話題株ピックアップ【夕刊】(2):OLC、リクルート、SBG

注目
2022年1月31日 15時15分

■大同特殊鋼 <5471>  4,405円  +260 円 (+6.3%)  本日終値

大同特殊鋼<5471>が後場急上昇。午後1時ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を5200億円から5300億円(前期比28.4%増)へ、営業利益を310億円から350億円(同3.5倍)へ、純利益を220億円から260億円(同5.8倍)へ上方修正し、あわせて80円を予定していた期末配当予想を100円へ引き上げたことが好感された。ステンレス鋼を中心とした売り上げ数量の増加や、鉄スクラップ価格が想定を下回る水準で推移することが見込まれることが要因。また、第3四半期累計(4~12月)決算で、投資有価証券売却益を計上したことも寄与する。なお、年間配当は180円(前期35円)になる予定だ。第3四半期累計決算は、売上高3904億9900万円(前年同期比36.0%増)、営業利益289億1400万円(同15.5倍)、純利益222億300万円(同13.7倍)だった。

■TOWA <6315>  2,537円  +141 円 (+5.9%)  本日終値

TOWA<6315>は大幅続伸。同社は28日取引終了後、ブレードの製造及び販売を行う韓国のファイン・インターナショナル(安山市)の全株式を取得すると発表した。取得価格は非公表。今回の連結子会社化により、ファインが有する切断技術とTOWAのシンギュレーション技術を融合させ、新製品(シンギュレーション装置及びブレード)の開発、ブレード販売などTSS事業(トータル・ソリューション・サービス)の収益拡大を図ることができるとした。なお、22年3月期の連結業績に与える影響は軽微としたが、ファインの23年3月期売上高は約5億円を計画しているとした。

■オリエンタルランド <4661>  19,880円  +1,100 円 (+5.9%)  本日終値

オリエンタルランド<4661>は続伸。同社は28日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を2390億2000万円から2619億3900万円(前期比53.6%増)へ、営業損益を242億6000万円の赤字から76億2300万円の赤字(前期は459億8900万円の赤字)へ、純損益を175億5000万円の赤字から58億7400万円の赤字(同541億9000万円の赤字)へ上方修正すると発表した。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結営業損益は16億1700万円の赤字(前年同期は198億4000万円の赤字)だった。10月25日から入園者数の上限を段階的に引き上げてパークを運営しており、第3四半期(10~12月)の入園者数が予想を上回った。ゲスト1人当たりの売上高も商品販売収入を中心に好調に推移しているとした。

■リクルート <6098>  5,595円  +290 円 (+5.5%)  本日終値

リクルートホールディングス<6098>が大幅続伸。前週末28日の取引終了後、自社株に対するTOBを実施すると発表しており、これが好材料視された。TOB価格は4581円で、NTTデータ<9613>、博報堂DYホールディングス<2433>、TBSホールディングス<9401>傘下のTBSテレビなどの大株主から3400万株(発行済み株数の2.06%)を上限に買い付ける。買付期間は1月31日から3月1日までで、需給面への好影響のほか、会社側の株価重視の姿勢が評価されたようだ。

■テイ・エス テック <7313>  1,500円  +76 円 (+5.3%)  本日終値

テイ・エス テック<7313>が大幅高。前週末28日の取引終了後、上限を1000万株(発行済み株数の7.43%)、または100億円とする自社株買いを発表。あわせてアルプスアルパイン<6770>との業務提携契約締結も明らかにしており、こうした発表を好感した買いが入ったようだ。アルプスアルとの業務提携では、次世代自動車をターゲットとした新たな車室内空間の開発に取り組んでいく。今後、次世代自動車に求められる車室内空間の将来構想検討をはじめ、それを具体化した試作機の開発や迅速な製品化につなげていくとしている。同時に発表した22年3月期第3四半期累計(21年4~12月)の決算は、売上収益が前年同期比ほぼ同水準の2580億3600万円、営業利益が同27.5%減の151億1000万円だった。自動車市場のサプライチェーン混乱を受けた販売先の減産影響を受けたことが要因。

