東京株式(前引け)=反落、米長期金利上昇を警戒
7日前引けの日経平均株価は前営業日比236円33銭安の2万7203円66銭と反落。前場の東証1部の売買高概算は6億7075万株、売買代金概算は1兆6012億円。値上がり銘柄数は819、対して値下がり銘柄数は1268、変わらずは96銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は朝方から売りに押される展開で日経平均株価は反落、2万7000円台前半で売り物をこなす展開となった。前週末の欧州株市場が全面安に売られたことや、米国株市場でも1月の米雇用統計発表を受けNYダウが小幅ながら安かったことを受け買い気が削がれている。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は高かったが、これはアマゾン・ドット・コム<AMZN>が好決算で買われた影響が大きく、全体相場はFRBの金融引き締め政策に対する警戒感が拭えない状況。きょうの東京市場では米長期金利の上昇を嫌気して、売買代金上位の半導体主力株が売りに押されたこともあり、市場のセンチメントが悪化した。
個別ではレーザーテック<6920>が安く、東京エレクトロン<8035>、信越化学工業<4063>など半導体関連が総じて軟調。ファーストリテイリング<9983>も冴えない。キーエンス<6861>が値を下げ、太陽誘電<6976>は大幅安。OKK<6205>、都築電気<8157>が急落した。半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも上昇した。塩野義製薬<4507>もしっかり。新日本製薬<4931>が大幅高となり、三菱製鋼<5632>も値を飛ばした。