フェローテックホールディングス---3Qも2ケタ増収・大幅な増益、両事業ともに好調に推移
フェローテックホールディングス<6890>は14日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比41.2%増の939.81億円、営業利益が同159.0%増の161.84億円、経常利益が同215.8%増の181.88億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同229.4%増の214.45億円となった。
半導体等装置関連事業の売上高は前年同期比26.9%増の573.15億円、営業利益は同218.9%増の111.97億円となった。同社グループが供給する半導体製造プロセスに使用されるマテリアル製品(石英製品・セラミックス製品・シリコンパーツ等)は、デバイスメーカーの稼働率が高水準であることから、同社グループの顧客である半導体製造装置メーカーからの需要は旺盛であり、売上は堅調に推移した。
電子デバイス事業の売上高は前年同期比57.6%増の191.31億円、営業利益は同44.1%増の46.94億円となった。主力のサーモモジュールは、5G用の移動通信システム機器向けやPCR等の医療検査装置向けは安定した販売を継続しており、美容家電を含む民生分野向けや半導体分野向けは計画を上回る水準で推移した。自動車温調シート向けは、一時的に自動車販売減少の影響により弱含みの展開だったが、自動運転に使用される自動車レーダー向けは、自動車部品メーカーでの評価が進んでいる。パワー半導体用基板は、IGBT向けDCB基板は需要増となり、車載向けのAMB基板は量産が進み売上は伸長した。磁性流体は、新型スマートフォンのバイブレーションモーター用の需要は安定的に推移した。
2022年3月期通期については、売上高が前期比36.9%増の1,250.00億円、営業利益が同133.4%増の225.00億円、経常利益が同185.6%増の235.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同183.8%増の235.00億円とする、2021年11月12日に公表した連結業績予想を据え置いている。
《YM》