話題株ピックアップ【昼刊】:三井ハイテク、パーク24、JTOWER
■三井ハイテック <6966> 10,000円 +1,500 円 (+17.7%) ストップ高 11:30現在 東証1部 上昇率トップ
三井ハイテック<6966>が異彩人気。前日は1本値でストップ高に買われたが、きょうもその流れを引き継ぎ、1500円高は連日のストップ高となる1万円で張り付いている。14日取引終了後に発表した22年1月期決算は、営業利益が前の期比4倍の149億5900万円と大幅な伸びを達成した。また、23年1月期営業利益についても前期比36%増の204億円を予想している。これについて市場では「前期の決算はともかく、今期予想が想定をはるかに超えていた。更に中期計画で、25年1月期のトップラインを2300億円に設定しており、これは22年1月期実績に対して65%増という変化率。この強気の計画が評価されたようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。
■サン電子 <6736> 1,905円 +199 円 (+11.7%) 11:30現在
サン電子<6736>は寄り付き大口の買い注文に値がつかず、カイ気配スタートで一気に水準を切り上げている。遊戯機の制御基板を主力としていたが低迷を余儀なくされ、最近ではモバイルデータソリューション分野に経営の重心を移し業績立て直しを図っている。15日取引終了後、これまで非開示だった22年3月期の業績予想を発表、営業利益は前期比2.0~2.2倍となる14~15億円を見込み、未定だった配当は前期実績に対し30円増配となる40円を計画、これがポジティブサプライズとなり、買いを呼び込んでいる。株価は昨年11月中旬を境に一貫して下値模索の動きを強いられていたが、好業績見通しと大幅増配発表を受け底値買い機運が急速に高まった。
■パーク24 <4666> 1,933円 +119 円 (+6.6%) 11:30現在 東証1部 上昇率9位
パーク24<4666>は大幅に3日続伸。同社は15日取引終了後、22年10月期第1四半期(11~1月)連結営業利益は46億5100万円(前年同期は27億5800万円の赤字)だったと発表した。上期計画50億円(前年同期は65億1500万円の赤字)に対する進捗率は93.0%、通期計画135億円(前期は80億3900万円の赤字)に対しては34.5%で、高い進捗率も好感されているもよう。セグメント別では、駐車場事業国内の営業利益は82億9100万円(前年同期比2.1倍)、駐車場事業海外は10億1000万円の営業損失(前年同期は33億7200万円の営業損失)、モビリティ事業の営業利益は4億7800万円(同2億円の営業損失)となった。
■JTOWER <4485> 3,520円 +155 円 (+4.6%) 11:30現在
JTOWER<4485>は大幅に3日続伸。同社は15日取引終了後、22年3月期の連結純利益予想を2億8000万円から5億2000万円(前期比2.8%増)へ上方修正すると発表した。持ち分法適用関連会社であるナビックをMOST投資事業有限責任組合(千葉県木更津市)に譲渡し、関係会社株式売却益として約2億4000万円を特別利益に計上する見込みであるため。ナビックは、Wi-Fiを活用した無線ブロードバンドアウトソーシングサービスを展開している。JTOWERでは、経営資源をIBS事業及びタワー事業に集中的に配分するため、株式売却を決めたとしている。
■日本航空 <9201> 2,215円 +90 円 (+4.2%) 11:30現在
日本航空<9201>、ANAホールディングス<9202>がいずれも上値追い基調を継続、両銘柄ともにきょうで6連騰と戻り足の強さを浮き彫りとしている。新型コロナウイルスの感染者数の拡大に歯止めがかかるなか、「まん延防止等重点措置」は大阪を除く17都道府県で来週21日の期限で解除する方向となっており、空運セクターはその恩恵を受ける業種として改めて物色対象となっている。また、岸田首相は「GoToトラベル」の再開に意欲を示していることも報じられており、これに伴う国内線の旅客需要回復への期待も株高を後押ししている。「空運」は業種別値上がり率で33業種中、断トツとなっている。
■アミューズ <4301> 1,991円 +70 円 (+3.6%) 11:30現在
アミューズ<4301>は続伸。同社は15日取引終了後、22年3月期の年間配当予想を35円から40円(前期は35円)へ上方修正すると発表した。同社では、株主資本配当率(DOE)2%をメドとして配当を行うとしている。
■ソニーグループ <6758> 11,905円 +400 円 (+3.5%) 11:30現在
