ウクライナ侵攻に米利上げ、そして岸田政権の逆風も乗り切る「6つ」
すご腕投資家に聞く「銘柄選び」の技 www9945さんの場合-第1回
登場する銘柄
シップHD<3360>、ケアサプライ<2393>、日本MDM<7600>、ミルボン<4919>、ピックルス<2925>、USENHD<9418>、サイバー<4751>、ジャックス<8584>、アイフル<8515>、日本管財<9728>、ユニバー園芸<6061>、高速<7504>、KDDI<9433>、沖縄セルラー<9436>、オリックス<8591>、SBSHD<2384>、ストライカー<SYK> |
1990年代、年収300万円の清掃員だった頃に、100万円を元手に株式投資を開始。投資歴が25年近くなる現在は、5億円以上の財産を築き上げているサラリーマンの星。投資スタイルは、割安成長株に着目しピラミッティングで利益の最大化を目指すとともに、インカム狙いの高配当株投資を並行して行うやり方。投資対象は日本株を主軸とし、米国株やベトナム株に加え、最近はフィリピン株にも対象を広げている。趣味は銘柄発掘も含めた街角ウォッチング。
アメ株第1回「5億円プレーヤーの9945さん、アメ株は『ドラえもん』と呼ぶワケは」を読む
アメ株第2回「3月のFOMC前に必見、9945さんのアメ株『ソラマチ』戦略」を読む
アメ株第3回「出遅れフィリピン株に米利上げの影響は軽微、春の注目カタリストに期待」を読む
「コロナのあおりで池袋の元気がなくなってしまった」
www9945さん(ハンドルネーム、以下9945さん)は、池袋駅北口の地上出口の人の往来が盛んな場所で、どんな業種が居を構えるかを観察し、その時々の長期のトレンドや経済を引っ張るセクターはどこかを見極めてきた。これまでの記事で触れてきた「街角ウォッチング」の一環だ。
コロナ禍による経済の冷え込みを実感したのは、菓子チェーン店「おかしのまちおか」が池袋北口に構えていた店を閉店したことだ。気がかりなのは半年以上も経つ現在も、元店舗のシャッターが閉じたままであること。都心ターミナル駅の出口に近い一等地においては、異例ともいえる。
9945さんの観察によると、この物件にはざっくり10年単位で入居企業が入れ変わってきていた。バブル経済の名残があった1990年代頃は証券会社が、その勢いが薄れた2000年代頃にはクレジット会社のATMが、2010年頃を過ぎると、「おかしのまちおか」へと入れ替わっていく。
このお店は人気のお菓子が、低価格で大量買いできるのが魅力で、外国人旅行者を中心に賑わっていたことから、9945さんはインバウンドの盛り上がりの象徴と捉えていた。
■池袋駅北口近くにあった「おかしのまちおか」の場所はシャッターが閉まったまま
注:本人撮影
こうした自分の目と足で実感しながら、期待のテーマや業種を探す街角ウォッチングが、コロナによる人の移動制限や制約もあって機能しにくくなっている。
だからといって、9945さんは日本株投資への情熱が冷めるわけではなく、決して手抜きはしない。現在、関心を持っているのが、米国の利上げや株式市場にはフレンドリーとはいえない"岸田政権の逆風"に負けない銘柄を、長期的視野で選ぶ方法だ。
6つのテーマに照準
足元で軸に据えるのが、次の6つのテーマやキーワードだ。
1. 高齢化
2. 美と健康
3. 高速通信規格「5G」と動画
4. 不況に対応
5. 手堅い成長が見込める小型バリュー株
6. 高配当株
――となる。
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