話題株ピックアップ【夕刊】(1):アルプスアル、弁護士COM、商船三井

注目
2022年1月31日 15時13分

■トプコン <7732>  1,541円  +300 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

トプコン<7732>がストップ高。株価は底値圏に位置していたこともあって、20%を大幅に超える上昇で1500円台に乗せてきた。同社は測量機やGPS関連分野で実績が高く、オプトエレクトロニクス技術を強みとしている。前週末28日取引終了後、22年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の125億円から135億円(前期比2倍)に増額しており、これを好感する買いが集中する格好となった。スマートインフラ事業が部材不足の影響をこなし堅調を維持しているほか、欧米を中心に測量・レーザー機器の販売が好調で収益を押し上げている。

■アルプスアルパイン <6770>  1,244円  +184 円 (+17.4%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

アルプスアルパイン<6770>が急伸、カイ気配スタートで一気に株価水準を切り上げてきた。前週末28日の取引終了後、22年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を280億円から305億円(前期比2.3倍)へ増額しており、これを好感した買いが入ったようだ。売上高も7753億円から7850億円(同9.3%増)へ引き上げた。ゲーム機やモバイル機器に搭載されるコンポーネント製品が堅調なほか、為替が円安基調で推移していることや物流子会社の業績好調などが業績を押し上げる見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)の決算は、売上高5933億1700万円(前年同期比11.2%増)、営業利益278億7500万円(同3.2倍)だった。

■弁護士ドットコム <6027>  4,770円  +570 円 (+13.6%) 一時ストップ高   本日終値

弁護士ドットコム<6027>が続伸。前週末28日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視された。上限を20万株(発行済み株数の0.90%)、または5億円としており、取得期間は1月31日から3月31日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしている。

■商船三井 <9104>  8,800円  +770 円 (+9.6%)  本日終値

商船三井<9104>が急伸。同社はきょう正午に、22年3月期連結業績予想について、売上高を1兆2200億円から1兆2600億円(前期比27.1%増)へ、経常利益を4800億円から6500億円(同4.9倍)へ、純利益を4800億円から6300億円(同7.0倍)へ、年間配当予想を800円から1050円(前期は150円)へ上方修正すると発表した。22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結経常利益は4876億9100万円(前年同期比6.7倍)だった。コンテナ船事業を運営している持ち分法適用会社オーシャン・ネットワーク・エクスプレスにおいて旺盛な輸送需要が継続し、スポット賃率が想定を上回るレベルで推移しているため。加えて、自動車船やドライバルク船の需給環境改善を踏まえ、通期見通しを上方修正したとしている。

■アサヒホールディングス <5857>  2,212円  +181 円 (+8.9%)  本日終値

28日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)最終が13%増益で着地・10-12月期も5%増益」が好感された。

アサヒホールディングス <5857> が1月28日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比13.4%増の135億円に伸び、通期計画の182億円に対する進捗率は5年平均の64.7%を上回る74.5%に達した。

⇒⇒アサヒホールディングスの詳しい業績推移表を見る

■日本電子材料 <6855>  2,494円  +202 円 (+8.8%)  本日終値

日本電子材料<6855>が急速なリバウンド局面に移行している。大幅続伸で前場は前日比234円高と10%を超える上昇で2526円高値引けとなった。値上がり率は東証1部のなかで上位10傑にランクインしている。半導体関連株が総じて買い戻される流れにあり、そのなか半導体検査用プローブカードを手掛ける同社株はPER10倍前後と割安感が際立っており、上値を見込んだ投資資金の流入が加速した。22年3月期業績は期初予想を大幅に増額しており、営業58%増益を見込んでいる。テクニカル的には中長期波動の分水嶺である75日移動平均線がサポートラインとなり、反騰の足場となった。

■七十七銀行 <8341>  1,511円  +112 円 (+8.0%)  本日終値

七十七銀行<8341>は急伸。前週末28日の取引終了後、株主還元方針の策定を発表しており、これを好感した買いが入った。配当性向を23年度まで30%を目標に段階的に高めていくという。あわせて株主優待制度を導入すると発表したことも好材料視された。毎年3月末時点で3単元(300株)以上を保有する株主に対して、保有する株数に応じて、3000円から1万円相当の優待を実施する。地元特産品、寄付金またはギフトカードのいずれかが選べる。同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)連結決算は、経常利益263億9800万円(前年同期比22.9%増)、純利益178億6200万円(同20.2%増)だった。22年3月期通期業績予想は、経常利益295億円(前期比17.4%増)、純利益200億円(同21.4%増)の従来予想を据え置いている。

■ZOZO <3092>  3,030円  +224 円 (+8.0%)  本日終値

ZOZO<3092>は大幅続伸。同社は28日取引終了後、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業利益は387億7900万円(前年同期比14.8%増)と発表した。通期計画478億円(前期比8.3%増)に対する進捗率は81.1%。ZOZOTOWN事業はアクティブ会員数、ゲスト購入者数ともに前年同期比で増加し、年間購入者数も増加。PayPayモールは商品取扱高が前年同期比95.7%増、BtoB事業は同23.0%増となった。

■新日本電工 <5563>  302円  +22 円 (+7.9%)  本日終値

新日本電工<5563>が続伸。株価は今月13日に322円の戻り高値を形成後、大きく調整を強いられたが、足もと売り物を吸収しリバウンド局面に転じている。日本製鉄系の合金鉄トップメーカーだが、足もとの業績は会社側想定を大きく上回る形で好調に推移している。前週末28日取引終了後21年12月期業績の上方修正を発表、経常利益を従来予想の55億円から69億円(前期比2.3倍)に、最終利益については40億円から78億円(同3倍)と従来予想に比べ約2倍となる大幅増額となった。合金鉄事業で、高水準の製品需要に加え販売価格も高いレベルで推移していることが収益を押し上げており、これを評価する買いを呼び込む格好となっている。

■日本郵船 <9101>  8,900円  +600 円 (+7.2%)  本日終値

日本郵船<9101>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。商船三井<9104>がきょう昼ごろに22年3月期業績見通しと配当予想の大幅上方修正を発表、純利益を前期比7倍の6300億円としたほか、期末配当を750円に引き上げ年1050円とする見通しを示した。商船三井は今期に入り、通期上方修正と増配の同時発表をこれまで昨年7月と10月の2回行っており、特に7月の上方修正発表はその後の海運株物色の号砲となった経緯がある。同じくきょう昼に通期上方修正を発表した川崎近海汽船<9179>のほか、玉井商船<9127>や乾汽船<9308>など関連中小型株にも幅広く買いが入っている。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.