ソニーグループ<6758>が続伸。年初から下値模索の動きを続けてきたが、前週10日にマドを開けての急反騰をみせ、その後も継続的な買いが入り売り物を吸収している。目先5日・25日移動平均線のゴールデンクロスが接近しており、底値離脱の兆しをみせている。市場では「海外投資家が買いポジションを低める売りが一巡しており、4月新年度入りはリバランスで買い直されるとの思惑もある」(中堅証券ストラテジスト)との見方も。半導体分野で存在感を高めているほか、ゲーム、音楽、映画といったコンテンツ分野でのブランド力に対する海外投資家の評価は高い。23年3月期も増収増益トレンドに変化はないとみられ、年初の高値水準である1万5700円台から25%程度水準を切り下げた時価近辺は値ごろ感からの買いを誘導しやすくなっている。
■オリエンタルランド <4661> 23,150円 +675 円 (+3.0%) 11:30現在
オリエンタルランド<4661>が3連騰で2万3000円大台に乗せた。2月17日につけた2万2885円を上回り、約1カ月ぶりに上場来高値を更新した。新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかかるなか、政府は「まん延防止等重点措置」について東京都を含めた17都道府県で来週21日の期限で解除する方針を固めたことが伝わっている。東京ディズニーランド、東京ディズニーシーなど国内最大のテーマバークと、イクスピアリなど商業施設やホテル経営も行っている同社にとって、収益環境が大幅に改善することを好感する買いを呼び込んでいる。東証信用残は売り長で信用倍率は0.3倍台となっているほか、貸株調達による空売りの買い戻しなども株式需給面から株高を後押ししているとみられる。
■東京エレクトロン <8035> 54,950円 +1,490 円 (+2.8%) 11:30現在
東京エレクトロン<8035>、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置の主力株が総じてカイ気配でスタートする展開となった。前日の米国株市場では原油価格が連日で大幅下落したことを受け、ハイテク株を中心に買い戻しが入ったが、半導体セクターへの買いが顕著だった。半導体製造装置最大手のアプライド・マテリアルズ<AMAT>が3.6%高に買われ、画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>は7.7%高と急騰した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も4.3%高とナスダック総合株価指数の上昇率を大きく上回っており、東京市場でもこの半導体セクター買い戻しの流れを引き継いでいる。
■リゾートトラスト <4681> 2,065円 +26 円 (+1.3%) 11:30現在
リゾートトラスト<4681>は3日続伸。15日の取引終了後、一般向けホテル「ホテルトラスティ」6施設について、固定資産の譲渡またはオペレーションチェンジに伴い、23年3月期第1四半期の業績に譲渡益80億円を特別利益として計上する予定と発表しており、これが好材料視されている。同社グループの既存顧客層への付加価値を高める領域へ経営資源をシフトしていくため、シナジーを見込みづらい一般向けホテル事業の一部を譲渡する。なお、これによる22年3月期業績への影響はないとしている。
■カプコン <9697> 2,770円 +25 円 (+0.9%) 11:30現在
カプコン<9697>が堅調な動き。午前10時ごろ、ニンテンドースイッチ向け及びパソコン向けゲーム「モンスターハンターライズ」の有料拡張コンテンツ「モンスターハンターライズ:サンブレイク」を6月30日に発売すると発表しており、これが好感されている。「モンスターハンターライズ:サンブレイク」は、グローバル販売本数800万本を達成した「モンスターハンターライズ」の超大型有料拡張コンテンツ。新たなクエストランクのほか、フィールド、モンスター、未体験のアクションを追加し、「ライズ」の新たな物語を楽しめるようになっているという。
■アスクル <2678> 1,453円 -124 円 (-7.9%) 11:30現在 東証1部 下落率5位
アスクル<2678>は大幅に3日続落。同社は15日取引終了後、22年5月期第3四半期累計(21年5月21日~22年2月20日)連結営業利益は106億3700万円(前年同期比3.4%増)だったと発表した。通期計画140億円(前期比0.5%増)に対する進捗率は76.0%と順調だが、織り込み済みとの見方が優勢のもよう。eコマース事業は手指消毒液やマスクなど新型コロナウイルス感染対策商品の特需の減少があったものの、飲料など生活用品商材、eコマース需要の増加による梱包資材をはじめとするMRO商材、品揃え強化に注力するロングテール商材の販売が伸長しているとした。
■スノーピーク <7816> 2,672円 -189 円 (-6.6%) 11:30現在 東証1部 下落率6位
