本日注目すべき【好決算】銘柄 タカラトミー、TOWA、アミタHD (7日大引け後 発表分)
7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
タカラトミー <7867> ★今期経常を45%上方修正、配当も10円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の76億円→110億円に44.7%上方修正。増益率が6.0%増→53.4%増に拡大する見通しとなった。年末年始商戦で玩具出荷が順調に推移したほか、アミューズメントマシン「ポケモンメザスタ」やガチャ事業も拡大が継続したことが要因。販管費の効率的な運用も上振れにつながる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の20円→30円(前期は17.5円)に大幅増額修正した。
併せて、発行済み株式数の1.08%にあたる100万株または13億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、2月28日付で130万株を消却する。
マルハニチロ <1333> ★今期経常を24%上方修正
◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比31.5%増の247億円に拡大して着地。水産資源事業が収益を牽引した。不採算だった北米の鮭鱒事業撤退や欧州販売の好調などで海外部門の利益が大幅に改善したほか、養殖部門や荷受部門の採算も上向いた。
併せて、通期の同利益を従来予想の210億円→260億円に23.8%上方修正。増益率が15.8%増→43.4%増に拡大する見通しとなった。
PS三菱 <1871> ★今期経常を38%上方修正、配当も8円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の48億円→66億円に37.5%上方修正。減益率が43.0%減→21.6%減に縮小する見通しとなった。手持ち工事の進捗が遅れ、売上高は計画を下回るものの、土木事業の大型工事を中心に採算が改善することが利益を押し上げる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→28円(前期は26円)に大幅増額修正した。
アミタHD <2195> [JQG] ★前期経常を一転2.2倍増益・最高益に上方修正、8期ぶり復配へ
◆21年12月期の連結経常利益を従来予想の1.8億円→6.2億円3.3倍上方修正。従来の35.6%減益予想から一転して2.2倍増益を見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響が限定的だったことやCyano Projectの本格展開に加え、有価物取引、100%リサイクルサービスでの取扱量、シリコンスラリー廃液のリサイクル量がそれぞれ増えたことが要因。売上原価や販管費の低減、マレーシア事業に関連する持ち分法投資利益の増加なども利益を押し上げた。
業績好調に伴い、従来未定としていた期末一括配当を30円実施し、8期ぶりに復配する方針とした。
共和レ <3553> ★今期経常を一転5%増益に上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→20億円に33.3%上方修正。従来の21.3%減益予想から一転して4.9%増益見通しとなった。原材料価格が想定以上に上昇するものの、円安進行によるプラス影響に加え、固定費の抑制や原材料の効率的な使用などで吸収し、利益は上振れする。
シグマクシス <6088> ★今期経常を8%上方修正、配当増額と株式分割も発表
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の25億円→27億円に8.0%上方修正。増益率が39.1%増→50.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。主力のコンサルティング事業を中心に利益率が向上する見通しになった。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→26円(前期は22円)に増額修正した。
併せて、3月末時点の株主を対象に、1→2の株式分割を実施すると発表。
TOWA <6315> ★4-12月期経常は3.7倍増益、今期配当を27円増額修正
◆22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比3.7倍の90.8億円に急拡大して着地。中国を中心に半導体モールディング装置・金型やシンギュレーション装置の販売が高水準で続いたことが寄与。工場稼働率の改善に伴うコスト削減効果なども大幅増益に貢献した。
併せて、期末一括配当を従来計画の23円→50円(前期は16円)に大幅増額修正した。
ケル <6919> [JQ] ★今期経常を29%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の15億円→19.3億円に28.7%上方修正。増益率が48.8%増→91.5%増に拡大し、従来の18期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。エレクトロニクス機器の進展を背景に電子部品需要の拡大が続くなか、工業機器や車載機器向けを中心にコネクターの販売が好調に推移していることが要因。
グランディ <8999> ★今期経常を27%上方修正・3期ぶり最高益、配当も6円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→38億円に26.7%上方修正。増益率が43.2%増→81.4%増に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。コロナ禍で住宅需要が堅調に推移するなか、成長エリアの首都圏で販売が好調に推移していることが要因。ウッドショックなどによる木材や建築資材の価格上昇は、販売価格の適正化や原価圧縮でカバーする。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の24円→30円(前期は24円)に増額修正した。
朝日放送HD <9405> ★今期経常を72%上方修正、配当も11円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の32億円→55億円に71.9%上方修正。増益率が5.5%増→81.3%増に拡大する見通しとなった。主力の放送事業でテレビスポット収入などが増加することに加え、費用削減の効果も利益を押し上げる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の13円→24円(前期は10円)に大幅増額修正した。
UEX <9888> [JQ] ★今期経常を46%上方修正
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の13億円(予想レンジ中値)→19億円に46.2%上方修正。増益率が2.6倍→3.8倍に拡大する見通しとなった。ステンレス鋼市況が強含みで推移し、販売数量、販売価格ともに計画を上回ることに加え、子会社で店売り販売や半導体関連向けの販売が好調に推移していることが寄与。また、原料価格の動向を背景としたメーカー値上げに対応した再販価格の見直しに注力し、採算も改善する。
株探ニュース