サイバーリンクス---2021年12月期増収増益、2期連続で過去最高益を達成

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2022年2月15日 12時31分

サイバーリンクス<3683>は14日、2021年12月期連結決算を発表した。売上高は前期比3.6%増の132.41億円、営業利益は同2.2%増の9.45億円、経常利益は同0.7%増の9.58億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同0.1%増の6.45億円となった。

同社グループが経営上の重要指標と位置付ける定常収入は、サービス提供の拡大により2.57億円増加し、66.81億円(前期比4.0%増)となり、堅調に推移した。

流通クラウド事業の売上高は前期比6.9%増の40.21億円、セグメント利益(経常利益)は同80.1%増の5.65億円となった。小売業向けEDIサービス「BXNOAH」や棚割システム「棚POWER」シリーズ、卸売業向けのEDIサービス「クラウドEDI-Platform」等のクラウドサービスの提供拡大により定常収入が増加した。また、サービス導入時の作業費等定常収入以外の収入も増加した。ソフトウェア償却費は、中大規模顧客向け「@rms基幹」の一部機能にかかる償却が終了したこと等により減少した。一方で、流通業界における商談のDXを実現する企業間プラットフォーム「C2Platform」の新機能開発や、既存サービスである「@rms生鮮」のリニューアル開発等に注力した結果、研究開発費が増加した。

官公庁クラウド事業の売上高は前期比1.3%減の61.59億円、セグメント利益(経常利益)は同5.9%減の5.96億円となった。医療情報分野における大型のシステム更新案件等の寄与があったが、防災行政無線デジタル化工事やGIGAスクール関連案件など特需への対応が2021年3月までに概ね終了した影響が大きく、減収となった。一方、開発を進めてきた総合防災サービスのリリースへ向けた取り組みや、校務システム「Clarinet」の新規受注等、今後の成長につなげるための取り組みを進めた。

トラスト事業の売上高は前期比556.6%増の0.95億円、セグメント損失(経常損失)は3.49億円(前期は0.78億円の損失)となった。既存サービスであるタイムスタンプ対応ワークフロー(BPM)「TsunAG」の導入を行った。一方で、マイナンバーカードをベースとした新たなトラストサービスを開発するため、人員増強を図ったことに加え、2021年12月には、ブロックチェーン技術を利用した証明書発行サービス「Cloud Certs」を取得するなど、積極的な研究開発投資を行った。

モバイルネットワーク事業の売上高は前期比7.3%増の29.64億円、セグメント利益(経常利益)は同9.4%増の3.81億円となった。足元では世界的な半導体不足の影響による端末の在庫不足等により端末販売台数は低調となっているが、2021年12月期では、緊急事態宣言を受け2020年4月から同年5月にかけて営業時間の短縮等を行った前期と比べ、増加した。一方、端末販売単価については、iPhone12および13シリーズ等の高価格帯商材の売れ行きが堅調に推移し上昇した。

2022年12月期については、売上高が前期比0.2%増の132.67億円、営業利益が同10.4%増の10.43億円、経常利益が同9.1%増の10.46億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.8%増の6.70億円を見込んでいる。

《ST》

提供:フィスコ

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