■積水化学工業 <4204>  1,995円  +96 円 (+5.1%)  本日終値

積水化学工業<4204>は後場一段高。同社はきょう午後1時30分に、22年3月期第3四半期累計(4~12月)連結売上高は8386億5100万円(前年同期比10.9%増)、営業利益は574億5300万円(同44.1%増)と発表した。あわせて22年3月期連結売上高の見通しを1兆1555億円から1兆1641億円(前期比10.2%増)へ上方修正したが、営業利益900億円(同33.7%増)など利益見通しは据え置かれた。新型コロナウイルスの影響に加え、半導体不足や物流停滞による生産遅延などの影響があったが、国内外の自動車・エレクトロニクス・建築市況、国内の新設住宅着工戸数などで一定の回復があり、増収となった。利益面では原材料・部材価格は想定を大きく上回って高騰しているものの、販売数量拡大、売値改善、コスト削減により挽回し、大幅増益で着地したとしている。

■M&Aキャピ <6080>  4,885円  +235 円 (+5.1%)  本日終値

28日に決算を発表。「10-12月期(1Q)経常は42%増益で着地」が好感された。

M&Aキャピタルパートナーズ <6080> が1月28日大引け後(15:00)に決算を発表。22年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益は前年同期比42.2%増の25.7億円に拡大し、通期計画の68.2億円に対する進捗率は37.7%に達し、5年平均の26.2%も上回った。

⇒⇒M&Aキャピの詳しい業績推移表を見る

■PI <4290>  724円  +34 円 (+4.9%)  本日終値

プレステージ・インターナショナル<4290>が大幅続伸。前週末28日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から460億円(前期比13.3%増)へ、営業利益を63億5000万円から68億円(同29.9%増)へ、純利益36億円から40億円(同34.7%増)へ上方修正し、あわせて4円を予定していた期末配当予想を4円50銭に引き上げ年間配当を8円50銭(前期7円)としたことが好感された。上期において、カスタマー事業で取引先の新たな業務アウトソースの需要が高まり、既存の業務受託量に加えて計画外の新規業務受託量が増加したことが要因。下期もカスタマー事業の業務受託量の拡大や取引先との契約期間延長による第4四半期以降の需要継続などで、想定を上回る業績への貢献が見込まれるとしている。なお、第3四半期累計(4~12月)決算は、売上高342億6000万円(前年同期比14.0%増)、営業利益49億2400万円(同27.6%増)、純利益31億2600万円(同37.8%増)だった。同時に、58万株(発行済み株数の0.45%)、または4億5000万円を上限とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は2月7日から3月24日までで、中期経営計画の基本方針に則った利益還元策の一環として実施する。

■ユアテック <1934>  681円  +31 円 (+4.8%)  本日終値

ユアテック<1934>は続伸。前週末28日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を2200億円から2250億円(前期比14.2%増)へ、営業利益を86億円から90億円(同6.1%増)へ、純利益を56億円から62億円(同7.6%増)へ上方修正し、あわせて14円を予定していた期末配当予想を16円へ引き上げたことが好感された。再生可能エネルギー関連工事や電力関連工事などが増加していることに加えて、一部工事の採算性の向上が図れたことなどが要因としている。年間配当予想は26円となり、前期実績に対しては6円の増配となる予定だ。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4~12月)決算は、売上高1604億3300万円(前年同期比21.5%増)、営業利益53億1900万円(同2.2倍)、純利益36億8000万円(同2.4倍)だった。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,011円  +216 円 (+4.5%)  本日終値

ソフトバンクグループ<9984>が続伸、前週は全体波乱相場のなかで大きく水準を切り下げたが、足もと売り一巡感からリバウンドに転じている。前週末の米国株市場ではハイテク株中心に買い戻され、ナスダック総合株価指数が3%を超える大幅上昇を示すなど反騰態勢を明示した。同社株は米ハイテク株への積極的な投資を行っており、ナスダック市場の動向との連動性が高い。また、株式需給面では昨年11月に最大1兆円を上限とする自社株買いを発表しており、これもリバウンド期待を後押ししているもようだ。信用買い残も足もと減少傾向で株式需給も改善の方向にある。

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