株価指数先物【寄り前コメント】 いったんはリバウンドも、当面は値動きの荒い展開には注意しておきたい
大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 26260 +330 (+1.27%)
TOPIX先物 1870.5 +13.0 (+0.69%)
シカゴ日経平均先物 26260 +330
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)
24日の米国市場はNYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が上昇。ロシアのウクライナ侵攻を受け、朝方にNYダウは大幅安となり、下落幅は一時850ドルを超えた。ただし、午後に入り下げ渋るとハイテク株などを中心に買い戻す動きが強まり、主要な株価指数は上昇に転じた。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、ソフトウエア・サービス、自動車・同部品が上昇する一方で、銀行、食品・飲料・タバコ、家庭用品・パーソナル用品が下落。
シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、日中大阪比330円高の2万6260円で取引を終えた。グローベックスの米株先物が大きく下げるなか、日経225先物(3月限)のナイトセッションは日中比270円安の2万5660円で始まり、米国市場の取引開始直前には2万5590円まで下落幅を広げる場面があった。ただし、終盤にかけて米国市場の切り返しに連動する形で上昇に転じると、その後もショートカバーが強まり、一時2万6290円まで買われ、2万6260円で取引を終えた。
日経225先物は、シカゴ先物にサヤ寄せする格好で買い優勢のスタートになりそうだ。ナイトセッションでは700円の値幅と荒い値動きだったことから、日中取引も同様の動きが想定され、買い一巡後は不安定な展開が見込まれる。米国ではハイテク株を中心に買い戻されているため、指数インパクトの大きい値がさ株などが反発を見せてくる可能性があり、日経平均型優位の動きになるだろう。ただし、ロシアによるウクライナ侵攻をターゲットとしたショート筋の買い戻しの動きとも見られるため、リバウンドを見せたとしても、市場が落ち着きを取り戻すことは考えづらく、当面は値動きの荒い展開には注意しておきたい。
VIX指数は一時37.79まで急伸した後に30.32に低下して取引を終えた。1月24日につけた高値38.94を超えることなく下げに転じたため、ひとまず安心感につながりそうだ。ただし、チャート上では下値を切り上げるトレンドを形成しており、週末の動向を見極めたいところである。
また、日経225先物は直近5営業日で1500円下落しているため、急ピッチの下落に対する自律反発への思惑が高まりやすい。ただし、5日移動平均線が2万6530円に位置しており、これが上値抵抗線として意識される可能性がありそうだ。そのため、2万5500円~2万6500円辺りでのレンジは想定しておきたい。
株探ニュース