欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、リスク回避の円買いも有事のドル買い

通貨
2022年1月25日 17時25分

25日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目され、株安なら円買いが先行する見通し。ただ、ウクライナ情勢への警戒感から、ドルに有事の買いが入りやすい地合いとなりそうだ。

前日の取引でウクライナ問題や米金融正常化への警戒感からドル買いに振れ、ユーロ・ドルは節目の1.13ドルを割り込み、ドル・円は114円に接近する場面もあった。本日アジア市場で米10年債利回りの上昇一服で一段のドル買いは弱まったものの、ドル買いは根強い。日経平均株価や上海総合指数などアジアの主要指数、米株式先物の弱含みで円買いが先行したが、ドル・円は一時114円付近に値を上げている。

この後の海外市場も、米金融政策とウクライナ情勢がテーマに。連邦準備制度理事会(FRB)は今日から開催するFOMCで引き締めの加速を打ち出す方針。その影響で自律反発の米国株が再び下落基調となれば、株安を嫌気した円買いに振れやすい。一方、米バイデン政権は緊張の高まるウクライナ情勢で米軍8500人に派兵準備を急ぐよう示したと報じられる。そのため、有事のドル買いにより対円では下げづらい値動きと

みる。

【今日の欧米市場の予定】

・18:00 独・1月IFO企業景況感指数(予想:94.5、12月:94.7)

・23:00 米・11月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+1.1%、10月:+1.1%)

・23:00 米・11月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+18.20%、10月:+18.41%)

・24:00 米・1月消費者信頼感指数(予想:111.8、12月:115.8)

・24:00 米・1月リッチモンド連銀製造業指数(予想:14、12月:16)

・03:00 米財務省・5年債入札

・米連邦公開市場委員会(FOMC、26日まで)

《FA》

提供:フィスコ

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