本日注目すべき【好決算】銘柄 ホットリンク、SGHD、トプコン (28日大引け後 発表分)

注目
2022年1月31日 7時01分

28日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

ホットリンク <3680> [東証M]  ★前期最終を35%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆21年12月期の連結最終利益を従来予想の5億6600万円→7億6500万円に35.2%上方修正。増益率が31倍→43倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。前期業績の上方修正は昨年11月に続き、2回目。SNSマーケティング支援事業で年末商戦需要やコンサルティング・アカウント運用代行の新規顧客獲得が伸びたほか、クロスバウンド事業では中国独身の日の需要を想定以上に取り込み、売上高が計画を上回ったことが寄与。販管費の抑制に加え、投資有価証券評価益1.2億円を計上することも利益を押し上げる。

ハイマックス <4299>   ★今期経常を13%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→17億円に13.3%上方修正。増益率が9.6%増→24.2%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。流通などの非金融向け案件を中心とする生産性の向上が上振れの要因になる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の35円→40円に増額修正した。

新日本電工 <5563>   ★前期最終を95%上方修正

◆21年12月期の連結最終利益を従来予想の40億円→78億円に95.0%上方修正。増益率が53.0%増→3.0倍に拡大する見通しとなった。主力の合金鉄事業で製品需要が堅調なうえ、販売価格も高水準で推移したことが寄与。繰延税金資産の計上に伴い、税金負担が24億円減少することも最終利益を押し上げる。

M&Aキャピ <6080>   ★10-12月期(1Q)経常は42%増益で着地

◆22年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比42.2%増の25.7億円に拡大して着地。事業承継ニーズを中心にM&A市場が拡大するなか、単体のM&A成約件数が伸びたうえ、大型案件も増加し、28.5%の大幅増収を達成したことが寄与。

第1四半期実績だけで、通期計画の68.2億円に対する進捗率は37.7%に達しており、業績上振れが期待される。

協栄産 <6973>   ★今期最終を2.4倍上方修正・32期ぶり最高益、配当も10円増額

◆22年3月期の連結最終損益を従来予想の7億円の黒字→16.5億円の黒字(前期は3.8億円の赤字)に2.4倍上方修正し、32期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。産業機器システム事業で加工装置・自動化システムの大型設備投資案件を獲得したほか、半導体デバイス事業では中国を中心に車載・産業機器向けのパワー半導体、メモリー、金属材料などが伸びることが寄与。販管費の削減に加え、本社の売却に伴う特別利益14.7億円を計上することも利益を大きく押し上げる。  

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の50円→60円(前期は20円)に増額修正した。

併せて、発行済み株式数の1.3%にあたる4万株または1億円を上限に自社株買いを実施すると発表。

トプコン <7732>   ★今期経常を10%上方修正

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の105億円→115億円に9.5%上方修正。増益率が87.9%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。欧米を中心とする好調な住宅・インフラ需要を背景に、測量機やICT自動化施工の需要拡大が継続していることが要因。

スクロール <8005>   ★今期経常を13%上方修正、配当も5.5円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の60億円→68億円に13.3%上方修正。減益率が20.2%減→9.6%減に縮小する見通しとなった。巣ごもり需要が想定よりも継続していることに加え、収益力強化策の進展が利益を押し上げる。

業績上振れに伴い、今期の年間配当を従来計画の48.5円→54円(前期は60円)に増額修正した。

リョーサン <8140>   ★今期経常を28%上方修正、配当も40円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の58億円→74億円に27.6%上方修正。増益率が13.2%増→44.5%増に拡大する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が想定より軽微なうえ、前広の商材確保で市場ニーズを取り込み、売上高が計画を11.1%上回ることが利益を押し上げる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→120円(前期は100円)に大幅増額修正した。

NECキャピ <8793>   ★今期経常を20%上方修正、配当も10円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→120億円に20.0%上方修正。増益率が64.2%増→97.1%増に拡大する見通しとなった。営業資産残高の積み上げと資産売却に伴うリース事業の利益増加に加え、インベストメント事業でファンド収益が想定を上回ることが上振れの要因。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の64円→74円(前期は60円)に増額修正した。

SGHD <9143>   ★今期経常を11%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額

◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の1270億円→1410億円に11.0%上方修正。増益率が22.5%増→36.0%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、3回目。コンテナ需要が逼迫するなか、子会社エクスポランカが海上・航空コンテナスペースを確保し、既存・新規顧客の旺盛な需要を取り込んだことで、ロジスティクス事業の収益が想定以上に伸びる。

業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の41円→46円に増額修正した。

グローセル <9995>   ★今期経常を63%上方修正

◆22年3月期の連結経常損益を従来予想の7.1億円の黒字→11.6億円の黒字(前期は2.6億円の赤字)に63.4%上方修正した。自動車メーカーの生産台数減少の影響で売上高は計画を下回るものの、構造改革の進展や販管費の圧縮、高収益製品の販売比率増加が寄与し、採算は大きく改善する。

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