今週の「妙味株」一本釣り! ─ Enjin
●Enjin <7370> 【目標株価】3500円(28日終値2443円)
「既存事業の売上拡大に加え、新規事業も順調に成長」
昨年6月18日に東証マザーズ市場に新規上場したEnjin <7370> [東証M]に注目したい。株価は昨年9月1日に上場来高値5220円をつけたあと冴えない展開が続いていたものの、今年1月14日に22年5月期第2四半期累計(21年6-11月)の単独決算を発表したことをきっかけに同日につけた安値1880円で下げ止まった。足もとでは25日移動平均線と75日移動平均線とのゴールデンクロスが視野に入りつつあり、テクニカル妙味が高まっている。
第2四半期累計の単独営業利益は5億1500万円で着地。前年同期は四半期財務諸表を作成していないため単純比較はできないが、通期計画9億3200万円に対する進捗率は55.3%となった。企業や組織が抱える課題をPRの視点から調査分析する法人/経営者向けPR支援サービスの売り上げが大きく伸びたほか、医療機関/医師向けPR支援サービスも堅調に推移。同期間に獲得した顧客数は前年同期の886社から1074社(中小・中堅企業が919社、医療機関が155社)に拡大し、顧客の平均契約単価は前年同期の96万9000円から101万7000円に上昇した。また、メディアと企業・医療機関をつなぐメディアマッチングサービス「メディチョク」など、新規事業のプラットフォームサービスが順調に成長していることも業績に寄与している。
同社は下期偏重型のビジネスモデルであるが、会社側では新入社員や若手層の成長及び教育モデルの仕組み化など人材育成投資の効果が早めに表れてきていることが好業績につながっているとみている。今年4月は新卒50人が入社する予定に加え、中途採用も強化しており、PR領域での潜在市場を更に開拓する構えだ。
株探ニュース