【↑】日経平均 大引け| 5日ぶり急反騰、欧米株高を受けリスクオフの巻き戻し (3月10日)
始値 25108.47
高値 25720.31(13:37)
安値 25099.85(09:01)
大引け 25690.40(前日比 +972.87 、 +3.94% )
売買高 15億0403万株 (東証1部概算)
売買代金 3兆3885億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は5日ぶり急反騰、一気に2万5000円台後半へ
2.欧米株高を受けリスクオフの巻き戻し、一時1000円超上昇
3.原油価格の急反落に加え、ロシア・ウクライナ停戦への期待
4.日経平均は直近1800円安で突っ込み警戒感から買い戻し
5.値上がり数が2100を上回り、全体の98%の銘柄が上昇
■東京市場概況
前日の米国市場は、NYダウは前日比653ドル高と5日ぶりに反発した。高騰していた原油価格が急落したことを受け、ハイテク株や金融株を中心に買いが優勢となった。
東京市場では、前日の欧米株が大きく買われたことを受け、リスクオフの巻き戻しが入る形となり、日経平均株価は急反騰、一時1000円を上回る上昇をみせる場面もあった。
10日の東京市場は、前週末から続いた下落相場から一転、広範囲に買い戻しが入り日経平均は大幅高となった。前日の欧州株市場ではドイツやフランスなど主要国の株価指数が軒並み急騰したほか、米国株市場でもハイテク株中心に買い戻しが進み、主要株3指数ともに大きく上昇した。原油価格の急落により、企業業績悪化の思惑がひとまず後退したほか、ロシアとウクライナの外相会談を控え、停戦合意への期待がリスクを取る動きにつながった。日経平均は直近4営業日で約1800円も水準を切り下げており、突っ込み警戒感からの買い戻しや自律反発を見込んだ押し目買いが全体を押し上げる格好に。上げ幅は一時1000円を超え、大引けも970円あまりの上昇で2万5000円台後半まで水準を切り上げた。値上がり銘柄数は2100を上回り全体の98%を占める全面高商状となった。
個別では、売買代金トップの日本郵船<9101>が大幅高に買われ、売買代金2位のレーザーテック<6920>も急反発、東京エレクトロン<8035>も大きく買いが優勢となった。ソニーグループ<6758>が買い人気となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。ファーストリテイリング<9983>が買われ、日本電産<6594>、日立製作所<6501>なども上昇した。ギフティ<4449>が商いを伴い値上がり率トップとなり、日東紡績<3110>、エムアップホールディングス<3661>なども値を飛ばした。
半面、コスモエネルギーホールディングス<5021>が急落、セブン&アイ・ホールディングス<3382>も冴えない。ビューティガレージ<3180>はストップ安に売り込まれ、住江織物<3501>が大幅安。レノバ<9519>、テスホールディングス<5074>など再生エネ関連が値を下げ、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も安い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、信越化 <4063> 、ファストリ <9983> 、リクルート <6098> 、ソニーG <6758> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約265円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はセブン&アイ <3382> 、大平金 <5541> 、東電HD <9501> 、三井E&S <7003> 、ユニチカ <3103> 。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約0.7円。うち0円はセブン&アイ1銘柄によるもの。
東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)海運業、(2)空運業、(3)その他金融業、(4)ガラス土石製品、(5)化学。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)石油石炭製品、(3)電気・ガス業、(4)小売業、(5)非鉄金属。
■個別材料株
△味の素 <2802>
培養肉開発のイスラエル企業「スーパーミート」へ出資。
△ANAP <3189> [JQ]
メタバース領域でSuishowと業務提携。
△マネフォ <3994>
子会社が凸版に請求・決済代行のサービス基盤を提供。
△昭電工 <4004>
「政策保有株を全て売却」との報道。
△メドレックス <4586> [東証M]
「マイクロニードル貼付剤」が米国で特許査定を取得。
△ニッパツ <5991>
川崎市の土地売却で第4四半期に売却益260億円を計上へ。
△ジャパンエン <6016> [東証2]
中国企業にUE機関ライセンスを供与。
△中村超硬 <6166> [東証M]
中国大手ダイヤモンドワイヤメーカーと技術提携。
△ネクストーン <7094> [東証M]
スクエニ楽曲を95ヵ国のYouTube Musicで配信開始。
△レーサム <8890> [JQ]
22年3月期業績及び配当予想を上方修正。
▼コスモHD <5021>
アブダビ政府系ファンドの株式売却で需給悪化懸念。
▼第一商品 <8746> [JQ]
東証が信用取引に関する臨時措置を実施。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ギフティ <4449> 、(2)日東紡 <3110> 、(3)白洋舎 <9731> 、(4)エムアップ <3661> 、(5)オルトP <3672> 、(6)マクロミル <3978> 、(7)ワールド <3612> 、(8)アイビーシー <3920> 、(9)昭電工 <4004> 、(10)GSユアサ <6674> 。
値下がり率上位10傑は(1)Bガレージ <3180> 、(2)住江織 <3501> 、(3)コスモHD <5021> 、(4)レノバ <9519> 、(5)キャリアデザ <2410> 、(6)アサヒHD <5857> 、(7)オルバヘルス <2689> 、(8)大阪チタ <5726> 、(9)富士石油 <5017> 、(10)テスHD <5074> 。
【大引け】
日経平均は前日比972.87円(3.94%)高の2万5690.40円。TOPIXは前日比71.14(4.04%)高の1830.03。出来高は概算で15億0403万株。東証1部の値上がり銘柄数は2140、値下がり銘柄数は30となった。日経ジャスダック平均は3498.65円(44.30円高)。
[2022年3月10日]
株探ニュース