太洋工業が急反落、人件費や展示会出展費用増で22年12月期4割営業減益見通し
太洋工業<6663>が急反落している。前週末28日の取引終了後に発表した22年12月期の連結業績予想で、営業利益7200万円(前期比39.8%減)、最終利益4800万円(同79.9%減)と大幅減益を見込み、年間配当を前期比2円減の3円を予定していることが嫌気されている。
電子基板事業で引き続き5Gなど高速・高周波伝送関連の旺盛な需要を着実に取り込むほか、半導体関連市場の需要拡大によるパッケージ基板に対応した高付加価値製品の市場投入など検査装置の製品ラインアップ拡充を図ることで、売上高は42億1200万円(前期比7.5%増)と増収を見込む。ただ、新規採用などによる人件費や展示会出展費用の増加を見込むほか、新型コロナウイルス感染症に係る雇用調整助成金などの助成金収入が発生しないことから大幅減益となる見通しだ。
なお、21年12月期決算は、売上高39億1700万円(前の期比23.4%増)、営業利益1億2100万円(前の期4億2500万円の赤字)、最終利益2億4100万円(同6億3000万円の赤字)だった。