窪田製薬ホールディングス---21年12月期、ウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」の台湾での製造許可及び認証を取得

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2022年2月15日 11時03分

窪田製薬ホールディングス<4596>は14日、2021年12月期連結決算(IFRS)を発表した。事業収益がなし(前年同期は0.38億円)、営業損失が25.85億円(同24.84億円の損失)、税引前損失が26.16億円(同24.37億円の損失)、親会社の所有者に帰属する当期損失が26.16億円(同24.37億円の損失)となった。

低分子化合物のエミクススタト塩酸塩は、スターガルト病を対象とする第3相臨床試験を2018年11月に開始し、現在も世界11カ国、29施設において継続して実施している。当該第3相臨床試験は、2020年8月にFDA(米国食品医薬品局)によりOrphan Products Clinical Trials Grants Programの助成プログラムに選定されており、3年間で総額最大163万ドル(約1.7億円)の助成金を受給する見込みとなっている。当連結会計年度も0.60億円をその他の営業収益に計上した。

医療機器のうち、在宅で網膜の状態の測定を可能にする遠隔眼科医療モニタリングデバイス「PBOS」は、パートナー企業との共同開発、商業化の可能性を模索している。また、同社グループは有人火星探査に携行可能な超小型眼科診断装置の開発をNASA(米国航空宇宙局)と共同で進め、2020年4月に同プロジェクトのフェーズ1が完了した。同社独自のアクティブスティミュレーション技術を活用した、近視の進行抑制、治療を目指すウェアラブル近視デバイス「クボタメガネ」は、2020年に卓上デバイス及びウェアラブルデバイスでの概念実証試験において、眼軸長が対照眼と比較して短縮することを確認し、2020年12月には初期型プロトタイプが完成した。当連結会計年度には、台湾における医療機器の製造許可取得に続き、2021年10月には医療機器のデザイン・開発会社として認証取得を発表した。

遺伝子治療は、遺伝性網膜疾患である網膜色素変性を対象に前臨床研究を継続してきたが、当プログラムへの今後の投資を保留することで現金支出を抑制し、経営資源を開発後期にある他のプロジェクトに重点的に配分する方針とした。

2022年12月期通期の連結業績予想については、事業収益はなし、営業損失が20億円、税引前損失が20億円、親会社の所有者に帰属する当期損失が20億円としている。

《NB》

提供:フィスコ

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