注目銘柄ダイジェスト(前場):ダイフク、太陽誘電、オリンパスなど

市況
2022年2月7日 12時12分

イビデン<4062>:6060円(-310円)

大幅反落。先週末に第3四半期の決算を発表、10-12月期営業損益は194億円で前年同期比59.3%増益、市場予想を30億円程度上回っている。電子事業が堅調な推移となっているほか、セラミック事業も収益性が改善。ポジティブな内容との見方が多いが、通期計画の625億円、前期比61.8%増を据え置いていることが、同業の新光電工との比較でネガティブに捉えられているもよう。市場予想を30億円程度下振れる水準になっている。

ダイフク<6383>:8620円(+910円)

大幅反発。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は330億円で前年同期比9.7%増となり、通期計画は従来の450億円から485億円、前期比8.8%増に上方修正している。半導体・液晶生産ライン向けシステムの受注が引き続き順調に推移しているほか、利益率の改善も図れているもよう。年間配当金も従来計画の85円から90円に引き上げ。足元でグロース株売りの流れに押され株価が調整していただけに、見直しの契機となっている。

スクエニHD<9684>:6040円(+310円)

大幅続伸。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は210億円で前年同期比2.2倍と急拡大、市場コンセンサスを60億円程度上回る着地となっている。オンラインゲーム「ファイナルファンタジーXIV」の想定以上の好調などが主因となっている。通期予想は従来の400億円から500億円、前期比5.9%増に上方修正だが、第3四半期までで同水準を超過しており、さらなる上振れ期待なども高いもよう。

太陽誘電<6976>:5190円(-630円)

大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は176億円で前年同期比57.5%増益となり、ほぼ市場想定通りの水準で着地へ。通期計画は640億円で前期比57.0%増を据え置いており、決算数値に大きなインパクトは乏しいとみられる。発行済み株式数の1%に当たる120万株を上限とした自社株買いの実施も発表。ただ、コンデンサの足元受注や第4四半期の売上伸び悩み見通しなどをマイナス視する動きが優勢のもよう。

オリンパス<7733>:2330円(-248円)

大幅続落。先週末に第3四半期決算を発表、10-12月期営業利益は327億円で前年同期比5.2%減益となり、400億円程度の市場予想を下回った。販管費が想定以上に膨らんだほか、減損計上などが市場想定比下振れの背景、中国市場の成長モメンタムもやや鈍化とみられる。通期予想はコンセンサス水準の1440億円、前期比75.6%増を据え置いているが、足元で株価が回復していたこともあり、10-12月期減益決算をネガティブ視の動きが優勢に。

ツクイスタッフ<7045>:1422円 カ -

ストップ高買い気配。親会社のツクイホールディングスが株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表している。TOB価格は1株につき1705円で、TOB期間は7日から3月23日まで。完全子会社化でグループ内での連携を強化し、事業拡大を推進する。ツクイスタッフは賛同の意見を表明しており、同社株は上場廃止となる見通し。前営業日終値は1122円で、約52%のプレミアムがあることからTOB価格にサヤ寄せする動きになっている。

アクリート<4395>:1113円(+63円)

大幅高。21年12月期の営業利益を従来予想の3.87億円から4.65億円(前期実績は非開示)に上方修正している。SMS配信が国内向け、海外アグリゲーター向けともに想定よりも好調に推移したため。21年12月期より連結対象予定だった子会社のクロージング時期が22年12月期にずれ込むことから、販管費に計上する予定の株式関連取得費用が同期に持ち越されたことも21年12月期の利益拡大につながった。

日ダイナミク<4783>:705円(+46円)

大幅に続伸。22年3月期の営業利益を従来予想の6.50億円から9.00億円(前期実績2.42億円)に上方修正している。IT関連事業で生損保の既存顧客の領域拡大が好調なことに加え、パーキングシステム事業でも通勤・通学客の増加で駐輪場利用料収入が当初の想定より順調に推移しているため。業務効率化の推進や採算管理の強化なども利益を押し上げる見通しという。

《ST》

提供:フィスコ

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