邦チタは続落、22年3月期営業利益予想及び配当予想を増額修正も想定内との見方
東邦チタニウム<5727>は続落。27日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、営業利益を47億円から50億円(前期比59.5%増)へ、純利益を32億円から35億円(前期31億5600万円の赤字)へ上方修正し、あわせて6円を予定していた期末配当予想を8円へ引き上げたが、想定内との見方が強く材料出尽くし感から売られているようだ。
輸出輸送の遅延によりスポンジチタンなど製品の売り上げの計上が後ずれすることから売上高は581億円から560億円(前期比54.9%増)へ下方修正した。ただ、チタン設備修繕計画の見直しや為替の円安推移は利益を押し上げる見通し。なお、年間配当は14円となり、前期実績に対しては2円の増配となる予定だ。
なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算が、売上高405億9500万円(前年同期比57.8%増)、営業利益39億8300万円(同81.1%増)、最終損益26億9300万円の黒字(前年同期1億4500万円の赤字)だった。