話題株ピックアップ【夕刊】(3):マルマエ、アスカネット、ステラファ
■マルマエ <6264> 2,396円 -10 円 (-0.4%) 本日終値
マルマエ<6264>は3日続落。前週末18日の取引終了後に発表した1月度の月次受注残高が、前年同月比2.7倍の27億4500万円と大幅増となったが、織り込み済みとの見方が強いようだ。主力の半導体分野は、受注と出荷検収がともに順調だったことから同2.6倍の17億7600万円となったほか、FPD分野もG8 OLED向けの試作受注が重なり、同3.7倍の8億2900万円だった。同社では、好調な市場環境に対し、設備投資の増額を行い生産も拡大する予定としている。
■ペルセウス <4882> 416円 +80 円 (+23.8%) ストップ高 本日終値
ペルセウスプロテオミクス<4882>はストップ高。SBI証券が18日付のレポートで、投資判断「買い」、目標株価1000円でカバレッジを開始しており、材料視されたようだ。同社は抗体開発技術に強みを持つ創薬型のバイオベンチャー。東京大学先端科学技術研究センターシステム生物医学ラボラトリーで開発された技術を基盤として設立された。SBIでは同社のパイプライン品目の中で、企業価値の大半を占めるトランスフェリン受容体阻害薬「T003」に注目。真性多血症患者を対象に第1相試験(P1)が実施中であり、メカニズム上ほぼ全ての血液がんに効果が期待できる。SBIでは、真性多血症患者を対象とした P1完了以降、急性骨髄性白血病(AML)や非ホジキンリンパ腫(NHL)などへの開発拡大が進むと予想しているとした。
■アスカネット <2438> 1,460円 +157 円 (+12.1%) 本日終値
アスカネット<2438>が後場急騰。この日、2月28日から3月3日にスペイン・バルセロナで開催される世界最大級のモバイル技術の見本市「MWC Barcelona 2022」の日本パビリオンに空中ディスプレーを出展すると発表しており、これが好感された。樹脂製プレートとガラス製プレートを使用した筐体をそれぞれ展示し、来場者に空中ディスプレーの具体的な活用イメージを持ってもらえるようなコンテンツを用意するという。日本パビリオンは総務省による出展で、同社では空中ディスプレー技術のさらなる周知や案件獲得を目指すとしている。
■グロームHD <8938> 850円 +90 円 (+11.8%) 本日終値
グローム・ホールディングス<8938>が大幅反発。前週末18日の取引終了後、22年3月期の期末配当予想について、従来予想は無配だったが6円を実施すると発表しており、3期ぶりの復配見通しを好感した買いが入った。同時に連結業績予想について、売上高を31億円から23億7800万円(前期比40.1%減)へ、営業利益を6億円から2億8400万円(同24.7%減)へ、最終利益を5億6700万円から4億1800万円(前期2億5500万円の赤字)へ下方修正した。アライアンス先医療機関の施設数や保有病床数は順調に拡大しているものの、アライアンス先医療機関への経営指導以外のサービスの提供による売り上げが、コロナ禍でその推進に遅れが生じていることが要因としている。
■日邦産業 <9913> 730円 +76 円 (+11.6%) 一時ストップ高 本日終値
日邦産業<9913>が逆行高、前週は600円台後半で調整色を強めていたが、足もとは一転して上値を見込んだ買いが優勢となった。同社は独立系電子デバイス商社で、半導体関連製品を主力とするが、前週末18日取引終了後、ウエハー用研磨剤大手のフジミインコーポレーテッド<5384>と資本・業務提携することを発表、これがサプライズとなり投資資金の流入を誘った。フジミインコのウエハー研磨用スラリー技術と日邦産業が有するウエハー研磨用キャリア技術の組み合わせにより、生産性やクオリティーを高め需要獲得を進める構えだ。
■ファイズHD <9325> 659円 +54 円 (+8.9%) 本日終値 東証1部 上昇率3位
ファイズホールディングス<9325>が大幅高。前週末18日の取引終了後、丸和運輸機関<9090>が同社に対して連結子会社化を目的にTOBを実施すると発表、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。TOB価格は1株670円。買い付け予定数は643万1000株(下限562万9500株、上限は予定数と同じ)で、買い付け期間は2月21日から3月22日まで。なお、TOB成立後もファイズHDの上場は維持される見通し。あわせて、丸和運機関と物流事業で資本・業務提携したことも明らかにした。
■アグレ都市デザイン <3467> 1,357円 +77 円 (+6.0%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
アグレ都市デザイン<3467>が大幅高で4日続伸。前週末18日の取引終了後、22年3月期の期末一括配当予想を53円から63円へ引き上げたことが好感された。前期実績に対しては21円の増配になる予定だ。
■ステラファーマ <4888> 620円 +29 円 (+4.9%) 本日終値
ステラファーマ<4888>が大幅続伸。NHKの国際サービス「NHKワールドJAPAN」の医療関連情報番組「Medical Frontiers」で21日、BNCT(ホウ素中性子補捉療法)を特集した番組が放送されることから、BNCT用ホウ素医薬品を手掛ける同社に思惑的な買いが向かったようだ。
■タカトリ <6338> 1,534円 +64 円 (+4.4%) 本日終値
タカトリ<6338>が全般乱調相場のなか異彩を放つ上げ足で5連騰と気を吐いた。半導体向けなどを主力に精密切断加工を行うマルチワイヤーソーを主力に各種マウンターなども製造する。同社技術を結集したパワー半導体向けSiC材料切断加工装置は世界的に高評価を得ており、直近では今月14日に海外企業から25億7800万円の大型受注を獲得したことを発表している。22年9月期業績は売上高が前期比23%増の80億円、営業利益が同36%増の5億3000万円と大幅な伸びを見込んでおり、10日にストップ高で買われた後も目先筋の利益確定売りをこなし上値指向を続けている。
■ミタチ産業 <3321> 912円 +34 円 (+3.9%) 本日終値
ミタチ産業<3321>が大幅続伸。前週末18日の取引終了後、22年5月期の連結業績予想について、売上高を390億円から425億円(前期比25.4%増)へ、営業利益を13億円から17億円(同84.0%増)へ、純利益を9億7000万円から12億円(同80.5%増)へ上方修正し、あわせて12円50銭を予定していた期末配当予想を15円へ引き上げたことが好感された。自動車分野の半導体、電子部品などの販売や、ITや自動車関連の工作機械向けEMSの受注が堅調に推移していることに加えて、継続的なコスト抑制や効率化の推進が寄与する。なお、年間配当予想は30円(前期20円)を予定している。
●ストップ高銘柄
ジーダット <3841> 2,003円 +400 円 (+25.0%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
エッジテクノロジー <4268> 482円 -100 円 (-17.2%) ストップ安 本日終値
フレンドリー <8209> 418円 -80 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値
ツクルバ <2978> 574円 -100 円 (-14.8%) ストップ安 本日終値
など、3銘柄
株探ニュース