スノーピーク<7816>が反落している。同社は15日に2月度の月次報告を公表し、日本国内の売上高は前年同月比31.8%増と1月(55.5%増)から鈍化。EC自社は同27.2%増と好調だったが、直営店が同14.1%減となったことがネガティブ視されているようだ。会社側では新型コロナウイルスの感染急拡大に加え、厳しい寒さが続いたことで来店客数が減少したことから直営店の売れ行きが鈍化したとしている。なお、海外を含んだ連結ベースの売上高は同44.0%増(1月は63.1%増)だった。
■ビジョナル <4194> 7,200円 -370 円 (-4.9%) 11:30現在
ビジョナル<4194>は大幅に4日続落。同社は15日取引終了後、22年7月期第2四半期累計(8~1月)連結営業利益は41億300万円(前年同期比2.7倍)だったと発表した。通期計画60億円(前期比2.5倍)に対する進捗率は68.4%に達したが、業績予想が据え置かれたため、嫌気されているもよう。ビズリーチ事業はプロフェッショナル人材領域の人材需要回復を背景に、4四半期連続で前年同期比2ケタ成長を記録。足もとで、オミクロン株による同社事業へのマイナス影響はみられないとした。
■セレスポ <9625> 1,475円 +300 円 (+25.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
セレスポ<9625>がストップ高の1475円水準でカイ気配となっている。15日の取引終了後、22年3月期の単独業績予想について、売上高を230億円から270億円(前期比6.1倍)へ、営業利益を22億円から58億円(前期18億2900万円の赤字)へ、最終利益を15億円から39億円(同11億700万円の赤字)へ上方修正し、あわせて50円を予定していた期末一括配当予想を100円へ引き上げたことが好感されている。国際的スポーツ大会に関する業務について、顧客との間で業務内容の確認に時間を要した結果、金額に関する合意にも時間を要していたが、現時点で入手可能な情報や予測に基づいて業績予想を算定したとしている。
■クラスターテクノロジー <4240> 407円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 11:30現在
クラスターテクノロジー<4240>に物色人気集中、前日比80円高はストップ高となる407円で張り付いている。同社は微細加工技術を駆使して精密樹脂部品などを製造し、素材から検査工程まで一貫した開発生産体制が強みとなっている。15日取引終了後、耐摩耗性、高摺動に優れた低比重バイオプラスチック材料(バイオマス度95%以上)を開発、サンプル提供を開始したことを発表しており、これが材料視された。22年3月期は営業利益段階で前期比2.6倍の9000万円と急伸を見込んでいるほか、株式需給面でも時価総額30億円未満の小型株ならではの足の軽さが特徴で、上値を見込んだ投資マネーが一気に流れ込む形となった。
■リグア <7090> 2,701円 +500 円 (+22.7%) ストップ高 11:30現在
リグア<7090>が急騰。15日の取引終了後、上限を2万5000株(発行済み株数の1.78%)、または5000万円とする自社株買いを実施すると発表しており、これが好材料視されている。取得期間は3月16日から9月30日までで、役職員に対するインセンティブ・プランや資本効率の向上、また経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能にすることを目的としている。
■ブラス <2424> 752円 +100 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
ブラス<2424>はストップ高カイ気配。15日の取引終了後、22年7月期上期(21年8月~22年1月)の決算を発表。営業損益が2億8100万円の黒字(前年同期1億7100万円の赤字)に浮上しており、これを好感した買いが膨らんでいるようだ。売上高は51億4300万円(同39億2500万円)だった。まん延防止等重点措置の影響が及んでいるものの、上期の受注状況に関しては過去最高の新規来館者数、受注件数を記録したという。あわせて、上限を30万株(発行済み株数の5.3%)、または2億円とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は16日から7月22日まで。
●ストップ高銘柄
エッジテクノロジー <4268> 742円 +100 円 (+15.6%) ストップ高 11:30現在
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
Pアンチエイ <4934> 4,100円 -700 円 (-14.6%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース