇。一時、38.94にまで急伸する場面があった。米金融政策の早期金融引き締めへの警戒感やウクライナ情勢の緊迫化を受け、NYダウが一時1100ドルを超す下落となるなど乱高下し、VIX指数も荒い値動きとなった。これに伴い、この日の東京市場ではVIX短先物が上昇する展開となった。

■共立印刷 <7838>  149円  +12 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

共立印刷<7838>が4連騰。24日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を12億円から14億円(前期比91.8%増)へ、最終利益を5億8000万円から7億3000万円(前期16億4500万円の赤字)へ上方修正したことが好感された。売上高は380億円(前期比3.4%増)の従来見通しを据え置いたものの、前期から取り組んでいる事業構造改革によるコスト削減やデジタルコミック事業の拡充、生分解性プラスチックフィルムの製造効率の向上などが利益を押し上げる。また、当初見込んでいた資金需要を抑えることができ、営業外費用が計画より減少することも寄与する。

■リアルワールド <3691>  1,052円  +50 円 (+5.0%)  本日終値

リアルワールド<3691>は急反発。前日は5日ぶりに売りに押され一時1000円大台を割り込む場面もあったが、きょうは寄り付きから大口の買い注文が入り、再び上昇トレンドを明示している。同社はWebメディア運営及びデジタルギフトサービスを手掛けている。24日取引終了後、「デジタルギフト」で「Visa e ギフト」とサービス連携を開始することを発表した。Visa e ギフトは世界中のVisa加盟店で決済が可能であり、デジタルギフトの新たな選択先として利用者拡大が見込めるとの思惑が、株価を改めて刺激する格好となっている。

■ナレッジスイート <3999>  785円  +32 円 (+4.3%)  本日終値

ナレッジスイート<3999>は続伸。午前10時ごろに発表した21年12月度のSaaS主要KPI(重要業績評価指標)月次進捗で、新規顧客から得られた月間経常収益が前年同月比42.9%増の265万7000円となり、開示を始めた10月度から3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。また、契約件数は同25.9%増の2427件と順調に伸びた。

■KIMOTO <7908>  232円  +6 円 (+2.7%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

KIMOTO<7908>は3日続伸。24日の取引終了後、中国の連結子会社が遼寧省瀋陽市に保有する土地・建物などを売却するのに伴い、22年3月期第4四半期に固定資産売却益が発生する見込みと発表しており、これが好材料視された。なお、計上額については精査中としている。

●ストップ高銘柄

アイビー化粧品 <4918>  666円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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