4日の米国市場ダイジェスト:米国株式市場はまちまち、金利の上昇が重し

市況
2022年2月7日 6時21分

■NY株式:米国株式市場はまちまち、金利の上昇が重し

ダウ平均は21.42ドル安の35,089.74ドル、ナスダックは219.19ポイント高の14,098.01で取引を終了した。

1月雇用統計の予想外に強い結果を受けて、年内の利上げ観測が一段と強まり、金利の上昇が嫌気され、寄り付き後下落。同時に、雇用の改善で消費拡大期待も強まりダウは一時上昇に転じるも引けにかけては再び失速した。一方で、オンラン小売りのアマゾンの上昇が支援し、ハイテクは終日堅調に推移。セクター別では小売り、銀行が上昇した一方、素材が下落した。

オンライン小売のアマゾン(ANZN)は昨日引け後に発表した第4四半期決算で、広告需要やアマゾンウェブサービス(AWS)の回復で利益が倍増したほか、コストの上昇を埋めるためアマゾンプライムの年会費の値上げを発表し、大幅高となった。靴メーカーのスケッチャーズ(SKX)も四半期決算で2021年の売上が過去最高を記録し上昇。化粧品メーカーのエスティローダー(EL)は、アナリストの投資判断引き上げで上昇した。一方、自動車メーカーのフォード(F)は四半期決算で1株利益が予想を下回り、下落。消費財メーカーのクロロックス(CLX)も1株利益が予想を大幅に下回ったほか、通期見通しも予想を下回り、失望感から売られた。

NY原油先物は92ドル台と、2014年以降7年ぶり高値で引けた。

(Horiko Capital Management LLC)

■NY為替:ドル・円は一時115円43銭、1月米雇用統計改善で利上げ観測強まる

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は、114円87銭から115円43銭まで上昇し、115円18銭で引けた。この日発表された1月米雇用統計で非農業部門雇用者数は市場予想を上回り、過去2カ月分も大幅上方修正されたほか、平均時給の伸びも予想を上回った。オミクロン流行の影響で、雇用減少予想もあったため、結果はポジティブサプライズとなり、3月連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイント利上げ観測が強まった。年内利上げ観測も一段と強まり、金利上昇に伴うドル買いに拍車がかかった。

ユーロ・ドルは1.1468ドルから1.1412ドルまで下落し、1.1456ドルで引けた。ユーロ・円は131円63銭へ弱含んだのち132円09銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3560ドルから1.3505ドルまで下落した。ドル・スイスは0.9215フランから0.9259フランまで上昇した。

■NY原油:続伸、米雇用統計改善で一時93.17ドル

4日のNY原油先物3月限は、続伸(NYMEX原油3月限終値:92.31 ↑2.04)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比+2.04ドルの92.31ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは90.07ドル-93.17ドル。アジア市場の序盤で90.07ドルまで小幅安となったが、地政学的リスクの高まりを警戒した買いが再び強まり、ロンドン市場で92ドル台まで上昇。ニューヨーク市場では、米雇用統計の改善を意識した買いが入り、一時93.17ドルまで一段高となった。ただ、その後は利食い売りが増えたことで上げ渋り、通常取引終了後の時間外取引では92ドルを挟んだ水準で推移した。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 48.28ドル +1.85ドル(+3.98%)

モルガン・スタンレー(MS) 104.11ドル +1.82ドル(+1.78%)

ゴールドマン・サックス(GS)367.60ドル +8.72ドル(+2.43%)

インテル(INTC) 48.01ドル +0.10ドル(+0.20%)

アップル(AAPL) 172.39ドル -0.29ドル(-0.17%)

アルファベット(GOOG) 2860.32ドル +7.31ドル(+0.26%)

フェイスブック(FB) 237.09ドル -0.67ドル(-0.28%)

キャタピラー(CAT) 198.41ドル -2.18ドル(-1.09%)

アルコア(AA) 64.22ドル +1.48ドル(+2.36%)

ウォルマート(WMT) 139.33ドル -1.66ドル(-1.18%)

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.