明日注目すべき【好決算】銘柄 ミタチ産業、アウトソシン、DIC (18日大引け後 発表分)
18日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
ミタチ産業 <3321> ★今期経常を30%上方修正・4期ぶり最高益、配当も2.5円増額
◆22年5月期の連結経常利益を従来予想の13.6億円→17.7億円に30.1%上方修正。増益率が36.0%増→77.0%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期業績の上方修正は昨年10月に続き、2回目。主力の自動車分野での半導体や電子部品の販売に加え、IT・自動車関連の工作機械向けEMSの受注が伸び、売上高が計画を上回ることが寄与。継続的なコスト抑制や効率化の推進も上振れにつながる。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の27.5円→30円(前期は20円)に増額修正した。
アウトソシン <2427> ★今期最終は22倍増で4期ぶり最高益、14円増配へ
◆21年12月期の連結最終利益は前の期比56.4%減の8.3億円に落ち込んだが、続く22年12月期は前期比22倍の185億円に急拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前期の減益は買収したオランダOTTOグループの業績が計画を上回って推移したことに伴うIFRS会計処理(一過性の金融費用計上)が主因。今期は国内で製造業やIT関連のエンジニア需要が引き続き顕著に推移するほか、米軍施設向け事業などの伸長を計画。また、海外事業も成長し、22.1%の増収を見込む。
併せて、今期の年間配当は前期比14円増の45円に増配する方針とした。
クリエイト <3024> [JQ] ★今期経常を18%上方修正、配当も4円増額
◆22年3月期の連結経常利益を従来予想の2億2000万円→2億6000万円に18.2%上方修正。増益率が6.7倍→7.9倍に拡大する見通しとなった。売上高が計画通りに推移するなか、コロナ禍で営業活動に伴う費用が想定より減少することが上振れの要因となる。
業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の4円→8円(前期は無配)に大幅増額修正した。
アグレ都市 <3467> ★今期期末一括配当を10円増額修正
◆22年3月期の期末一括配当を従来計画の53円→63円(前期は42円)に増額修正した。足もとの業績動向や財務状態などを踏まえ、株主への利益還元を増やす。期末配当利回りは4.92%に上昇。
SYSHD <3988> [JQ] ★上期経常を18%上方修正・2期ぶり最高益更新へ
◆22年7月上期(21年8月-22年1月)の連結経常利益を従来予想の2億円→2.4億円に18.1%上方修正。増益率が10.9%増→31.0%増に拡大し、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなった。社会情報インフラ関連顧客からの受注が伸びたうえ、新規連結子会社の増加などが寄与した。助成金収入を計上したことも利益を押し上げた。
サーバーワークス <4434> ★今期経常を39%上方修正・最高益予想を上乗せ
◆22年2月期の連結経常利益を従来予想の4億4300万円→6億1600万円に39.1%上方修正し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。新型コロナウイルス感染拡大の影響から回復したことによる受注環境の改善に加え、顧客のAWS利用の増加や円安効果などで、売上高が計画を上回ることが寄与。製造原価や販管費の抑制も上振れに貢献する。
DIC <4631> ★今期経常は22%増益へ
◆21年12月期の連結経常利益は前の期比20.0%増の437億円で着地。続く22年12月期も前期比22.3%増の535億円に伸びる見通しとなった。今期はC&E顔料事業の業績改善や高付加価値製品の販売拡大を計画する。また、原料コスト上昇分の販売価格への転嫁を継続し、2ケタ増収増益を見込む。
併せて、2030年12月期に営業利益1200億円を目指す長期経営計画を策定。
株探ニュース